「パリ2024オリンピック」の射撃混合エアピストルで、銀メダルを獲得したトルコのユスフ・ディケチ選手(Yusuf Dikeç、51)の注目度が急上昇している。他の選手が耳当てや専用ゴーグルなどの装備で競技に臨む中、彼はTシャツ姿で普通のメガネに耳栓というスタイルで登場。日本では、その姿がオンラインゲームなどで課金せずに無装備で戦うプレイヤーにたとえられ、彼は「無課金おじさん」と呼ばれるようになった。そんなディケチ選手の射撃ポーズが、金メダリストの間で“勝利のポーズ”として次々に模倣されている。トルコのニュースメディア『Gazete Duvar』などが伝えた。
「パリ2024オリンピック」の射撃混合10mエアピストル団体で、パートナーのシェヴァル・イライダ・タルハン選手(Şevval İlayda Tarhan、24)とともに銀メダルを獲得したユスフ・ディケチ選手が、時の人となっている。オリンピック出場は今大会で5回目となったディケチ選手だが、前回「東京2020オリンピック」射撃男子エアピストルでは24位という結果で、これまで注目を集めることはなかった。
しかし「パリ2024オリンピック」では、銀メダルという輝かしい成績を残したうえ、彼のラフなスタイルが人々の目を釘付けにした。黒縁のメガネの奥から的を見定める鋭い眼差しに片手をポケットに入れた姿がSNSで拡散され、「トルコがヒットマンを送ってきた」「なんてカッコいいんだ」といった声があがった。
そして今大会では、メダルを獲得した選手たちがこのディケチ選手の射撃ポーズを模倣し、祝うようになった。男子棒高跳び決勝で6メートル25センチの世界新記録を樹立し、金メダルを獲得したスウェーデンのアルマント・デュプランティス選手(Armand Duplantis、24)は、ディケチ選手のように射撃ポーズをとって勝利を祝った。
また、女子棒高跳びで金メダルを獲得したオーストラリアのニナ・ケネディ選手(Nina Kennedy、27)もオーストラリアの国旗を手に持ち、右手でピストルの形を作って“勝利のポーズ”をとった。他にも男子円盤投で優勝したジャマイカのロジェ・ストナ選手(Roje Stona、25)も、カメラに向かって同じポーズをとっていた。
さらに、セーヌ川で開催された男子10キロマラソンスイミングでは、金メダルのクリストフ・ラソフスキー選手(Kristóf Rasovszky、27)と銅メダルのデイビッド・ベツレヘム選手(David Betlehem、20)の両ハンガリー代表選手が、肩を並べてディケチ選手のポーズをとった。
そんなディケチ選手の勝利のポーズは、オリンピックだけに留まらなかった。欧州サッカー連盟のUEFAチャンピオンズリーグ予選では、トルコのチーム「フェネルバフチェSK」所属のイルファン・カフヴェジ選手(İrfan Kahveci、29)がフリーキックでゴールを決め、スタンドの声援に対してディケチ選手のポーズで応えていた。
世界中から注目を浴びることになったディケチ選手だが、彼はトルコのニュースメディア『Anadolu Ajansı』に対して次のように語っている。
「これほど大きな反響になるとは、全く予想していませんでした。いつものように射撃の構えに入って競技に臨んだだけですよ。でもこれは、私だけの成功ではなくトルコ共和国の成功だと思っています。」
「今回のオリンピックに向けて、できる限り準備しました。できれば金メダルを獲りたかったのですが、最後の最後に逃してしまいました。私たちは決勝まで進めたことにホッとしましたが、同時に若干プレッシャーもあったのです。でも最後の瞬間までパートナーのタルハン選手と力を合わせて、いい勝負ができたと思っています。」
画像は『Eurosport Instagram「The name’s Dikeç. Yusuf Dikeç.」「He’s taking over the Olympics」』『World Aquatics Instagram「It’s and for Hungary with Kristof Rasovszky and David Betlehem in the #MarathonSwimming 10km!」』『Republic of Fenerbahçe Instagram「Maç sonucu: Lille 2-1 Fenerbahçe.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
「パリ2024オリンピック」の射撃混合10mエアピストル団体で、パートナーのシェヴァル・イライダ・タルハン選手(Şevval İlayda Tarhan、24)とともに銀メダルを獲得したユスフ・ディケチ選手が、時の人となっている。オリンピック出場は今大会で5回目となったディケチ選手だが、前回「東京2020オリンピック」射撃男子エアピストルでは24位という結果で、これまで注目を集めることはなかった。
しかし「パリ2024オリンピック」では、銀メダルという輝かしい成績を残したうえ、彼のラフなスタイルが人々の目を釘付けにした。黒縁のメガネの奥から的を見定める鋭い眼差しに片手をポケットに入れた姿がSNSで拡散され、「トルコがヒットマンを送ってきた」「なんてカッコいいんだ」といった声があがった。
そして今大会では、メダルを獲得した選手たちがこのディケチ選手の射撃ポーズを模倣し、祝うようになった。男子棒高跳び決勝で6メートル25センチの世界新記録を樹立し、金メダルを獲得したスウェーデンのアルマント・デュプランティス選手(Armand Duplantis、24)は、ディケチ選手のように射撃ポーズをとって勝利を祝った。
また、女子棒高跳びで金メダルを獲得したオーストラリアのニナ・ケネディ選手(Nina Kennedy、27)もオーストラリアの国旗を手に持ち、右手でピストルの形を作って“勝利のポーズ”をとった。他にも男子円盤投で優勝したジャマイカのロジェ・ストナ選手(Roje Stona、25)も、カメラに向かって同じポーズをとっていた。
さらに、セーヌ川で開催された男子10キロマラソンスイミングでは、金メダルのクリストフ・ラソフスキー選手(Kristóf Rasovszky、27)と銅メダルのデイビッド・ベツレヘム選手(David Betlehem、20)の両ハンガリー代表選手が、肩を並べてディケチ選手のポーズをとった。
そんなディケチ選手の勝利のポーズは、オリンピックだけに留まらなかった。欧州サッカー連盟のUEFAチャンピオンズリーグ予選では、トルコのチーム「フェネルバフチェSK」所属のイルファン・カフヴェジ選手(İrfan Kahveci、29)がフリーキックでゴールを決め、スタンドの声援に対してディケチ選手のポーズで応えていた。
世界中から注目を浴びることになったディケチ選手だが、彼はトルコのニュースメディア『Anadolu Ajansı』に対して次のように語っている。
「これほど大きな反響になるとは、全く予想していませんでした。いつものように射撃の構えに入って競技に臨んだだけですよ。でもこれは、私だけの成功ではなくトルコ共和国の成功だと思っています。」
「今回のオリンピックに向けて、できる限り準備しました。できれば金メダルを獲りたかったのですが、最後の最後に逃してしまいました。私たちは決勝まで進めたことにホッとしましたが、同時に若干プレッシャーもあったのです。でも最後の瞬間までパートナーのタルハン選手と力を合わせて、いい勝負ができたと思っています。」
画像は『Eurosport Instagram「The name’s Dikeç. Yusuf Dikeç.」「He’s taking over the Olympics」』『World Aquatics Instagram「It’s and for Hungary with Kristof Rasovszky and David Betlehem in the #MarathonSwimming 10km!」』『Republic of Fenerbahçe Instagram「Maç sonucu: Lille 2-1 Fenerbahçe.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)