チャールズ国王(75)が、伝統的な国会開会式(The State Opening of Parliament)に出席した際、付添人の若いページボーイにイラつく場面が目撃された。国王は長いローブを整えるページボーイの手を振り払い、もどかしい様子でローブを振って正しく整えるよう指示していた。この日、77歳の誕生日を迎えたカミラ王妃は、その姿を横目で見ながら笑いを必死にこらえているようだった。国王はこの数日前にも側近を怒鳴っており、2022年にはインク漏れしたペンにイラつく姿が話題になったこともある。
英ロンドンのウェストミンスター宮殿(国会議事堂)で現地時間17日、国会開会式が執り行われた。
国会開会式は14世紀後半に確立された王室の伝統儀式で、貴族院(上院)と庶民院(下院)が一堂に会し、君主の演説によって議会の正式な始まりを告げる。
当日、チャールズ国王とカミラ王妃は豪華な馬車「ダイヤモンド・ジュビリー・ステート・コーチ」に乗りバッキンガム宮殿を出発すると、近衛騎兵隊に先導されてウェストミンスター宮殿へ向かった。
宮殿に到着後、チャールズ国王は大英帝国王冠を頭に被り、白いファーとベルベット生地の長いローブを纏った。カミラ王妃もティアラを頭に載せ、長いローブを着用した。
数人の若いページボーイが夫妻の長いローブを持つと、宮殿のロイヤルギャラリーを行列し、貴族院の議場に入った。そして夫妻が玉座に着席すると、ページボーイ達がローブの裾を整え始めた。
この時、国王に付き添った2人のページボーイが、玉座から伸びるローブを整えていた。2人は赤いベルベットの生地を見せるように広げていると、国王はその様子をじっと見ていた。
そしてページボーイの一人が、国王の手元についた白いリボンに触れると、国王は少しイラついた様子で少年の手を振り払うようにしたのだ。
その後、国王はローブの白いファーの表面を振り、椅子のアームにかけるように指示した。ページボーイが指示に従うと、国王は納得したようで静かに2人の姿を見守った。
国王の隣には、この日に77歳の誕生日を迎えたカミラ王妃が着席していた。王妃は国王がイラつく姿を横目で眺め、笑いがこみ上げるのを必死でこらえている様子だった。
カミラ王妃は、2022年にヘンリー王子がチャールズ皇太子(当時)に奇妙な和解提案を切り出した際、紅茶を吹き出してむせるなど、ユーモアのセンスがある人物だ。そして義理の息子に「それは馬鹿げています」と伝え、「家族なのだから自分達で解決しましょう」とその場を取り繕ったという。
チャールズ国王はこれまでにも何度か公の場でイラつき、側近に不満を述べる場面が目撃されている。
今月15日にジャージ島を公式訪問した際、カミラ王妃は雨の中で傘を差しながらコートを着るのに苦労していたが、その手助けをするように側近を怒鳴りつけていたと報じられた。
また、2022年9月にロンドンのセントジェームズ宮殿で執り行われた「王立継承評議会(Accession Council)」では、チャールズ国王が新たな君主の公式宣言に署名する際、目の前にあるペンケースを動かすよう、激怒した表情で側近に指示した。
この数日後、北アイルランドのヒルズバラ城で訪問者名簿に署名した際には、ペンのインクが漏れていたことの不満をぶちまけていた。
国王は手についたインクを拭きながら、「こんなひどいものには耐えられん。臭くてたまらない!」と側近に文句を言っていた。
チャールズ国王より2歳年上のカミラ王妃は、夫の短気な性格に慣れているようで、いつも冷静な態度でその場を凌いできた。
そして今回、チャールズ国王が再びイラつく姿を見た人々は、SNSでこのような意見を寄せ合った。
「またもや、不機嫌な英国王に変身だ。」
「いつも感情的になりすぎる。陛下、もう少し落ち着いてください。」
「私の“ソーセージ指”に触るな、と言っているのでは?」
一方で、国王はページボーイにイラついていなかったと擁護する声も見受けられた。
「国王は『それで良い。ありがとう』とページボーイに礼を言っているのが聞こえたよ。」
「チャールズは明らかにローブを整える手伝いをしているだけだ。」
「国王が怒ったのは、馬鹿げたローブが手にかかったからよ。21世紀なんだからスーツを着ればいいのに。」
Ahead of a speech in the House of Lords, a page boy tries to adjust King Charles' robe. The King seemed to pull his hand back when the page boy tries to place the King's robe around his throne.https://t.co/2dqSfWjmj0 pic.twitter.com/SsGdMdR8YC— Sky News (@SkyNews) July 17, 2024
画像は『The Royal Family Instagram「The King reads the speech written by His Majesty’s Government during the State Opening of Parliament」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
英ロンドンのウェストミンスター宮殿(国会議事堂)で現地時間17日、国会開会式が執り行われた。
国会開会式は14世紀後半に確立された王室の伝統儀式で、貴族院(上院)と庶民院(下院)が一堂に会し、君主の演説によって議会の正式な始まりを告げる。
当日、チャールズ国王とカミラ王妃は豪華な馬車「ダイヤモンド・ジュビリー・ステート・コーチ」に乗りバッキンガム宮殿を出発すると、近衛騎兵隊に先導されてウェストミンスター宮殿へ向かった。
宮殿に到着後、チャールズ国王は大英帝国王冠を頭に被り、白いファーとベルベット生地の長いローブを纏った。カミラ王妃もティアラを頭に載せ、長いローブを着用した。
数人の若いページボーイが夫妻の長いローブを持つと、宮殿のロイヤルギャラリーを行列し、貴族院の議場に入った。そして夫妻が玉座に着席すると、ページボーイ達がローブの裾を整え始めた。
この時、国王に付き添った2人のページボーイが、玉座から伸びるローブを整えていた。2人は赤いベルベットの生地を見せるように広げていると、国王はその様子をじっと見ていた。
そしてページボーイの一人が、国王の手元についた白いリボンに触れると、国王は少しイラついた様子で少年の手を振り払うようにしたのだ。
その後、国王はローブの白いファーの表面を振り、椅子のアームにかけるように指示した。ページボーイが指示に従うと、国王は納得したようで静かに2人の姿を見守った。
国王の隣には、この日に77歳の誕生日を迎えたカミラ王妃が着席していた。王妃は国王がイラつく姿を横目で眺め、笑いがこみ上げるのを必死でこらえている様子だった。
カミラ王妃は、2022年にヘンリー王子がチャールズ皇太子(当時)に奇妙な和解提案を切り出した際、紅茶を吹き出してむせるなど、ユーモアのセンスがある人物だ。そして義理の息子に「それは馬鹿げています」と伝え、「家族なのだから自分達で解決しましょう」とその場を取り繕ったという。
チャールズ国王はこれまでにも何度か公の場でイラつき、側近に不満を述べる場面が目撃されている。
今月15日にジャージ島を公式訪問した際、カミラ王妃は雨の中で傘を差しながらコートを着るのに苦労していたが、その手助けをするように側近を怒鳴りつけていたと報じられた。
また、2022年9月にロンドンのセントジェームズ宮殿で執り行われた「王立継承評議会(Accession Council)」では、チャールズ国王が新たな君主の公式宣言に署名する際、目の前にあるペンケースを動かすよう、激怒した表情で側近に指示した。
この数日後、北アイルランドのヒルズバラ城で訪問者名簿に署名した際には、ペンのインクが漏れていたことの不満をぶちまけていた。
国王は手についたインクを拭きながら、「こんなひどいものには耐えられん。臭くてたまらない!」と側近に文句を言っていた。
チャールズ国王より2歳年上のカミラ王妃は、夫の短気な性格に慣れているようで、いつも冷静な態度でその場を凌いできた。
そして今回、チャールズ国王が再びイラつく姿を見た人々は、SNSでこのような意見を寄せ合った。
「またもや、不機嫌な英国王に変身だ。」
「いつも感情的になりすぎる。陛下、もう少し落ち着いてください。」
「私の“ソーセージ指”に触るな、と言っているのでは?」
一方で、国王はページボーイにイラついていなかったと擁護する声も見受けられた。
「国王は『それで良い。ありがとう』とページボーイに礼を言っているのが聞こえたよ。」
「チャールズは明らかにローブを整える手伝いをしているだけだ。」
「国王が怒ったのは、馬鹿げたローブが手にかかったからよ。21世紀なんだからスーツを着ればいいのに。」
Ahead of a speech in the House of Lords, a page boy tries to adjust King Charles' robe. The King seemed to pull his hand back when the page boy tries to place the King's robe around his throne.https://t.co/2dqSfWjmj0 pic.twitter.com/SsGdMdR8YC— Sky News (@SkyNews) July 17, 2024
画像は『The Royal Family Instagram「The King reads the speech written by His Majesty’s Government during the State Opening of Parliament」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)