先月21日、英オックスフォード大学での試験終了を祝って大勢の学生がテムズ川に飛び込んだが、そのうち19歳の男子学生が死亡した。この学生は自力で岸に戻ってくることができず、救急隊に救助されて病院へ運ばれたが、死亡が確認されたという。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
亡くなったのは、名門オックスフォード大学の構成カレッジの1つ「ブレーズノーズ・カレッジ(Brasenose College)」で政治学、哲学、経済学を専攻していたウェズリー・アグボール=アシュ・アクム・オジョンさん(Wesley Agbor-Ashu Akum Ojong、19)だ。
先月21日、大学1年生最後の試験を無事に終えたことを祝い、テムズ川沿いのウォーキングコース「テムズ・パス(Thames Path)」にある歩道橋から川に飛び込み、ともに試験を乗り越えた仲間と喜びを分かち合っていた。
目撃者の話では、多くの学生が川に飛び込んでいくなか、ウェズリーさんはアカデミックガウンを着たまま飛び込んだという。学生たちはそれぞれ泳いで岸に上がったが、ウェズリーさんは岸にたどり着けなかった。
通報を受けてテムズ・バレー警察や救助隊が駆けつけ、川から引き上げたウェズリーさんをすぐに病院へ搬送したが、残念ながら死亡が確認された。
亡くなったウェズリーさんは、ブレーズノーズ・カレッジで人種と民族的マイノリティの代表を務め、BOP(Big Organised Parties:カレッジの社交イベント)にすべて出席するなど、活発に活動していた。
4月に同カレッジのウェブサイトに掲載された記事で、ウェズリーさんは「あと8週間で1年生が終わってしまうなんて、信じられない。本当にたくさんのことが変わったし、素晴らしい思い出もたくさんできた。昨日来たばかりのように感じるし、何年もここにいるような気もする。ブレーズノーズ・カレッジのような場所は他にはない」と綴っていた。
大学1年目を“人生で最高の時期”とも表現していたウェズリーさんは、「みんながいつも話している“あの”オックスフォード大学に通っていることを時々忘れてしまう。2学期が終わった今でも、ここで生活して勉強しているなんて現実とは思えないぐらいだよ。ここに来ることは、人生の計画の一部にしていたけれど、実際に来るまでは、指導教員たちは本当に厳しいのか、仲間に入れないんじゃないか、食事は前日に予約しないといけないのかなど、不安がなかったわけじゃない。もちろんこれらの不安はすべて杞憂だった。オックスフォードに到着した日から、(恐らく)人生で最高の時期が始まった」と充実したカレッジでの生活について語っていた。
テムズ・バレー警察の広報担当者は、今回の事故について“思いがけない”、かつ“説明のつかない”ケースとして説明した。のちに、第三者による関与の可能性を除外し、捜査はオックスフォード郡検視官に引き継がれた。
カメルーン出身のウェズリーさんの遺族を支援するため、イギリスを拠点としたカメルーンのコミュニティグループ「Cameroonian Solidarity UK」は、葬儀費用を賄うための募金活動を開始した。
同グループに所属するジャン=ピエール・デュ・ポンさん(Jean-Pierre Du Pon)は、「私たちの若い同胞ウェズリー・アグボール=アシュ・アクム・オジョンさんの訃報に、深い悲しみを感じています。ウェズリーさんは、生活を営み、勉学に励んでいた場所であるオックスフォードの病院で亡くなりました。私たちの友愛の思いは、彼の両親だけでなく、故郷カメルーンを離れて暮らすイギリスにいるカメルーン人コミュニティ全体にも向けられています」と追悼のコメントを公表した。
ちなみに昨年7月には韓国で、飼い犬が助けてくれるか試そうとした女性が自ら川に飛び込んだが、急流に流されて溺死していた。
画像は『The Sun 「UNI DEATH Oxford University student, 19, dies after ‘jumping into river’ in full academic dress as he celebrated end of exams」(Credit: Alamy)(Credit: Facebook)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
亡くなったのは、名門オックスフォード大学の構成カレッジの1つ「ブレーズノーズ・カレッジ(Brasenose College)」で政治学、哲学、経済学を専攻していたウェズリー・アグボール=アシュ・アクム・オジョンさん(Wesley Agbor-Ashu Akum Ojong、19)だ。
先月21日、大学1年生最後の試験を無事に終えたことを祝い、テムズ川沿いのウォーキングコース「テムズ・パス(Thames Path)」にある歩道橋から川に飛び込み、ともに試験を乗り越えた仲間と喜びを分かち合っていた。
目撃者の話では、多くの学生が川に飛び込んでいくなか、ウェズリーさんはアカデミックガウンを着たまま飛び込んだという。学生たちはそれぞれ泳いで岸に上がったが、ウェズリーさんは岸にたどり着けなかった。
通報を受けてテムズ・バレー警察や救助隊が駆けつけ、川から引き上げたウェズリーさんをすぐに病院へ搬送したが、残念ながら死亡が確認された。
亡くなったウェズリーさんは、ブレーズノーズ・カレッジで人種と民族的マイノリティの代表を務め、BOP(Big Organised Parties:カレッジの社交イベント)にすべて出席するなど、活発に活動していた。
4月に同カレッジのウェブサイトに掲載された記事で、ウェズリーさんは「あと8週間で1年生が終わってしまうなんて、信じられない。本当にたくさんのことが変わったし、素晴らしい思い出もたくさんできた。昨日来たばかりのように感じるし、何年もここにいるような気もする。ブレーズノーズ・カレッジのような場所は他にはない」と綴っていた。
大学1年目を“人生で最高の時期”とも表現していたウェズリーさんは、「みんながいつも話している“あの”オックスフォード大学に通っていることを時々忘れてしまう。2学期が終わった今でも、ここで生活して勉強しているなんて現実とは思えないぐらいだよ。ここに来ることは、人生の計画の一部にしていたけれど、実際に来るまでは、指導教員たちは本当に厳しいのか、仲間に入れないんじゃないか、食事は前日に予約しないといけないのかなど、不安がなかったわけじゃない。もちろんこれらの不安はすべて杞憂だった。オックスフォードに到着した日から、(恐らく)人生で最高の時期が始まった」と充実したカレッジでの生活について語っていた。
テムズ・バレー警察の広報担当者は、今回の事故について“思いがけない”、かつ“説明のつかない”ケースとして説明した。のちに、第三者による関与の可能性を除外し、捜査はオックスフォード郡検視官に引き継がれた。
カメルーン出身のウェズリーさんの遺族を支援するため、イギリスを拠点としたカメルーンのコミュニティグループ「Cameroonian Solidarity UK」は、葬儀費用を賄うための募金活動を開始した。
同グループに所属するジャン=ピエール・デュ・ポンさん(Jean-Pierre Du Pon)は、「私たちの若い同胞ウェズリー・アグボール=アシュ・アクム・オジョンさんの訃報に、深い悲しみを感じています。ウェズリーさんは、生活を営み、勉学に励んでいた場所であるオックスフォードの病院で亡くなりました。私たちの友愛の思いは、彼の両親だけでなく、故郷カメルーンを離れて暮らすイギリスにいるカメルーン人コミュニティ全体にも向けられています」と追悼のコメントを公表した。
ちなみに昨年7月には韓国で、飼い犬が助けてくれるか試そうとした女性が自ら川に飛び込んだが、急流に流されて溺死していた。
画像は『The Sun 「UNI DEATH Oxford University student, 19, dies after ‘jumping into river’ in full academic dress as he celebrated end of exams」(Credit: Alamy)(Credit: Facebook)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)