栄養失調とひどい皮膚病のため、生存さえ危ぶまれた子犬がタイで保護され、1年で見事な変身を遂げた。この子犬のビフォーアフター動画は先月、同国で犬の保護に尽力する男性がSNSで公開し、「これぞ愛の力」「幸せになって本当に良かった」といった声が寄せられている。米ニュースメディア『Newsweek』などが伝えた。
アイルランド出身の起業家で、タイ南部サムイ島で暮らすナイル・ハービソンさん(Niall Harbison)は2021年、非営利団体「ハッピー・ドッゴ(Happy Doggo)」を創設し、現在も犬の保護活動に精を出す。
「以前はマーケティングの仕事をしていたけど、忙しい生活に疲れてしまってね。タイを旅していた時に、路上に病気の野良犬がたくさんいることに気がついた」と明かすナイルさん。続けて「でも最初は、数匹の野良犬に餌を与えていただけだった。それが次第に犬への不妊手術、病気の治療を手掛けるようになり、元気になった犬たちを世界中の里親に送り出すまでになったんだ」と語った。
そんなナイルさんは、犬たちのビフォーアフターをSNSで頻繁に公開しており、2023年1月に保護したオス犬“ロドニー(Rodney)”の動画は、先月27日の投稿から3週間で再生回数が2970万回超という反響を呼んだ。
動画ではまず、生後4~5週だったロドニーが部屋の隅で体を震わせる姿と、呼吸をするのもやっとの状態でベッドにうずくまる様子が映し出される。ロドニーは栄養失調のうえ、皮膚はピンク色で痛々しく、ナイルさんは当時「きっともうダメだろう」と考えていた。
ところが1年後のロドニーは、野原を仲間の犬と駆け回ったり、家の中で元気に戯れるなど大変身を遂げており、こんな言葉が添えられていた。
「愛されるということは、変わるということを意味するんだ。」
実はロドニー、ナイルさんらの献身的なケアが功を奏し、数週間をかけてなんとか危機を脱したそうで、体調が回復するのを待って里親募集が始まった。
そして約500人から「ぜひ引き取りたい」という申し出があり、ロドニーは約1万キロ離れたイギリス、ウェールズの新しい家族のもとで暮らすことになった。ナイルさんは当時のことを、「あの子は本当に特別な犬だったから、慎重に家族を選んだ。そしてオスの犬を飼っている家で、ロドニーにピッタリのカップルを見つけて、飛行機で移動したんだ」と振り返り、現在のロドニーについてこう語った。
「今のロドニーは、『夢のような生活を送っている』と言っても過言ではないだろうね。時々、以前のロドニーの写真を見返して『これは本当にあったことなのか?』なんて考えたりするんだ。ロドニーは1年でずいぶん大きくなり、健康で幸せになった。たった1年だけど、人生はこんなに大きく変わるんだ…。ロドニーのことは心から誇りに思っているよ!」
ちなみにロドニーのビフォーアフターの動画には、「この子を助けてくれてありがとう」「これぞ愛の力」「素晴らしいよ」「なんて美しい話なの!」「保護された時の犬の姿を見ると心が痛む。幸せになって本当に良かったわ」といったコメントが寄せられている。
なお過去にはメキシコで、明らかに虐待され、体の半分以上に火傷を負った子犬が保護され、米カリフォルニア州に住む女性のもとに引き取られた。子犬は両耳を切断せざるを得なかったものの、女性との間に強い絆が生まれ、少しずつ回復を遂げていた。
画像は『Happy Doggo TikTok「A year ago today, little Rodney was on the verge of death.」「Rodney」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
アイルランド出身の起業家で、タイ南部サムイ島で暮らすナイル・ハービソンさん(Niall Harbison)は2021年、非営利団体「ハッピー・ドッゴ(Happy Doggo)」を創設し、現在も犬の保護活動に精を出す。
「以前はマーケティングの仕事をしていたけど、忙しい生活に疲れてしまってね。タイを旅していた時に、路上に病気の野良犬がたくさんいることに気がついた」と明かすナイルさん。続けて「でも最初は、数匹の野良犬に餌を与えていただけだった。それが次第に犬への不妊手術、病気の治療を手掛けるようになり、元気になった犬たちを世界中の里親に送り出すまでになったんだ」と語った。
そんなナイルさんは、犬たちのビフォーアフターをSNSで頻繁に公開しており、2023年1月に保護したオス犬“ロドニー(Rodney)”の動画は、先月27日の投稿から3週間で再生回数が2970万回超という反響を呼んだ。
動画ではまず、生後4~5週だったロドニーが部屋の隅で体を震わせる姿と、呼吸をするのもやっとの状態でベッドにうずくまる様子が映し出される。ロドニーは栄養失調のうえ、皮膚はピンク色で痛々しく、ナイルさんは当時「きっともうダメだろう」と考えていた。
ところが1年後のロドニーは、野原を仲間の犬と駆け回ったり、家の中で元気に戯れるなど大変身を遂げており、こんな言葉が添えられていた。
「愛されるということは、変わるということを意味するんだ。」
実はロドニー、ナイルさんらの献身的なケアが功を奏し、数週間をかけてなんとか危機を脱したそうで、体調が回復するのを待って里親募集が始まった。
そして約500人から「ぜひ引き取りたい」という申し出があり、ロドニーは約1万キロ離れたイギリス、ウェールズの新しい家族のもとで暮らすことになった。ナイルさんは当時のことを、「あの子は本当に特別な犬だったから、慎重に家族を選んだ。そしてオスの犬を飼っている家で、ロドニーにピッタリのカップルを見つけて、飛行機で移動したんだ」と振り返り、現在のロドニーについてこう語った。
「今のロドニーは、『夢のような生活を送っている』と言っても過言ではないだろうね。時々、以前のロドニーの写真を見返して『これは本当にあったことなのか?』なんて考えたりするんだ。ロドニーは1年でずいぶん大きくなり、健康で幸せになった。たった1年だけど、人生はこんなに大きく変わるんだ…。ロドニーのことは心から誇りに思っているよ!」
ちなみにロドニーのビフォーアフターの動画には、「この子を助けてくれてありがとう」「これぞ愛の力」「素晴らしいよ」「なんて美しい話なの!」「保護された時の犬の姿を見ると心が痛む。幸せになって本当に良かったわ」といったコメントが寄せられている。
なお過去にはメキシコで、明らかに虐待され、体の半分以上に火傷を負った子犬が保護され、米カリフォルニア州に住む女性のもとに引き取られた。子犬は両耳を切断せざるを得なかったものの、女性との間に強い絆が生まれ、少しずつ回復を遂げていた。
画像は『Happy Doggo TikTok「A year ago today, little Rodney was on the verge of death.」「Rodney」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)