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【海外発!Breaking News】レストランの椅子に毒グモ? 噛まれた脚が黒く変色した男性、5日後に死亡(ブラジル)

TechinsightJapan 2024年7月17日 13時54分

ブラジル東部バイーア州で今月9日、レストランで食事中だった男性が毒グモ、または毒を持つ昆虫に脚を噛まれ、5日後に死亡した。男性に異変が現れたのは翌日のことで、ふくらはぎが黒く変色したという。ブラジルのニュースメディア『G1』などが伝えた。

亡くなったのはサンパウロ州サントス出身のシド・ペンハさん(Cid Penha、65)で、6人の友人らと一緒にバイーア州カイル市にある観光地「モロ・デ・サンパウロ」で休暇を過ごしていた。

シドさんは医学生である一方、ジャーナリストや弁護士としても活躍しており、9日はボートを借りてクルーズを楽しんだ後、レストラン「サンベース・カフェ(Sambass Cafe)」を訪れていた。

シドさんは食事の最中、「脚を何かに噛まれたようだ」と語っていたそうで、友人の一人はのちに「彼の椅子は危険な毒グモが好んで巣を作る籐製だった」「椅子にはクモの繭があったが、彼は気にせずに座ってしまった」などと明かしたという。

そして翌日、シドさんは体調不良と左ふくらはぎの激痛を訴え、友人と一緒に地元の保健局を訪れた。ふくらはぎには赤い発疹ができていたが、数時間で黒く変色し、医師らは「危険な毒グモに噛まれたのだろう」と推測した。

その後、シドさんはカイル市から52キロの位置にある、より設備が整ったバイーア州ヴァレンサの病院に転院し、血清の投与など必要な治療が続けられた。しかし胸部の激痛や呼吸困難を訴えてサント・アントニオ・デ・ヘススの病院へ搬送され、気管挿管が行われたが、14日に死亡した。



なお、バイーア州のニュースメディア『Bnews』では14日、シドさんが「イトグモ科のイトグモ(Loxosceles)に属する毒クモに噛まれた」と報じていた。しかし、バイーア連邦大学生物学研究所のレジャーヌ・リラ教授(Rejane Lira)は、モロ・デ・サンパウロではイトグモの生息が確認されていないこと、シドさんがこのクモに噛まれた時に発症する急性腎不全ではなく、呼吸困難で死亡していることなどから「イトグモの可能性は低いだろう」と語った。

一方、レストランでは月1回の害虫駆除をしっかり行っていたそうで、オーナーは「こんなことは20年で初めてだ」と驚きを隠せず、監視カメラの映像で「いつ、どこで噛まれたのか」などの確認作業をしているそうだ。

遺体はすでにサントスに運ばれており、現地時間16日に火葬される予定だそうで、「シドさんを噛んだのは毒グモだったのか、それとも毒を持つ昆虫だったのか。小動物の可能性はあるのか」などについては現在調査中という。

ちなみに、オーストラリア南東部ビクトリア州に住む女性は2014年、洪水被害に遭った地元でボランティアをしている最中に、有毒なセアカゴケグモに左腕を噛まれ、2022年時点でもその後遺症に苦しんでいた。

画像は『Blog do Valente 「Turista morre após ser picado por aranha em Morro de São Paulo」』『The Mirror 「Tourist dies after being bitten by one of world’s deadliest spiders hiding in restaurant chair」(Image: Newsflash)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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