中国湖北省武漢市に住む19歳の男性が先月28日、地元の美容クリニックで豊胸手術を受けた。母親は手術のことを全く知らなかったそうで、今月7日に「息子のIQは5歳児並みである」と明かしたうえでメディアに診断書を公開し、“正義と救済”を求めた。香港のニュースメディア『South China Morning Post』などが伝えた。
「男性でも豊胸手術をすれば、ライブ配信でお金を稼ぐことができる」―美容クリニックのそんな甘い言葉にのせられて、湖北省武漢市に住む19歳の男性が豊胸手術を受けた。
被害に遭った男性(以下、Aさん)の母ルーさん(Lu)によると、Aさんは当初、「三食付きで月給約6万1600円(3000元)」という職に応募するため、求人をしていた地元の美容クリニックを訪れたという。
ところが、スタッフに「私たちのクリニックで豊胸手術を受け、回復してから仕事を始めるべき」と勧められ、Aさんが「豊胸は女性がするもの」と断ろうとすると、次のように諭された。
「男性でも全く問題ない。それどころか、ライブストリーマーにとって豊胸手術は大変人気があり、たくさんお金を稼ぐことができる。」
それでも「お金がない」と躊躇するAさんに、スタッフは「ローンを組んで手術を受けることができる。そしてライブ配信ができるようになったら返済すればいい」と強引に手術を勧めていた。
こうしてAさんは手術に同意し、銀行から約61万6千円(3万元)を借り入れたほか、2年間のローンの利息が約14万4000円(7000元)という多額の借金を背負うことになった。
一方でこの手術は、ルーさんにとって寝耳に水だったそうで、「聞いた時はショックで、とんでもないことが起きたとパニックになったの。だって息子はまだ19歳なのよ」と憤り、こう続けた。
「この豊胸手術で、息子の胸はBカップになってしまったの。しかも胸の下には2つの大きな傷が残ってしまった。その傷痕を見るたびに、私の心は張り裂けそうになるのよ!」
その後、ルーさんはクリニックと交渉を重ね、挿入されたインプラントバッグは除去された。しかしAさんはこれがトラウマとなり、心と体に深い傷を負ってしまった。
思い悩んだルーさんは手術から10日後、中国メディアに対し「息子には精神的な障がいがあり、IQは5歳児並みである。また鬱病、不安症、不眠症に悩まされている」と証明できる診断書を公開し、正義と救済を求めたのだった。
なおこの件を受けて、「湖北今天律師事務所(Hubei Today Law Firm)」の弁護士は次のように述べた。
「本人に意思能力や行為能力がない場合、後見人(このケースでは両親)の署名が必要である。手術代は返金されるべきで、もし何らかの損害が生じたのであれば、賠償されなければならない。」
そしてこのニュースには、「これは怖い」「IQが5歳児程度で、普通の大人のように話せるはずがない。初めから騙すつもりだったのだろう」「とんでもないこと。まさに詐欺」「信じられない」「クリニックもそうだけど、銀行も悪魔だ」「ギャングと同じ」「なんて非情な」「違法に臓器を摘出されなくて良かったよ」といった様々な声が寄せられた。
ちなみに詐欺といえばアメリカで昨年1月、がんと偽り480万円超を集めた19歳のTikTokerの女が「医療機器の付け方が違う」と指摘され、逮捕されていた。
画像は『手机网易网 「震惊!医美机构诱导19岁男孩隆胸直播赚钱,母亲崩溃:天塌了!」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
「男性でも豊胸手術をすれば、ライブ配信でお金を稼ぐことができる」―美容クリニックのそんな甘い言葉にのせられて、湖北省武漢市に住む19歳の男性が豊胸手術を受けた。
被害に遭った男性(以下、Aさん)の母ルーさん(Lu)によると、Aさんは当初、「三食付きで月給約6万1600円(3000元)」という職に応募するため、求人をしていた地元の美容クリニックを訪れたという。
ところが、スタッフに「私たちのクリニックで豊胸手術を受け、回復してから仕事を始めるべき」と勧められ、Aさんが「豊胸は女性がするもの」と断ろうとすると、次のように諭された。
「男性でも全く問題ない。それどころか、ライブストリーマーにとって豊胸手術は大変人気があり、たくさんお金を稼ぐことができる。」
それでも「お金がない」と躊躇するAさんに、スタッフは「ローンを組んで手術を受けることができる。そしてライブ配信ができるようになったら返済すればいい」と強引に手術を勧めていた。
こうしてAさんは手術に同意し、銀行から約61万6千円(3万元)を借り入れたほか、2年間のローンの利息が約14万4000円(7000元)という多額の借金を背負うことになった。
一方でこの手術は、ルーさんにとって寝耳に水だったそうで、「聞いた時はショックで、とんでもないことが起きたとパニックになったの。だって息子はまだ19歳なのよ」と憤り、こう続けた。
「この豊胸手術で、息子の胸はBカップになってしまったの。しかも胸の下には2つの大きな傷が残ってしまった。その傷痕を見るたびに、私の心は張り裂けそうになるのよ!」
その後、ルーさんはクリニックと交渉を重ね、挿入されたインプラントバッグは除去された。しかしAさんはこれがトラウマとなり、心と体に深い傷を負ってしまった。
思い悩んだルーさんは手術から10日後、中国メディアに対し「息子には精神的な障がいがあり、IQは5歳児並みである。また鬱病、不安症、不眠症に悩まされている」と証明できる診断書を公開し、正義と救済を求めたのだった。
なおこの件を受けて、「湖北今天律師事務所(Hubei Today Law Firm)」の弁護士は次のように述べた。
「本人に意思能力や行為能力がない場合、後見人(このケースでは両親)の署名が必要である。手術代は返金されるべきで、もし何らかの損害が生じたのであれば、賠償されなければならない。」
そしてこのニュースには、「これは怖い」「IQが5歳児程度で、普通の大人のように話せるはずがない。初めから騙すつもりだったのだろう」「とんでもないこと。まさに詐欺」「信じられない」「クリニックもそうだけど、銀行も悪魔だ」「ギャングと同じ」「なんて非情な」「違法に臓器を摘出されなくて良かったよ」といった様々な声が寄せられた。
ちなみに詐欺といえばアメリカで昨年1月、がんと偽り480万円超を集めた19歳のTikTokerの女が「医療機器の付け方が違う」と指摘され、逮捕されていた。
画像は『手机网易网 「震惊!医美机构诱导19岁男孩隆胸直播赚钱,母亲崩溃:天塌了!」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)