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【海外発!Breaking News】2度の奇跡! トラックに轢かれ埋葬された犬 墓から這い出し驚異の回復(韓国)

TechinsightJapan 2024年7月19日 14時31分

自宅のフェンスを抜け出してトラックに轢かれた犬は今から7年前、発見した近所の住人に埋葬された。ところが死んだと思われた犬はその後、墓から這い出して生き抜き、大手術を受けて元気に走ることができるようになった。2つの“奇跡”を起こした犬のストーリーを、香港のニュースメディア『South China Morning Post』などが伝えた。

2017年6月11日午後2時半頃、韓国の永川市で暮らすキム・ソナさん(Kim Sun-hwa)が飼っていた雌犬“ホスン(Hosun)”が、開いていたフェンスの隙間から逃げ出した。

ホスンはその後、自宅から数百メートルの場所でトラックに轢かれ、道路脇で動かなくなっているところを近所の男性が発見した。男性はホスンに脈がなかったことから「死んでいる」と思い、近くの草むらに穴を掘って埋葬した。

そしてキムさんはその日、隣人からホスンの死を知らされて衝撃を受け、当時のことを「心が折れてしまってね。あの時、私にできることといったら、祈ることだけでした」と振り返る。

ところが4日後の朝7時半頃、キムさんは自宅から80メートルほど離れた道路脇の溝の中から、動物の鳴き声がすることに気がついた。

そこでキムさんの夫が慌てて行ってみると、溝にはまって泥にまみれ、酷い怪我で悲痛な鳴き声を上げているホスンの姿を見つけたのだった。

キムさんの夫は、その時のことを「あの時は鳥肌が立った。なにしろ死んだと思っていたホスンが生きていたんだからね。本当に不思議な話だよ」と述べており、ホスンに水を飲ませるとすぐ、獣医のもとに連れていった。

トラックに轢かれたホスンは重傷で、後ろ足と骨盤の多発性骨折を起こし、激しい痛みで苦しんでいた。しかしながら「死んだはずの犬が生き返った」というニュースは瞬く間に拡散し、ホスンは“奇跡の犬”として夫妻が住む村の伝説となった。

こうしてホスンの奇跡はその後、韓国のテレビ番組『What on Earth』で特集されることとなり、動物専門家のリーさんはホスンについてこう分析した。

「ホスンはきっと、トラックに轢かれた衝撃で意識を失ったに違いありません。隣人が掘った穴は浅かったため、意識が戻ったホスンは必死に足で穴を掘り、ゆっくりと這いながら自宅を目指したのでしょう。ただその過程で疲れ切り、側溝に落ちてしまった。でも落ちた溝には水があり、ホスンは生き残ることができたのだと思います。そうでなければ死んでいたでしょうね。」

ところが奇跡はここで終わらず、ホスンのことを知った獣医が夫妻に連絡を取り、「将来に障がいが残らないように手術をしたい」と申し出た。ホスンの骨折部位は周辺の組織が癒着し、骨を元の位置に戻すことは決して簡単ではなかったが、獣医は「ホスンがまだ若かったことから、手術が成功する可能性は十分ある」と期待していたそうで、手術はなんとか成功した。



こうして事故から7年が過ぎ、ホスンは腰と後足に軽度の障がいが残ってはいるものの、生まれ育った村を走り回るのが大好きで、高齢のキムさんらは「嬉しそうにはしゃぐあの子にはもうついていけないのですよ」と嬉しい悲鳴をあげている。

そして最近、ホスンを診察した獣医はこのように述べたという。

「この犬は2つの奇跡を起こしました。1つ目は、死の淵から生き返ったこと。そして2つ目は、あれほどの重傷で大手術を受けながら、普通の犬と同じように生活し、歩いているということです。」



ちなみに夫妻は、ホスンのことをまるで赤ちゃんのように可愛がり、美味しい食事を与え、散歩の時以外は鎖につないでいるという。「また怪我をしてしまうのではないか」と心配してのことだそうだが、キムさんは「ホスンが私たちと一緒にいてくれることをとても嬉しく思っています。私はあの子が、幸せで健康な人生を歩んでくれることを心から願っているのですよ」と笑顔で語っていた。



なお、米コロラド州のブラックヘッド山(標高約3810メートル)では昨年、ハイカーの男性(71)がハンターによって遺体で発見された。そばには72日間を生き延び、体重が通常の半分以下に減った愛犬が寄り添っていたそうで、「奇跡の生還」との声があがっていた。

画像は『South China Morning Post 「Meet South Korea’s ‘miracle’ dog that rose from grave after being hit by a truck」(Photo: SCMP composite/Shutterstock/YouTube)(Photo: YouTube)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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