オーストラリアのパースにある「RACアリーナ」で8月18日、米UFC主催の総合格闘技大会が開催された。現王者である南アフリカ人のドリカス・デュ・プレシ選手(Dricus du Plessis)に、元王者のナイジェリア出身のイズラエル・アデサニヤ選手(Israel Adesanya)が挑戦した。結果はデュ・プレシ選手が初防衛に成功したが、この試合で注目を集めた人物がいた。南アフリカのニュースメディア『Cape Town etc』などが伝えている。
ドリカス・デュ・プレシ選手の試合は、南アフリカでは朝6時半にスタートしたが、王者登場の際にラグビー南アフリカ代表選手が花道を歩くことで、多くの南アフリカ人がデュ・プレシ選手を応援すべくテレビをつけた。試合は4ラウンドに逆転勝利でデュ・プレシ選手が初防衛に成功したが、裏方の通訳者にも注目が集まった。
米UFC主催のこの試合では、それぞれの選手がラウンドの間のインターバルにコーチと話している様子を映しており、インターバルの際に選手とコーチがどういう話をしているかを視聴者に伝えるため、通訳者をスタンバイさせている。デュ・プレシ選手とチームはアフリカーンス語で話しているので、通訳者はアフリカーンス語を英語に通訳する。その通訳者が緊張しているのか、興奮しているのか、とんでもない通訳を披露した。
Instagramのユーザーネーム「reel_southafricans」さんが投稿した動画では、デュ・プレシ選手がチームの手当てを受けながら一息つく様子が映っている。コーチのモルネ・フィッサー(Morne Visser)が、リングに戻った時に何をすべきかをデュ・プレシ選手にアフリカーンス語で伝えている。視聴者としてはコーチが選手に何を伝え、それが試合にどう影響するのかを知りたいところだが、通訳者はアフリカーンス語をアフリカーンス語で通訳し始めた。
この通訳に対して、アメリカのコメンテーターは「彼は英語を話していないぞ!」「これはアフリカーンス語だ」と笑っている。この通訳者は、1ラウンド後のインターバルのアフリカーンス語の会話をすべてアフリカーンス語に通訳していた。
しかもこの通訳者、アフリカーンス語が正しくなかったとのこと。コーチが「Jy lyk perfek(デュ・プレシ選手は完璧に見えている)」と言っているが、通訳者は「Hy lyk 100%(彼(アデサニヤ選手)は100%に見える)」と、アフリカーンス語ですら間違った通訳をしていたそうだ。
また、コーチは「彼(アデサニヤ選手)はもう無理だ、疲れている。彼を打ち倒せ」と言ったが、この打ち倒せ「moer」というアフリカーンス語は、Fワードに当たる言葉だ。通訳者は適当な英語が思い浮かばなかったようで、「You’re going to have to moer him」と英語の合間にアフリカーンス語を入れてきた。視聴者には試合の緊迫感が伝わったであろうが、内容はほぼ分からずじまいだったに違いない。
この動画が投稿されると、「この試合のハイライトは通訳だ」「通訳者はウソの履歴書を送ったに違いない」「作戦を分からせないためにあえてアフリカーンス語にしている」といったコメントが見受けられた。
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画像は『reel_southafricans Instagram「This guy lied on his CV」』『Dricus du Plessis Instagram「Green & Gold the colours of champions」』より
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)
ドリカス・デュ・プレシ選手の試合は、南アフリカでは朝6時半にスタートしたが、王者登場の際にラグビー南アフリカ代表選手が花道を歩くことで、多くの南アフリカ人がデュ・プレシ選手を応援すべくテレビをつけた。試合は4ラウンドに逆転勝利でデュ・プレシ選手が初防衛に成功したが、裏方の通訳者にも注目が集まった。
米UFC主催のこの試合では、それぞれの選手がラウンドの間のインターバルにコーチと話している様子を映しており、インターバルの際に選手とコーチがどういう話をしているかを視聴者に伝えるため、通訳者をスタンバイさせている。デュ・プレシ選手とチームはアフリカーンス語で話しているので、通訳者はアフリカーンス語を英語に通訳する。その通訳者が緊張しているのか、興奮しているのか、とんでもない通訳を披露した。
Instagramのユーザーネーム「reel_southafricans」さんが投稿した動画では、デュ・プレシ選手がチームの手当てを受けながら一息つく様子が映っている。コーチのモルネ・フィッサー(Morne Visser)が、リングに戻った時に何をすべきかをデュ・プレシ選手にアフリカーンス語で伝えている。視聴者としてはコーチが選手に何を伝え、それが試合にどう影響するのかを知りたいところだが、通訳者はアフリカーンス語をアフリカーンス語で通訳し始めた。
この通訳に対して、アメリカのコメンテーターは「彼は英語を話していないぞ!」「これはアフリカーンス語だ」と笑っている。この通訳者は、1ラウンド後のインターバルのアフリカーンス語の会話をすべてアフリカーンス語に通訳していた。
しかもこの通訳者、アフリカーンス語が正しくなかったとのこと。コーチが「Jy lyk perfek(デュ・プレシ選手は完璧に見えている)」と言っているが、通訳者は「Hy lyk 100%(彼(アデサニヤ選手)は100%に見える)」と、アフリカーンス語ですら間違った通訳をしていたそうだ。
また、コーチは「彼(アデサニヤ選手)はもう無理だ、疲れている。彼を打ち倒せ」と言ったが、この打ち倒せ「moer」というアフリカーンス語は、Fワードに当たる言葉だ。通訳者は適当な英語が思い浮かばなかったようで、「You’re going to have to moer him」と英語の合間にアフリカーンス語を入れてきた。視聴者には試合の緊迫感が伝わったであろうが、内容はほぼ分からずじまいだったに違いない。
この動画が投稿されると、「この試合のハイライトは通訳だ」「通訳者はウソの履歴書を送ったに違いない」「作戦を分からせないためにあえてアフリカーンス語にしている」といったコメントが見受けられた。
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画像は『reel_southafricans Instagram「This guy lied on his CV」』『Dricus du Plessis Instagram「Green & Gold the colours of champions」』より
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)