家族の都合で動物シェルターに8年ぶりに戻された犬が、再び新しい家族に迎え入れられた。SNSに投稿されたその姿は、困惑し怯えていた表情から一転し、幸せが溢れ出ていた。動物専門ネットサイト『The Dodo』が伝えた。
米ペンシルベニア州の動物愛護団体「ペンシルベニア動物虐待防止協会(Pennsylvania SPCA)」の動物シェルターに先月初旬、“マックス(Max)”というオス犬がやって来た。
マックスはまだ子犬だった8年前、同シェルターから“一生をともにする家族”に引き取られたはずだった。ところが先月、予期せぬ事情によってシェルターに戻されてしまい、何が起きたのか分からずに困惑し、すっかり元気をなくしてしまった。
同シェルターで動物保護に尽力するサラ・ブラウンさん(Sarah Brown)は、ずっと一緒だった家族が突然いなくなり、孤独と闘っていた当時のマックスについて、「あの子はシェルターの小部屋の隅で縮こまり、震えていたのです。最初の数日間はほとんど餌も食べませんでした」と明かしている。
心を痛めたサラさんは「なんとかして新しい家族を見つけたい」と先月6日、うつろで悲しい目をしたマックスの姿をTikTokに投稿した。そして「この仕事をしていると日々、胸が張り裂けそうになる」と心情を吐露し、次のように言葉を添えた。
「8年前に子犬として引き取りながら、家族はこの子をシェルターに戻したの。この子が知っている唯一の家族なのに…。マックスは新しい家族をペンシルベニア動物虐待防止協会を通して探す予定です。」
この動画は大きな反響を呼び、ユーザーからは次のようなコメントが寄せられた。
「これは犯罪。」
「なぜ8年間ともにした可愛い犬をまるで何事もなかったように捨てることができるの?」
「あの目! 犬は混乱し怖がっているわ。」
「犬は家族同然でしょう。理解できないよ。」
「私だったら絶対こんなことはしない。なんて悲しいの。」
「誰か、お願いだから引き取ってあげて。」
「悪魔がすることだよ。早くこの子に温かい家庭が見つかりますように。」
するとマックスを良く知る女性がこのTikTok動画をたまたま目にし、「なんて悲しい目をしているの!」と居ても立っても居らずシェルターに連絡。女性はマックスと再会を果たしたのだった。
サラさんは当時のことを「それはとても感動的な再会でした」と述べ、次のように続けた。
「私たちはそれまで、悲しくて怯えているマックスしか知りませんでした。でもマックスはその女性を見るやいなや、彼女の膝に駆け寄ったのです。そしてすっかり、本来のマックスに戻ったようでした。」
こうしてペンシルベニア動物虐待防止協会は先月15日、マックスがシェルターにやって来た時と、女性に引き取られた後の写真をFacebookに投稿し、このように綴った。
「昔のマックスを良く知る女性は『マックスが安全だと感じる場所に連れて帰りたい』と切望しました。『愛されている』と感じることができる場所にね。そしてその場所こそ、彼女の家だったのです。マックスが永遠に過ごせる場所です。マックスのために団結してくれた皆さんと、マックスの新しい家族になった古い友人の皆さん。ありがとう。」
なお、新しい家族のもとで過ごすマックスの表情はまるで別の犬のようで、目が輝き、幸せで満ち溢れており、サラさんは「マックスが元気で幸せな姿を見ることができるのは素晴らしいこと。私たちの犬全てがこんな人生を送れるよう願っています」と述べている。
ちなみに昨年1月には、劣悪な環境で育ち、深刻な健康問題を抱えていたメス犬がアメリカの動物保護団体に保護された。その犬の笑顔が止まらない様子が注目を集めていた。
画像は『The Dodo 「He Was Desolate After Being Returned To The Shelter ― Then Everything Changed」(Pennsylvania SPCA)』『Pennsylvania SPCA Facebook「Eight years ago, Max was adopted as a puppy.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
米ペンシルベニア州の動物愛護団体「ペンシルベニア動物虐待防止協会(Pennsylvania SPCA)」の動物シェルターに先月初旬、“マックス(Max)”というオス犬がやって来た。
マックスはまだ子犬だった8年前、同シェルターから“一生をともにする家族”に引き取られたはずだった。ところが先月、予期せぬ事情によってシェルターに戻されてしまい、何が起きたのか分からずに困惑し、すっかり元気をなくしてしまった。
同シェルターで動物保護に尽力するサラ・ブラウンさん(Sarah Brown)は、ずっと一緒だった家族が突然いなくなり、孤独と闘っていた当時のマックスについて、「あの子はシェルターの小部屋の隅で縮こまり、震えていたのです。最初の数日間はほとんど餌も食べませんでした」と明かしている。
心を痛めたサラさんは「なんとかして新しい家族を見つけたい」と先月6日、うつろで悲しい目をしたマックスの姿をTikTokに投稿した。そして「この仕事をしていると日々、胸が張り裂けそうになる」と心情を吐露し、次のように言葉を添えた。
「8年前に子犬として引き取りながら、家族はこの子をシェルターに戻したの。この子が知っている唯一の家族なのに…。マックスは新しい家族をペンシルベニア動物虐待防止協会を通して探す予定です。」
この動画は大きな反響を呼び、ユーザーからは次のようなコメントが寄せられた。
「これは犯罪。」
「なぜ8年間ともにした可愛い犬をまるで何事もなかったように捨てることができるの?」
「あの目! 犬は混乱し怖がっているわ。」
「犬は家族同然でしょう。理解できないよ。」
「私だったら絶対こんなことはしない。なんて悲しいの。」
「誰か、お願いだから引き取ってあげて。」
「悪魔がすることだよ。早くこの子に温かい家庭が見つかりますように。」
するとマックスを良く知る女性がこのTikTok動画をたまたま目にし、「なんて悲しい目をしているの!」と居ても立っても居らずシェルターに連絡。女性はマックスと再会を果たしたのだった。
サラさんは当時のことを「それはとても感動的な再会でした」と述べ、次のように続けた。
「私たちはそれまで、悲しくて怯えているマックスしか知りませんでした。でもマックスはその女性を見るやいなや、彼女の膝に駆け寄ったのです。そしてすっかり、本来のマックスに戻ったようでした。」
こうしてペンシルベニア動物虐待防止協会は先月15日、マックスがシェルターにやって来た時と、女性に引き取られた後の写真をFacebookに投稿し、このように綴った。
「昔のマックスを良く知る女性は『マックスが安全だと感じる場所に連れて帰りたい』と切望しました。『愛されている』と感じることができる場所にね。そしてその場所こそ、彼女の家だったのです。マックスが永遠に過ごせる場所です。マックスのために団結してくれた皆さんと、マックスの新しい家族になった古い友人の皆さん。ありがとう。」
なお、新しい家族のもとで過ごすマックスの表情はまるで別の犬のようで、目が輝き、幸せで満ち溢れており、サラさんは「マックスが元気で幸せな姿を見ることができるのは素晴らしいこと。私たちの犬全てがこんな人生を送れるよう願っています」と述べている。
ちなみに昨年1月には、劣悪な環境で育ち、深刻な健康問題を抱えていたメス犬がアメリカの動物保護団体に保護された。その犬の笑顔が止まらない様子が注目を集めていた。
画像は『The Dodo 「He Was Desolate After Being Returned To The Shelter ― Then Everything Changed」(Pennsylvania SPCA)』『Pennsylvania SPCA Facebook「Eight years ago, Max was adopted as a puppy.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)