米カリフォルニア州のハイキングコースで今月3日、口と首を結束バンドで縛られたまま放置されているジャーマンシェパードが見つかった。明らかに動物虐待であるこの行為に対し、2つの動物保護団体は犯人を捕まえるため、情報提供者に合計7600ドル(約122万円)の報奨金を支払うと公表した。米ニュースメディア『People.com』などが伝えている。
米カリフォルニア州のハイキングコース「マリブ・キャニオン・クリーク」で今月3日午後7時45分、ロッククライマーの2人組がさまよっているジャーマンシェパードを発見した。近づいてよく見ると、犬の口と首は結束バンドで縛られている状態だった。
心配した2人組は、犬を怖がらせないようにそっと近づき、犬が警戒心を解いたところで口の結束バンドを外すことができたという。発見者の1人は、「とても愛らしい犬で、撫でさせてくれましたし、私たちの手からゆっくりと食べ物を口にしてくれました」と当時を振り返った。
2人組が通報したロサンゼルス郡動物管理局(DACC)によると、このジャーマンシェパードは7歳の雄で、体には多数の炎症が確認されたという。また、腹部や鼠径部にはイボがあり、ウルシなどの植物に触れてしまったのではないかとみられている。
“アーゴン(Argon)”と名付けられたこの犬は、同州にある「パームデール動物ケアセンター(Palmdale Animal Care Center)」で治療を受けた後、「アゴーラ動物センター(Agoura Animal Center)」に運ばれた。
アゴーラ動物センターによると、アーゴンはリンパ腫を患っている可能性が高く、腫瘍専門医に連絡して詳しく調べる予定だという。
信じられない状態で捨てられていたアーゴンのことを知った動物保護団体「In Defense of Animals」は、この件に関する情報提供者に対して、2500ドル(約40万円)の報奨金を支払うと発表した。同団体の広報部長フルール・ドーズ氏(Fleur Dawes)は、「この犬は人気のない場所で苦しみ、見殺しにされていたんです。この残酷な行為について何か知っている人がいれば、ぜひ名乗り出てください。犯人は他の動物たちにとっても危険なため、この恐ろしい虐待をした犯人を見つけ出し、責任を取らせるつもりです」とコメントした。
また、動物愛護団体「Peace 4 Animals」の創設者ケイティー・クリアリー氏(Katie Cleary)は、「焼けつくような暑さの中、結束バンドで口を縛ったジャーマンシェパードを捨てたという残酷で心無い行動は、非難されるべきものです。犯人は法の及ぶ限り、迅速かつ断固として裁かれなければなりません」と話しており、報奨金に5100ドル(約82万円)を追加したことから、その額は合わせて7600ドル(約122万円)に達した。
今回の件が各メディアに報じられると、「こんなことする人は、人間にも同じようなことをする問題のある奴だ」「非常に不愉快だし、犯人は生涯閉じ込めておくべき」「こんなことをする怪物を早く捕まえて投獄しなくては」「無垢な犬に対してこんな残酷なことをするなんて、耐えられない」「犯人も同じ目に遭ってほしい」など、犯人に対する怒りの声が殺到した。
ちなみに先月には米ルイジアナ州で、子犬2匹を屋外用大型ゴミ収集箱に投げ捨てた女の姿を監視カメラが捉え、女は動物虐待容疑で逮捕された。
View this post on Instagram A post shared by World Animal News (@worldanimalnews_)
画像は『People.com 「Hikers Find German Shepherd Dog with His Mouth ‘Cruelly Zip Tied Shut’ Abandoned in Calif. Canyon」(IN DEFENSE OF ANIMALS)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
米カリフォルニア州のハイキングコース「マリブ・キャニオン・クリーク」で今月3日午後7時45分、ロッククライマーの2人組がさまよっているジャーマンシェパードを発見した。近づいてよく見ると、犬の口と首は結束バンドで縛られている状態だった。
心配した2人組は、犬を怖がらせないようにそっと近づき、犬が警戒心を解いたところで口の結束バンドを外すことができたという。発見者の1人は、「とても愛らしい犬で、撫でさせてくれましたし、私たちの手からゆっくりと食べ物を口にしてくれました」と当時を振り返った。
2人組が通報したロサンゼルス郡動物管理局(DACC)によると、このジャーマンシェパードは7歳の雄で、体には多数の炎症が確認されたという。また、腹部や鼠径部にはイボがあり、ウルシなどの植物に触れてしまったのではないかとみられている。
“アーゴン(Argon)”と名付けられたこの犬は、同州にある「パームデール動物ケアセンター(Palmdale Animal Care Center)」で治療を受けた後、「アゴーラ動物センター(Agoura Animal Center)」に運ばれた。
アゴーラ動物センターによると、アーゴンはリンパ腫を患っている可能性が高く、腫瘍専門医に連絡して詳しく調べる予定だという。
信じられない状態で捨てられていたアーゴンのことを知った動物保護団体「In Defense of Animals」は、この件に関する情報提供者に対して、2500ドル(約40万円)の報奨金を支払うと発表した。同団体の広報部長フルール・ドーズ氏(Fleur Dawes)は、「この犬は人気のない場所で苦しみ、見殺しにされていたんです。この残酷な行為について何か知っている人がいれば、ぜひ名乗り出てください。犯人は他の動物たちにとっても危険なため、この恐ろしい虐待をした犯人を見つけ出し、責任を取らせるつもりです」とコメントした。
また、動物愛護団体「Peace 4 Animals」の創設者ケイティー・クリアリー氏(Katie Cleary)は、「焼けつくような暑さの中、結束バンドで口を縛ったジャーマンシェパードを捨てたという残酷で心無い行動は、非難されるべきものです。犯人は法の及ぶ限り、迅速かつ断固として裁かれなければなりません」と話しており、報奨金に5100ドル(約82万円)を追加したことから、その額は合わせて7600ドル(約122万円)に達した。
今回の件が各メディアに報じられると、「こんなことする人は、人間にも同じようなことをする問題のある奴だ」「非常に不愉快だし、犯人は生涯閉じ込めておくべき」「こんなことをする怪物を早く捕まえて投獄しなくては」「無垢な犬に対してこんな残酷なことをするなんて、耐えられない」「犯人も同じ目に遭ってほしい」など、犯人に対する怒りの声が殺到した。
ちなみに先月には米ルイジアナ州で、子犬2匹を屋外用大型ゴミ収集箱に投げ捨てた女の姿を監視カメラが捉え、女は動物虐待容疑で逮捕された。
View this post on Instagram A post shared by World Animal News (@worldanimalnews_)
画像は『People.com 「Hikers Find German Shepherd Dog with His Mouth ‘Cruelly Zip Tied Shut’ Abandoned in Calif. Canyon」(IN DEFENSE OF ANIMALS)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)