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【イタすぎるセレブ達】チャールズ国王、バッキンガム宮殿で英新首相を任命 伝統儀式を執り行う

TechinsightJapan 2024年7月6日 9時7分

チャールズ国王が労働党のキア・スターマー党首と謁見し、新首相任命の儀式“キッシング・ハンド”を執り行った。これにより、スターマー氏は英国の新たな首相に正式に就任した。“キッシング・ハンド”はかつて役職者が君主の手にキスをして忠誠を誓ったが、現代ではキスをせず、握手をするのみとなっている。

英国で4日(以下、現地時間)に総選挙が行われた結果、野党の労働党が過半数を獲得。14年間続いた保守党政権から、労働党への政権交代が決まった。

5日午前には、保守党のリシ・スナク首相が首相官邸前で最後の会見を行った後、バッキンガム宮殿の謁見室でチャールズ国王に謁見し、首相辞任を正式に申し出た。

その後、国王は新首相を任命するためキア・スターマー氏を宮殿に招待した。

宮殿の部屋では、国王と新首相が握手をする“キッシング・ハンド(kissing hands)”と呼ばれる政権移譲の手続きが行われた。これにより、スターマー氏が正式に英国の新首相に就任した。

新政権樹立の“任務”を受け入れると、国王と新首相は短いやりとりを交わした後、側近に見送られて部屋を出た。

そしてバッキンガム宮殿は声明を発表し、このように述べた。

「国王は本日、名誉あるキア・スターマー卿議員と謁見し、新政権樹立を要請しました。キア卿は陛下の申し出を受け入れ、首相兼大蔵省第一卿に任命されたことの手続きを済ませました。」

君主と新首相が交わす“キッシング・ハンド”は、国王または王妃の名において、役職者が忠誠心を示すための儀式である。

かつてのセレモニーでは、君主の政治に仕える個人的な忠誠の象徴として、実際に役職者が君主の手にキスをすることを求められていた。しかし現代では、役職に就く前に君主の手にキスを求められることはない。

その後、就任したスターマー氏は妻ビクトリアさんを伴い、首相官邸前で新首相として演説を行った。

チャールズ国王が2022年9月に即位して以来、スターマー氏は3人目の英首相となる。リズ・トラス氏は故エリザベス女王が崩御する2日前に就任したが、わずか45日で退任。翌10月には、チャールズ国王がリシ・スナク氏を新首相に任命した。

スターマー氏は2014年に刑事司法への貢献が認められ、チャールズ皇太子(当時)からナイトの称号を授与された。

なおチャールズ国王は投票権を持たず、政治的に中立でなければならない立憲君主である。

画像は『The Royal Family Instagram「The King received in Audience The Rt Hon Sir Keir Starmer MP today and requested him to form a new Administration.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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