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【海外発!Breaking News】意識を失った母親の窮地を救った6歳男児 Amazon配達員に「お母さんを助けて」(英)<動画あり>

TechinsightJapan 2024年7月28日 16時55分

英領北アイルランド在住のある女性が今月20日、持病の影響で意識を失った。その時、自宅には3人の幼い子どもしかいなかったが、長男の6歳男児が冷静な行動をとった。当時の様子は自宅に設置された監視カメラが記録しており、のちに女性がSNSで公開すると、男児の落ち着いた様子に「なんて賢い子なの」といった称賛の声が寄せられた。英ニュースメディア『Metro.co.uk』などが伝えている。

北アイルランドのダウン州ニュートナーズに住むエリザベス・クルックスさん(Elizabeth Crooks、26)は今月20日、長男エイデンくん(Aiden、6)、長女キャシーちゃん(Cassie 、5)、次女ルナちゃん(Luna 、2)と出かける予定があった。

神経系の持病「機能性神経障害(FND)」を抱えているエリザベスさんは、起床してから疲労感やだるさなどを感じていた。しかしパートナーは仕事に出かけており、外出中にサポートしてくれる人がいなかったため、エリザベスさんは万が一に備えて自宅で安静することにした。

そして自宅でシャワーを浴びている時、エリザベスさんに異変が起きた。心拍数が異常に上昇しているのを感じたと言い、普段なら少し座っていれば落ち着くが、この日はなかなか落ち着かなかった。「このままでは意識を失ってしまう」と危険を感じたエリザベスさんは、自身の母親に電話をかけて家に来るよう頼んだが、母親は運転できずバスに乗らなければならないため、すぐには駆けつけられなかった。

エリザベスさんは、意識を失った当時のことを「『ママは具合が悪いの。私の目が届くところにいてくれる?』と子どもたちに伝えました。でも、それからのことは覚えていません」と振り返っている。



目の前で母親が気を失い、幼い3人の子どもたちはパニックになってしまうかと思われたが、エイデンくんが見事な対応を見せた。

当時の様子は玄関先に設置された監視カメラが捉えており、ちょうど荷物を届けにきたAmazon配達員に駆け寄り、落ち着いた様子で荷物を受け取るエイデンくんの姿が映っている。そしてエイデンくんは、「すみません、お母さんを助けてくれませんか? 意識を失ってしまったんです。助けてください」と丁寧に頼んだのだ。

エイデンくんは、普段から荷物を受け取っていたそうで、配達員と関わることに抵抗はなかったようだった。また、この日はエリザベスさんの誕生日だったため、姉妹からプレゼントが届いたことも幸いし、タイミングよく配達員がやってきた。

エイデンくんの言葉を聞いた配達員は深刻な事態であることを察し、ためらうことなく門を開け、足早にエイデンくんの後を追って室内に向かった。そして、配達員が救急隊に電話をかけてオペレーターに状況を説明し、住所などを伝えたそうだ。

その後、病院に運ばれたエリザベスさんは、翌朝に監視カメラの映像を確認し、エイデンくんが助けを呼んでくれたことを知った。

「衝撃でしたよ。意識を取り戻して最初に目にしたのが蛍光色のベストだったので、救急隊員が来たと思い込んでいました。エイデンが配達員に『すみません』と落ち着いて言っていたのには、心温まりましたね。エイデンがいなかったら重症になっていたか、もしかしたらまだ意識不明だったかもしれません。エイデンをとても誇りに思います。エイデンは救急車の中で大泣きしてしまいましたが、今は元気です。」

さらに、エリザベスさんは「でも一番重要なのは、Amazonの配達員がためらわずに助けに来てくれたことです」とその対応に感謝し、のちにこの配達員を探し始めた。するとブライアンさん(Bryan)という配達員だと分かり、エリザベスさんはブライアンさんに連絡を取って直接お礼の言葉を伝えたという。



エリザベスさんが監視カメラの映像をTikTokに公開すると、エイデンくんの冷静な対応に注目が集まった。ユーザーからは、「息子さんも配達員も素晴らしい」「6歳の子がこんなに落ち着いているなんてすごい」「自慢の息子に違いないだろうね」「なんて賢い子なの」など、エイデンくんやブライアンさんへ称賛の声が寄せられた。

一方、勤務中に業務外のことで時間を費やしてしまったブライアンさんに「仕事クビになっていない? 大丈夫?」と心配する声も届いた。これに対し、ブライアンさんは「Amazonは寛容で、今も仕事を続けているよ」と回答して、人々を安心させていた。

エリザベスさんは今後、同じような事態が発生した場合に備えて自宅に緊急ボタンを設置しようと考えているという。その資金に加えて、親切に対応してくれたブライアンさんに謝礼をするためにオンライン募金を開始したそうだ。

ちなみに2020年8月には、目の前で母親が倒れたのを見た5歳児が、おもちゃの救急車に書かれた緊急連絡先に電話をかけ、母親を救ったケースが話題を呼んでいた。



画像は『Belfast Telegraph 「Co Down mum in ‘disbelief’ after video of her quick-thinking six-year old son saving her life goes viral」』『Metro.co.uk 「Internet finds hero Amazon driver who helped quick thinking boy save his mum」(Picture: Instagram / @ob_galway)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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