米フロリダ州マイアミで現地時間22日、ベビーカーを押しながら横断歩道を渡っていた女性が、SUVを運転していたアマゾンの配送ドライバーに突っ込まれて重傷を負った。ドライバーは現場から逃走し、監視カメラの映像などが決め手となって逮捕された。当時の衝撃的な映像とともに、米ニュースメディア『NBC 6 South Florida』などが伝えている。
事故が起きたのは、マイアミのゲーテッドコミュニティ「アイルズ・エステート」で、アマゾンの配送ドライバー、サラ・ネイベス・パラ・オヴァレス(Sarah Naybeth Parra Ovalles、45)はその日、午前8時半頃にゲートに着くと、配送業務を開始した。
ゲーテッドコミュニティとは、出入口にゲートを設置してフェンスや壁で囲った住宅地で、サラは敷地内を運転中に事故を起こした。
このたび公開された当時の映像では、ベビーカーを押す女性がリードに繋いだ犬を連れて、横断歩道を渡るのが見て取れる。
すると突然、サラが運転するSUVが左側から突っ込み、生後4か月の男児を乗せたベビーカーが道路脇に飛ばされた。衝撃で男児は投げ出されて大声で泣き、驚いた犬がその場から逃げるのが分かる。
一方、女性は「オオオ、ギャー」と大声で叫びながら、車のバンパーに上半身を載せるように押し倒された。
サラはその後、SUVを停止させて降車し、路上で泣いていた男児に近づいて抱き上げた。そして倒れたベビーカーを元に戻すと、男児をその中に乗せて路上に放置し、ぐったりとしていた女性をケアすることなく逃走した。
マイアミ・デイド郡警察によると、親子はメモリアル地域病院に搬送され、男児は奇跡的に額の裂傷のみで済んだが、女性は打撲のほか頭蓋骨骨折、内出血の重傷を負い、集中治療室に入院した。
そして翌23日、警察は「アマゾンプライムのベストを着た女が、現場からSUVで走り去るのを見た」といった目撃情報や、監視カメラの映像から、サラを「事故で重傷を負わせたにもかかわらず現場を立ち去った容疑」などで逮捕した。しかしサラは、この逮捕から24時間以内に保釈金を支払い釈放された。
なお米ニュースメディア『New York Post』は、米国土安全保障省の関係者の話として、サラはベネズエラからの移民で、2019年に観光ビザで米国に入国したことや、2021年にビザが期限切れになり、同年に一時保護資格を得て、労働許可証の申請が可能になったことを指摘している。
アマゾンでの就労期間に関しては明らかにされていないが、同社の関係者によると、サラを雇用した際、採用プロセスの一環として身元調査を行ったという。しかしながらオンラインの運転違反履歴では、サラは2019年に一時停止違反を、2020年には不注意運転による事故を起こしていたことも判明した。
アマゾンの広報担当者は今回の事故を受け、声明で「これは惨事であり、私たちの思いは家族とともにあります。現在、私たちはこの問題を調査中であり、当局の捜査には協力するつもりです」と述べ、「問題の運転手はすでにアマゾンでの配達業務はしていない」と説明した。
今回のニュースには、人々から「このドライバーはもう少しで親子を殺してしまうところだった。保釈金なしで刑務所に入れるべき」「真の悪魔」「もともとは違法に滞在していたのよね? それに交通違反もあったのにアマゾンが雇用した。アマゾンにも責任がある」「安い労働力ってことだろう」「ドライバーは前を全く見ていなかったのでは?」「これは酷い」「早く回復することを祈っている」といったコメントが寄せられている。
ちなみに今年2月には、米イリノイ州シカゴ出身の親子が時速112キロ超(70マイル)の暴走車にはねられて死亡していた。当時の動画はSNSで拡散され、衝撃が広がった。
画像は『New York Post 「Florida mom left with ‘catastrophic’ injuries when she, baby are struck by migrant Amazon driver who fled」(Miami-Dade Police Department)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
事故が起きたのは、マイアミのゲーテッドコミュニティ「アイルズ・エステート」で、アマゾンの配送ドライバー、サラ・ネイベス・パラ・オヴァレス(Sarah Naybeth Parra Ovalles、45)はその日、午前8時半頃にゲートに着くと、配送業務を開始した。
ゲーテッドコミュニティとは、出入口にゲートを設置してフェンスや壁で囲った住宅地で、サラは敷地内を運転中に事故を起こした。
このたび公開された当時の映像では、ベビーカーを押す女性がリードに繋いだ犬を連れて、横断歩道を渡るのが見て取れる。
すると突然、サラが運転するSUVが左側から突っ込み、生後4か月の男児を乗せたベビーカーが道路脇に飛ばされた。衝撃で男児は投げ出されて大声で泣き、驚いた犬がその場から逃げるのが分かる。
一方、女性は「オオオ、ギャー」と大声で叫びながら、車のバンパーに上半身を載せるように押し倒された。
サラはその後、SUVを停止させて降車し、路上で泣いていた男児に近づいて抱き上げた。そして倒れたベビーカーを元に戻すと、男児をその中に乗せて路上に放置し、ぐったりとしていた女性をケアすることなく逃走した。
マイアミ・デイド郡警察によると、親子はメモリアル地域病院に搬送され、男児は奇跡的に額の裂傷のみで済んだが、女性は打撲のほか頭蓋骨骨折、内出血の重傷を負い、集中治療室に入院した。
そして翌23日、警察は「アマゾンプライムのベストを着た女が、現場からSUVで走り去るのを見た」といった目撃情報や、監視カメラの映像から、サラを「事故で重傷を負わせたにもかかわらず現場を立ち去った容疑」などで逮捕した。しかしサラは、この逮捕から24時間以内に保釈金を支払い釈放された。
なお米ニュースメディア『New York Post』は、米国土安全保障省の関係者の話として、サラはベネズエラからの移民で、2019年に観光ビザで米国に入国したことや、2021年にビザが期限切れになり、同年に一時保護資格を得て、労働許可証の申請が可能になったことを指摘している。
アマゾンでの就労期間に関しては明らかにされていないが、同社の関係者によると、サラを雇用した際、採用プロセスの一環として身元調査を行ったという。しかしながらオンラインの運転違反履歴では、サラは2019年に一時停止違反を、2020年には不注意運転による事故を起こしていたことも判明した。
アマゾンの広報担当者は今回の事故を受け、声明で「これは惨事であり、私たちの思いは家族とともにあります。現在、私たちはこの問題を調査中であり、当局の捜査には協力するつもりです」と述べ、「問題の運転手はすでにアマゾンでの配達業務はしていない」と説明した。
今回のニュースには、人々から「このドライバーはもう少しで親子を殺してしまうところだった。保釈金なしで刑務所に入れるべき」「真の悪魔」「もともとは違法に滞在していたのよね? それに交通違反もあったのにアマゾンが雇用した。アマゾンにも責任がある」「安い労働力ってことだろう」「ドライバーは前を全く見ていなかったのでは?」「これは酷い」「早く回復することを祈っている」といったコメントが寄せられている。
ちなみに今年2月には、米イリノイ州シカゴ出身の親子が時速112キロ超(70マイル)の暴走車にはねられて死亡していた。当時の動画はSNSで拡散され、衝撃が広がった。
画像は『New York Post 「Florida mom left with ‘catastrophic’ injuries when she, baby are struck by migrant Amazon driver who fled」(Miami-Dade Police Department)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)