昨年9月、タイの路上で肥満体のためほとんど動けずにいた犬が保護され、7か月かけてスリムで健康的な体型に変貌した。犬を保護した動物保護団体の創設者は、「この犬から多くを学べると思う」と話している。英ニュースメディア『The Daily Star』などが伝えた。
タイのサムイ島を拠点とする動物保護団体「Happy Doggo」の創設者ニール・ハービソンさん(Niall Harbison)が6月18日、Xにメスの保護犬の写真を投稿したところ、多くの関心を集めた。ニールさんは昨年9月22日、路上にうつ伏せたまま動けずにいる肥満体の犬を保護したという。
その犬は皮膚が爛れていて被毛がボロボロと抜け落ち、まるで生きることを諦めたかのように見えたそうだ。犬は道路に横たわっており、そのそばを車がかすめるように走り過ぎていくため、犬をすぐに保護する必要があった。ニールさんは犬に米ファッションモデルの名前にちなんで“シンディ・クロフォード”と名前をつけ、すぐに獣医のところへ連れて行った。
当時のシンディは体重46キロで健康状態に危険を及ぼすほどの肥満だったため、獣医からは減量には細心の注意が必要だと言われたそうだ。ニールさんはシンディを保護した際に撮影した動画を投稿し、このように綴っている。
「私がシンディを見つけた時は、こんな感じだった。シンディは道路に横たわっていて毛が抜け落ち、頭のすぐ横を車が通り過ぎていったんだ。シンディは人生を諦めて尊厳を失っていた。」
「私たちはシンディを病院に連れて行き、体を洗ってあげて皮膚と体の健康を取り戻してあげることにした。でも、獣医からは『これまで受けたストレスを考えると、心臓発作で命を落とす危険もあるからあまり無理しないように』と何度も言われ、そんな中で私たちは食事療法を開始して、いくつか目にみえる結果を得ることができたんだ。」
シンディはその後、順調に体重が減っていったものの、のちに甲状腺の病気が見つかった。しかしシンディは、未来の飼い主となるラナさん(Lana)との出会いで、治療を乗り越えながらラナさんのケアのもと、定期的なトレーニングと食事療法を続け、保護から5か月後には走ることができるようになった。
これによりシンディはラナさんに正式に家族として迎えられ、一緒に暮らすこととなった。生きることを諦めていたシンディが、“新たな人生”を取り戻した瞬間だった。しかしながらまだ完全に健康的な体重とは言えなかったため、その後も食事療法が続けられ、ラナさんと一緒にハイキングやビーチを散歩するなどして徐々に体重を落としていった。
そしてシンディは、7か月間で体重が28.5キロにまで落ち、見違えるようにスリムになった。また、皮膚が改善したことで被毛も綺麗に生え揃い、生きる喜びを取り戻したかのようだった。
ちなみにシンディを保護したニールさんはアイルランド出身で、3年半前にアルコール依存症を患い、大量に飲酒したことで命を落としかけたことがあった。そんなニールさんにとって、犬たちを保護する活動が自身の回復の助けにもなったようだ。体調を取り戻すためサムイ島でジョギングを始めたところ、栄養失調の犬をたくさん目にすることになり、お腹を空かせた野良犬に餌をあげて、その動画をシェアしていた。ニールさんの動画は人々の注目を集め、その後動物保護団体「Happy Doggo」を設立することになったそうだ。
ニールさんはシンディについて、7回に分けて投稿したストーリーの最後にこう綴っている。
「シンディはタイの単なる野良犬だったかもしれないが、私たちはシンディから多くのことを学ぶことができると思う。人生ではひどく落ち込むこともある。それでも私たちは、決して負けちゃいけないんだ。」
This was how I found her. Laying in the streets, her hair falling out and cars wizzing inches past her head. Cindy Crawford had given up on life and had lost all the dignity (2/7) pic.twitter.com/y4p3KwWfRZ— Niall Harbison (@NiallHarbison) June 17, 2024
画像は『Niall Harbison X「On the 22nd of September last year I found Cindy Crawford on the streets.」「This is Cindy Crawford today.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
タイのサムイ島を拠点とする動物保護団体「Happy Doggo」の創設者ニール・ハービソンさん(Niall Harbison)が6月18日、Xにメスの保護犬の写真を投稿したところ、多くの関心を集めた。ニールさんは昨年9月22日、路上にうつ伏せたまま動けずにいる肥満体の犬を保護したという。
その犬は皮膚が爛れていて被毛がボロボロと抜け落ち、まるで生きることを諦めたかのように見えたそうだ。犬は道路に横たわっており、そのそばを車がかすめるように走り過ぎていくため、犬をすぐに保護する必要があった。ニールさんは犬に米ファッションモデルの名前にちなんで“シンディ・クロフォード”と名前をつけ、すぐに獣医のところへ連れて行った。
当時のシンディは体重46キロで健康状態に危険を及ぼすほどの肥満だったため、獣医からは減量には細心の注意が必要だと言われたそうだ。ニールさんはシンディを保護した際に撮影した動画を投稿し、このように綴っている。
「私がシンディを見つけた時は、こんな感じだった。シンディは道路に横たわっていて毛が抜け落ち、頭のすぐ横を車が通り過ぎていったんだ。シンディは人生を諦めて尊厳を失っていた。」
「私たちはシンディを病院に連れて行き、体を洗ってあげて皮膚と体の健康を取り戻してあげることにした。でも、獣医からは『これまで受けたストレスを考えると、心臓発作で命を落とす危険もあるからあまり無理しないように』と何度も言われ、そんな中で私たちは食事療法を開始して、いくつか目にみえる結果を得ることができたんだ。」
シンディはその後、順調に体重が減っていったものの、のちに甲状腺の病気が見つかった。しかしシンディは、未来の飼い主となるラナさん(Lana)との出会いで、治療を乗り越えながらラナさんのケアのもと、定期的なトレーニングと食事療法を続け、保護から5か月後には走ることができるようになった。
これによりシンディはラナさんに正式に家族として迎えられ、一緒に暮らすこととなった。生きることを諦めていたシンディが、“新たな人生”を取り戻した瞬間だった。しかしながらまだ完全に健康的な体重とは言えなかったため、その後も食事療法が続けられ、ラナさんと一緒にハイキングやビーチを散歩するなどして徐々に体重を落としていった。
そしてシンディは、7か月間で体重が28.5キロにまで落ち、見違えるようにスリムになった。また、皮膚が改善したことで被毛も綺麗に生え揃い、生きる喜びを取り戻したかのようだった。
ちなみにシンディを保護したニールさんはアイルランド出身で、3年半前にアルコール依存症を患い、大量に飲酒したことで命を落としかけたことがあった。そんなニールさんにとって、犬たちを保護する活動が自身の回復の助けにもなったようだ。体調を取り戻すためサムイ島でジョギングを始めたところ、栄養失調の犬をたくさん目にすることになり、お腹を空かせた野良犬に餌をあげて、その動画をシェアしていた。ニールさんの動画は人々の注目を集め、その後動物保護団体「Happy Doggo」を設立することになったそうだ。
ニールさんはシンディについて、7回に分けて投稿したストーリーの最後にこう綴っている。
「シンディはタイの単なる野良犬だったかもしれないが、私たちはシンディから多くのことを学ぶことができると思う。人生ではひどく落ち込むこともある。それでも私たちは、決して負けちゃいけないんだ。」
This was how I found her. Laying in the streets, her hair falling out and cars wizzing inches past her head. Cindy Crawford had given up on life and had lost all the dignity (2/7) pic.twitter.com/y4p3KwWfRZ— Niall Harbison (@NiallHarbison) June 17, 2024
画像は『Niall Harbison X「On the 22nd of September last year I found Cindy Crawford on the streets.」「This is Cindy Crawford today.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)