タイの首都バンコク郊外にある62歳男性の家で先月27日、飼っていた犬28匹が保護された。男性は少なくとも1週間前に死亡し、犬たちは男性の左脚を食べて生き延びたとみられている。香港ニュースメディア『South China Morning Post』などが伝えた。
先月27日正午、バンコク都の行政区の一つ、クローンサームワー区にある一軒家で、アタポール・チャロンピタックさん(Attapol Charoenpithak、62)が遺体で発見された。
アタポールさんは高血圧や糖尿病の持病があり、少なくとも1週間前に死亡したとみられ、敷地内にはチワワとシーズーのミックス犬が水や餌がないまま閉じ込められていた。
アタポールさん宅の異変に気づき、警察に通報したのは隣人のソンポン・ファスクスリさん(Sompong Phasuksri、53)で、次のように話している。
「アタポールさんは毎日、地元の市場に車で出かけていた。でもここ1週間ほど、車は自宅前に停められたままで、家の電気はついているのに呼び鈴を鳴らしても応答がなかった。」
こうして地元警察は27日、ゴミで溢れて雑然としたアタポールさんの家に入り、2階の寝室で遺体を発見した。
また現場には、動物愛護団体「ザ・ボイス財団(The Voice Foundation)」のスタッフが駆けつけ、アタポールさんが劣悪な環境で飼っていた犬28匹を保護した。自宅の床は、犬の糞とゴミで覆われてひどく汚れており、スタッフは犬たちの健康状態を確認後、施設に運んだ。
同財団によると、敷地内には30匹の犬がいたものの、2匹はすでに死んでいたそうで、Instagramに当時の動画を公開し、次のように明かした。
「我々は、アタポールさんの遺体の周りに15匹ほどの犬がいると報告を受けた。ところがチームと医師たちが現場に到着すると、家のあちこちに犬がいて、2匹の死骸を発見した。」
生き延びた28匹の犬たちはアタポールさんの左脚を食べていたと考えられており、長期にわたり水と餌を与えられなかったことでかなり衰弱していた。現在は財団がケアし、Instagramで寄付を呼びかけるとともに引き取り手を探している。
なお財団がアタポールさんのことを知ったのは2017年で、太陽が照り付ける猛暑の中、ピックアップトラックの荷台に檻に入れた犬たちを乗せて運転していたという。それ以来、犬たちの安全を懸念した財団がアタポールさんの監視を続けてきた。
また2021年には、獣医が「アタポールさんの犬が毎週のように命を落としている」と財団に連絡しており、財団のスタッフはアタポールさんが当時飼っていた46匹の犬のうち20匹を「避妊手術をするから」といって連れ出した。ところがアタポールさんはこの対応が気に入らず、警察に「財団が自宅に不法侵入した」と訴えて、犬を返すように求めた。そのため財団は避妊手術後に20匹を戻し、アタポールさんと「死後は財団に全ての犬を引き渡す」という約束を交わしていた。
ちなみに財団のInstagramには、「かわいそうな犬たち」「犬たちは飼い主を選べない」「劣悪な環境。新しい家が見つかりますように」「助けてくれてありがとう」「言葉にならない」「心が張り裂けそう」といったコメントのほか、「ぜひ寄付をしたい」「犬を引き取りたい」といった声も寄せられている。
同じような事故は2022年にロシアでも発生しており、大型の猫メインクーン20匹が、約2週間前に死亡したブリーダーの遺体を食べて生き延びていた。
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画像は『The Straits Times 「28 starving dogs eat dead owner’s leg in Bangkok house」(PHOTO: THE NATION/ASIA NEWS NETWORK)』『มูลนิธิ The Voice(เสียงจากเรา) Instagram「คืนแรกของสุนัขทั้ง28ตัว ที่ได้กินอิ่ม นอนหลับ คุณหมอเพิ่งอาบน้ำตัดขนเสร็จ」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
先月27日正午、バンコク都の行政区の一つ、クローンサームワー区にある一軒家で、アタポール・チャロンピタックさん(Attapol Charoenpithak、62)が遺体で発見された。
アタポールさんは高血圧や糖尿病の持病があり、少なくとも1週間前に死亡したとみられ、敷地内にはチワワとシーズーのミックス犬が水や餌がないまま閉じ込められていた。
アタポールさん宅の異変に気づき、警察に通報したのは隣人のソンポン・ファスクスリさん(Sompong Phasuksri、53)で、次のように話している。
「アタポールさんは毎日、地元の市場に車で出かけていた。でもここ1週間ほど、車は自宅前に停められたままで、家の電気はついているのに呼び鈴を鳴らしても応答がなかった。」
こうして地元警察は27日、ゴミで溢れて雑然としたアタポールさんの家に入り、2階の寝室で遺体を発見した。
また現場には、動物愛護団体「ザ・ボイス財団(The Voice Foundation)」のスタッフが駆けつけ、アタポールさんが劣悪な環境で飼っていた犬28匹を保護した。自宅の床は、犬の糞とゴミで覆われてひどく汚れており、スタッフは犬たちの健康状態を確認後、施設に運んだ。
同財団によると、敷地内には30匹の犬がいたものの、2匹はすでに死んでいたそうで、Instagramに当時の動画を公開し、次のように明かした。
「我々は、アタポールさんの遺体の周りに15匹ほどの犬がいると報告を受けた。ところがチームと医師たちが現場に到着すると、家のあちこちに犬がいて、2匹の死骸を発見した。」
生き延びた28匹の犬たちはアタポールさんの左脚を食べていたと考えられており、長期にわたり水と餌を与えられなかったことでかなり衰弱していた。現在は財団がケアし、Instagramで寄付を呼びかけるとともに引き取り手を探している。
なお財団がアタポールさんのことを知ったのは2017年で、太陽が照り付ける猛暑の中、ピックアップトラックの荷台に檻に入れた犬たちを乗せて運転していたという。それ以来、犬たちの安全を懸念した財団がアタポールさんの監視を続けてきた。
また2021年には、獣医が「アタポールさんの犬が毎週のように命を落としている」と財団に連絡しており、財団のスタッフはアタポールさんが当時飼っていた46匹の犬のうち20匹を「避妊手術をするから」といって連れ出した。ところがアタポールさんはこの対応が気に入らず、警察に「財団が自宅に不法侵入した」と訴えて、犬を返すように求めた。そのため財団は避妊手術後に20匹を戻し、アタポールさんと「死後は財団に全ての犬を引き渡す」という約束を交わしていた。
ちなみに財団のInstagramには、「かわいそうな犬たち」「犬たちは飼い主を選べない」「劣悪な環境。新しい家が見つかりますように」「助けてくれてありがとう」「言葉にならない」「心が張り裂けそう」といったコメントのほか、「ぜひ寄付をしたい」「犬を引き取りたい」といった声も寄せられている。
同じような事故は2022年にロシアでも発生しており、大型の猫メインクーン20匹が、約2週間前に死亡したブリーダーの遺体を食べて生き延びていた。
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画像は『The Straits Times 「28 starving dogs eat dead owner’s leg in Bangkok house」(PHOTO: THE NATION/ASIA NEWS NETWORK)』『มูลนิธิ The Voice(เสียงจากเรา) Instagram「คืนแรกของสุนัขทั้ง28ตัว ที่ได้กินอิ่ม นอนหลับ คุณหมอเพิ่งอาบน้ำตัดขนเสร็จ」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)