米カリフォルニア州で今月8日、56歳の女性がグレート・デーンなどの大型犬たちに襲われて死亡した。犬たちには飼い主がいたものの、25頭を普段から放し飼いにしており、不安を抱える近隣住民から複数の苦情が当局に寄せられていた。現在、犬たちは保護され、女性を襲った犬の特定が進められている。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
遺体で発見されたのは、米カリフォルニア州ビュート郡フェザー・フォールズ郊外ブラック・ホークに住む、ダヴィナ・コービンさん(Davina Corbin、56)だ。今月8日午前2時、ビュート郡保安官事務所に同地域のブラックホーク・トレイルでダヴィナさんが倒れていると通報が入った。
ダヴィナさんはグレート・デーンなどの大型犬25頭が放し飼いされている家の前で倒れていた。その身体には、多数の噛み痕や傷が残っており、衣服にはこの家で飼われている犬のものと一致するDNAが付着していた。
近隣住民の話によると、ダヴィナさんは周辺地域を度々歩いて散歩していたそうで、今回は散歩中に犬に襲われてしまったものとみられている。
検死を行った監察医は、犬による攻撃が死因であると断定し、25頭のうち攻撃した犬の特定を進めている。
同地域に住むマックス・ヘッカーさん(Max Hecker)は、過去に自身も同じ大型犬たちに襲われそうになったそうで、当時のことを「あのグレート・デーンたちが、道路を渡ってこっちにやってきたんです。急いで車に飛び乗って逃げましたよ」と振り返る。
この2年間でマックスさんが大型犬たちに遭遇したのは、一度きりではないと言い、「道路には犬の足跡が多数残っていますし、いつも犬たちが道路に出ているんです。あそこを通る時は、かき分けるようにして進まなければなりません」と状況を説明した。
他の近隣住民もこの状況に頭を悩ませており、マックスさんと一緒にビュート郡の動物管理局へ苦情を申し立てたが、対応してもらえなかった。「今に至るまで、何もしてくれませんでしたよ。誰かがあの犬たちの犠牲になるまで待つしかなかったんです。こんなこと、絶対に起きてはいけない悲劇ですよ」と、マックスさんはやりきれない思いを吐露した。
ダヴィナさんの死亡事故の翌日、25頭の犬が飼われている敷地で捜査が行われた。丸一日かけて大型犬たちを捕獲し、現在はビュート郡の動物管理局で保護されている。現時点で、安楽死させる予定はないと報道されている。
ビュート郡の動物管理局は、これまでに「放し飼いにされている」「栄養失調など福祉的懸念がある」など大型犬たちに関する通報を2件受けたと認めているが、攻撃的であると主張する通報はなかったとしている。
マックスさんは、「女性を襲った犬と同様に、動物管理局も非があると思います。苦情が入り始めた頃に、犬たちを捕獲すべきだったんです。あの女性は決して亡くなるべきではなかったんです」と怒りをあらわにしている。
このニュースを見た人々からは、「なんて恐ろしいの」「私が亡くなった女性の家族なら、飼い主や動物管理局を訴える」「25頭もの大型犬を適切に飼育できるわけがない」「これはちょっとショッキングなニュースだ」などといった声があがっている。
ちなみに、先月にもイギリスで犬が人を襲った事故が発生しており、危険犬種と言われるアメリカンブリーが、10歳女児の首を狙って襲いかかった。このアメリカンブリーの飼い主は違法に飼育していたことが分かり、逮捕されていた。
画像は『New York Post 「Calif. mom mauled to death by dogs after neighbors complained about pack of 25 Great Danes running loose」(GoFundMe)(KCRA)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
遺体で発見されたのは、米カリフォルニア州ビュート郡フェザー・フォールズ郊外ブラック・ホークに住む、ダヴィナ・コービンさん(Davina Corbin、56)だ。今月8日午前2時、ビュート郡保安官事務所に同地域のブラックホーク・トレイルでダヴィナさんが倒れていると通報が入った。
ダヴィナさんはグレート・デーンなどの大型犬25頭が放し飼いされている家の前で倒れていた。その身体には、多数の噛み痕や傷が残っており、衣服にはこの家で飼われている犬のものと一致するDNAが付着していた。
近隣住民の話によると、ダヴィナさんは周辺地域を度々歩いて散歩していたそうで、今回は散歩中に犬に襲われてしまったものとみられている。
検死を行った監察医は、犬による攻撃が死因であると断定し、25頭のうち攻撃した犬の特定を進めている。
同地域に住むマックス・ヘッカーさん(Max Hecker)は、過去に自身も同じ大型犬たちに襲われそうになったそうで、当時のことを「あのグレート・デーンたちが、道路を渡ってこっちにやってきたんです。急いで車に飛び乗って逃げましたよ」と振り返る。
この2年間でマックスさんが大型犬たちに遭遇したのは、一度きりではないと言い、「道路には犬の足跡が多数残っていますし、いつも犬たちが道路に出ているんです。あそこを通る時は、かき分けるようにして進まなければなりません」と状況を説明した。
他の近隣住民もこの状況に頭を悩ませており、マックスさんと一緒にビュート郡の動物管理局へ苦情を申し立てたが、対応してもらえなかった。「今に至るまで、何もしてくれませんでしたよ。誰かがあの犬たちの犠牲になるまで待つしかなかったんです。こんなこと、絶対に起きてはいけない悲劇ですよ」と、マックスさんはやりきれない思いを吐露した。
ダヴィナさんの死亡事故の翌日、25頭の犬が飼われている敷地で捜査が行われた。丸一日かけて大型犬たちを捕獲し、現在はビュート郡の動物管理局で保護されている。現時点で、安楽死させる予定はないと報道されている。
ビュート郡の動物管理局は、これまでに「放し飼いにされている」「栄養失調など福祉的懸念がある」など大型犬たちに関する通報を2件受けたと認めているが、攻撃的であると主張する通報はなかったとしている。
マックスさんは、「女性を襲った犬と同様に、動物管理局も非があると思います。苦情が入り始めた頃に、犬たちを捕獲すべきだったんです。あの女性は決して亡くなるべきではなかったんです」と怒りをあらわにしている。
このニュースを見た人々からは、「なんて恐ろしいの」「私が亡くなった女性の家族なら、飼い主や動物管理局を訴える」「25頭もの大型犬を適切に飼育できるわけがない」「これはちょっとショッキングなニュースだ」などといった声があがっている。
ちなみに、先月にもイギリスで犬が人を襲った事故が発生しており、危険犬種と言われるアメリカンブリーが、10歳女児の首を狙って襲いかかった。このアメリカンブリーの飼い主は違法に飼育していたことが分かり、逮捕されていた。
画像は『New York Post 「Calif. mom mauled to death by dogs after neighbors complained about pack of 25 Great Danes running loose」(GoFundMe)(KCRA)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)