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【海外発!Breaking News】顔の巨大な悪性腫瘍で「呪われている」と恐れられる9歳男児、家族が悲痛な訴え(ジンバブエ)<動画あり>

TechinsightJapan 2024年7月27日 5時0分

ジンバブエ在住の9歳男児は、巨大な悪性腫瘍が原因で「呪われている」と恐れられ、学校にも行けずにいる。アフリカでの治療が上手くいかず、このまま放っておけば命の危険があることから、家族はイギリスでの手術を切望しているという。男児の現状と家族の悲痛な訴えを、英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。

2015年3月、ジンバブエで誕生したシンバラシェ・ダンデ君(Simbarashe Dande、9)は、顔の右側にあった小さなイボが成長とともに少しずつ大きくなった。医師には、骨が線維化して形を変えてしまう「線維性骨異形成症」と診断を受けたが、3歳の時に悪性腫瘍「骨肉腫」に転化し、腫瘍はますます巨大化した。

英バーミンガムに住む叔母のヴァイオレット・マクニケさん(Violet Makunike、53)によると、顔が大きく膨れ上がったシンバラシェ君は、地元の人から「呪われている」「うちの子にも呪いが飛び火するのではないか」と恐れられたそうで、当時のことを「誰もが取り乱し、動揺していて。外出すれば冷たい視線に晒され、家族は孤独感で打ちのめされたのよ」と振り返る。

そのためシンバラシェ君は学校に行けず、母マリアさん(Maria)が自宅でホームスクールをしてきたそうで、学校に通う弟のタタンデ君(Tatande、7)と一緒に暮らしている。ただ家族も手をこまねいていたわけではなく、ジンバブエで人権擁護者、慈善家として活動するヴァイオレットさんは「アフリカでできる治療は全てやった」と明かす。



ヴァイオレットさんが立ち上げた人権保護活動団体のFacebook「Violet Makunike」によると、シンバラシェ君は2019年に南アフリカで化学療法と腫瘍の一部を切除する手術を受けたという。治療には寄付で集めた約345万円(1万7000ポンド)が使われたが、手術は失敗に終わった。腫瘍は再び大きく成長し、シンバラシェ君は呼吸が上手くできなくなり、気管切開手術を受けていた。

さらに2020年12月、父トンプソンさん(Thompson)が感染症で亡くなり、家族は悲しみのどん底に突き落とされただけでなく生活もますます苦しくなった。

現在のシンバラシェ君はというと、顔全体が腫瘍に吞み込まれてしまったように巨大化して突き出しており、まるで“サイの赤ちゃん”のようである。また皮膚は引きつり、ピンク色の腫瘍が鼻孔や口から飛び出しているのが分かり、腫瘍から出血があり痛みが酷いという。また慢性の頭痛にも悩まされており、ヴァイオレットさんは数々の試練に直面してきた9歳の甥への思いを、次のように明かしている。

「誰もが『シンバラシェは呪われている』と言うの。でも、あの子が痛みで苦しんでいるのを見るのはとても悲しいし、他の子と遊ぶこともできず、普通の生活さえ送ることができないことは本当につらいことよ。彼は柔らかい食事しか受け付けず、飲み込むことが大変で、今では話すこともほとんどできない。また視界も狭く、服を着るにも助けが必要で、このまま放っておいたらきっと亡くなってしまうでしょうね。」

「みんなが甥の健康を心配しているし、私たちは病気について多くの人に知ってもらおうと一生懸命努力してきた。ただ、あの子にどれだけの時間が残されているのか、私たちには見当もつかないわ。だって余命を教えてくれる人が誰もいないから。」



なおヴァイオレットさんは、「手遅れになる前に、甥にイギリスで手術を受けさせたい」とクラウドファンディングサイト「GoFundMe」に専用ページを設置して寄付を募っており、目標額約1294万円(6万5000ポンド)に対し、日本時間7月26日の時点で約690万円(3万4681ポンド)が集まっている。

そして、シンバラシェ君には「この世界は本当に残酷だよ」「これはつらいだろうね。早く手術ができるように祈っている」「神様、お願いだからこの子を助けてあげて」といったコメントが多数寄せられているが、ヴァイオレットさんは「もう一刻の猶予もない」と考えているそうで、今の胸のうちをこのように明かした。

「甥は普通に生活できて当然であるべきで、私たちは全てがうまくいくように、そしてあの子が苦しむことなく生きられるように望んでいるわ。マリアはシンバラシェが健康であることや、彼のことで悩まなくても済むように心から願っているのに、腫瘍はどんどん大きくなっているの。」

「シンバラシェは美しく、頭の良い子で、苦しみなんて必要ないわ。あの子はとても明るくておしゃべりだったのに、最近は大人しいの。腫瘍が邪魔で話すことができなくなってしまっているからね。でも私たちはただ、彼に幸せな人生を送って欲しいだけなのよ!」



ちなみに2022年には、顔が腫瘍で覆われ「モンスター」と呼ばれるアメリカの13歳少年が注目され、母が「普通の生活をさせたい」と涙を流して訴えていた。



画像2~4枚目は『Gloucestershire Live 「‘People say my nephew is cursed - but he needs help or he will die’」(Image: Violet Makunike(C)SWNS)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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