米カリフォルニア州の空港でフライトが大幅に遅延し、対応を求めた搭乗客がカウンターに殺到した。地上スタッフらが対応していたが、そのうちの一人が我慢の限界に達したようで突然、搭乗客らに向かって「黙りなさい!」と叫んだ。当時の様子を捉えた動画がTikTokに公開されると、「あり得ない」「スタッフの気持ちは分かる」など賛否の声が寄せられた。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
話題の動画が撮影されたのは、米カリフォルニア州バーバンク市にあるハリウッド・バーバンク空港だ。先日、米格安航空会社「スピリット航空(Spirit Airlines)」が運航するフライトが搭乗時刻を迎えたものの、なかなか搭乗が始まらなかった。
午前に離陸予定だったこのフライトは、最終的に8時間も遅延したそうで、搭乗ゲート近くで待っていた乗客らは遅延理由の説明などを求め、スタッフのいるカウンターに詰めかけた。
しかも次のフライトに搭乗予定の乗客が集まり始め、自分の乗るフライトを確認するために大勢の乗客がカウンター詰めかける事態となり、数人のスタッフらが一組ずつ対応していた。
しかし遅延について説明し、予定が崩れて苛立ちを見せる乗客の対応などを繰り返しているうちに、スタッフらにも限界がきた。スタッフの一人は、「お願いですから静かにしてください。皆さんが口々に自分の乗る機体番号を叫ぶので、正直、今ある機体が何番のものなのかも分かりません。私も何が起きているのか分からないんです。お願いですから、少し時間をください」とアナウンスした。
現場を落ち着かせようとアナウンスしたようだったが、それでも乗客らは静かにならず、痺れを切らしたもう一人のスタッフが声をあげた。
当時の様子は、ラスベガス行きのフライトに搭乗予定だったケヴィン・アイスさん(Kevin Eis)が動画で撮影しており、黄色い蛍光ベストを着たスタッフが、アナウンス用のマイクを握り「お知らせいたします。皆さん聞いてください」と話し始めるが、現場のざわつきは収まらない。
アナウンス用のマイクを置いたこのスタッフは、乗客らに怒りの表情を向けると、怒鳴るように「聞いてください! みんなこのフライトに乗りたいの? 乗りたくないの?」と叫び始めた。
これを聞いた乗客らは、「乗りたい!」と声を揃えて返答している。そしてスタッフは、「ではみんな黙りなさい! 一回しか言わないからね? 地獄のようにイライラしているから、一回しか言わないから!」と再び叫んだ。
その時、別のスタッフが動画を撮影しているケヴィンさんに気付き、「君をこのフライトから外すこともできるよ」と撮影を止めるように促していた。
ケヴィンさんはのちに、「これまでで一番カオスなフライトだったね。スピリット航空には二度と乗らないよ」と振り返ったが、この動画を自身のTikTokアカウントに公開すると大反響を呼んだ。
スタッフが冷静さを失い、怒鳴り始める様子を見た人々からは、「こんなのあり得ないよ」「格安航空会社だから仕方ないね」「この対応はちょっとあれだけど、スタッフも可哀そうだよ」など、様々なコメントが寄せられた。
今回の件で、スピリット航空は「スピリット航空の顧客サービスに対する高い基準を反映していない対応を受けたお客様に対し、お詫び申し上げます」とコメントし、アナウンスをした2人のスタッフを停職処分にしたと公表した。
ちなみに今年2月にはイタリアの空港で、雇用契約が更新されなかったことに激怒した客室乗務員が、免税店に陳列されたワインの瓶を床に投げつけていた。
画像は『kevin TikTok「not only did they threaten me for recording them, but they INSISTED that i was a ‘flight risk’ for simply asking what flight they were delaying smh」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
話題の動画が撮影されたのは、米カリフォルニア州バーバンク市にあるハリウッド・バーバンク空港だ。先日、米格安航空会社「スピリット航空(Spirit Airlines)」が運航するフライトが搭乗時刻を迎えたものの、なかなか搭乗が始まらなかった。
午前に離陸予定だったこのフライトは、最終的に8時間も遅延したそうで、搭乗ゲート近くで待っていた乗客らは遅延理由の説明などを求め、スタッフのいるカウンターに詰めかけた。
しかも次のフライトに搭乗予定の乗客が集まり始め、自分の乗るフライトを確認するために大勢の乗客がカウンター詰めかける事態となり、数人のスタッフらが一組ずつ対応していた。
しかし遅延について説明し、予定が崩れて苛立ちを見せる乗客の対応などを繰り返しているうちに、スタッフらにも限界がきた。スタッフの一人は、「お願いですから静かにしてください。皆さんが口々に自分の乗る機体番号を叫ぶので、正直、今ある機体が何番のものなのかも分かりません。私も何が起きているのか分からないんです。お願いですから、少し時間をください」とアナウンスした。
現場を落ち着かせようとアナウンスしたようだったが、それでも乗客らは静かにならず、痺れを切らしたもう一人のスタッフが声をあげた。
当時の様子は、ラスベガス行きのフライトに搭乗予定だったケヴィン・アイスさん(Kevin Eis)が動画で撮影しており、黄色い蛍光ベストを着たスタッフが、アナウンス用のマイクを握り「お知らせいたします。皆さん聞いてください」と話し始めるが、現場のざわつきは収まらない。
アナウンス用のマイクを置いたこのスタッフは、乗客らに怒りの表情を向けると、怒鳴るように「聞いてください! みんなこのフライトに乗りたいの? 乗りたくないの?」と叫び始めた。
これを聞いた乗客らは、「乗りたい!」と声を揃えて返答している。そしてスタッフは、「ではみんな黙りなさい! 一回しか言わないからね? 地獄のようにイライラしているから、一回しか言わないから!」と再び叫んだ。
その時、別のスタッフが動画を撮影しているケヴィンさんに気付き、「君をこのフライトから外すこともできるよ」と撮影を止めるように促していた。
ケヴィンさんはのちに、「これまでで一番カオスなフライトだったね。スピリット航空には二度と乗らないよ」と振り返ったが、この動画を自身のTikTokアカウントに公開すると大反響を呼んだ。
スタッフが冷静さを失い、怒鳴り始める様子を見た人々からは、「こんなのあり得ないよ」「格安航空会社だから仕方ないね」「この対応はちょっとあれだけど、スタッフも可哀そうだよ」など、様々なコメントが寄せられた。
今回の件で、スピリット航空は「スピリット航空の顧客サービスに対する高い基準を反映していない対応を受けたお客様に対し、お詫び申し上げます」とコメントし、アナウンスをした2人のスタッフを停職処分にしたと公表した。
ちなみに今年2月にはイタリアの空港で、雇用契約が更新されなかったことに激怒した客室乗務員が、免税店に陳列されたワインの瓶を床に投げつけていた。
画像は『kevin TikTok「not only did they threaten me for recording them, but they INSISTED that i was a ‘flight risk’ for simply asking what flight they were delaying smh」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)