「大きくなったら何になりたい?」―米ペンシルベニア州ピッツバーグ在住の男性は、娘が幼稚園に入園してから高校3年生になるまでの13年間毎年、学校初日に問いかけて動画に収めてきた。そして今年8月、13年間の軌跡をまとめたショート動画をSNSに投稿したところ、その動画が多くの人の心を揺さぶった。YouTubeチャンネル『Inside Edition』などが伝えた。
「娘はあっという間に成長してしまった。でもこの若い女性を、私はとても誇りに思っている」―そう語るのは、ペンシルベニア州ピッツバーグのテレビ局『KDKA-TV』で気象学者として活躍するレイ・ペトリンさん(Ray Petelin、47)だ。
レイさんは13年前、娘エリザベスさん(Elizabeth、17)の幼稚園の初登園日にカメラを回し、「大きくなったら何になりたい?」と問いかけた。「娘が高校3年生になった時、どれだけ変わるか見せてあげたい」との思いからだった。
そして翌年の学校初日、娘を見たレイさんは「前年と1年違うだけでずいぶん成長した」と感じ、再び同じ質問を投げかけて動画に収めることにした。学校初日のインタビューはそれ以来、家族の伝統となり、今年8月にエリザベスさんが高校3年生になったことで、最後の撮影が行われた。
しかしながら、13年続いたインタビューはいつもスムーズに進んだわけではないようで、レイさんは次のように明かした。
「最初の頃の娘は興味津々だったのですが、10代になるとインタビューを嫌がるようになりました。小学5、6年生になる頃には、『インタビューはつまらない』と感じていたようです。ただそれでも、娘は私の質問に答えてくれていました。」
「そんな娘が『インタビューは父にとって特別なもの』と気づいたのは、中学1年生(7年生)だったと思います。そう認識するようになって初めて、あのインタビューは娘にとっても非常に大切で、特別なものになったのだと信じています。」
なお学校初日の動画の撮影時には、必ずエリザベスさんが自分の名前のスペルを伝え、レイさんが「将来何になりたい?」と質問していた。最初の年、エリザベスさんは「医師」と答え、その後は「先生」「先生か医師かマジシャン」「もの凄くいっぱいあるわ」「ウエイトレス」などと変化した。また、中学生になると「心臓外科医」に、高校生になると「理学療法士」になり、最後は「理学療法士か看護師」で終わっている。
レイさんは動画の最後にはいつも、「ママとダディは君のことを愛しているよ」と伝え、今年8月の最後の撮影時には、エリザベスさんに「泣いているの?」と聞かれ、「ノー」と返答した。
ところがレイさんは、コメント欄で「本当は泣いてしまったんだ」と綴り、「娘の成長を誇りに思いつつも、娘が親離れしていくことに寂しさを感じている」と明かし、こう付け加えた。
「実は動画のほとんどは夜遅く編集したんだ。周りに人がいないからね。なぜかというと、編集中はずっと大声で泣いていたから。」
そして、愛がいっぱい詰まったこの動画には、次のようなコメントが寄せられた。
「エリザベスさん。私たちはみんな、この動画を見て泣いているわよ。」
「これは素晴らしいアイデア!」
「私もこんな親になりたいな。」
「我が子は来週から幼稚園。私も動画を撮ってみるわ。」
「私もこんなふうに関わってくれる温かい父が欲しかった。」
「『マミーとダディは君のことを愛しているよ』と言っていたのが、いつからか『君のママと私は…』に変わっていたわね。」
「なんて美しい動画なのでしょう。」
「こんな素敵な動画を作ってくれた父には感謝しないとね。」
ちなみに過去には、1980年から2019年までの約40年間、同じ場所で写真を撮り続けた中国の父娘の写真が「感動的」と話題になった。
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画像は『Ray Petelin Instagram「I have been interviewing my daughter on the first day of school since #kindergarten.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
「娘はあっという間に成長してしまった。でもこの若い女性を、私はとても誇りに思っている」―そう語るのは、ペンシルベニア州ピッツバーグのテレビ局『KDKA-TV』で気象学者として活躍するレイ・ペトリンさん(Ray Petelin、47)だ。
レイさんは13年前、娘エリザベスさん(Elizabeth、17)の幼稚園の初登園日にカメラを回し、「大きくなったら何になりたい?」と問いかけた。「娘が高校3年生になった時、どれだけ変わるか見せてあげたい」との思いからだった。
そして翌年の学校初日、娘を見たレイさんは「前年と1年違うだけでずいぶん成長した」と感じ、再び同じ質問を投げかけて動画に収めることにした。学校初日のインタビューはそれ以来、家族の伝統となり、今年8月にエリザベスさんが高校3年生になったことで、最後の撮影が行われた。
しかしながら、13年続いたインタビューはいつもスムーズに進んだわけではないようで、レイさんは次のように明かした。
「最初の頃の娘は興味津々だったのですが、10代になるとインタビューを嫌がるようになりました。小学5、6年生になる頃には、『インタビューはつまらない』と感じていたようです。ただそれでも、娘は私の質問に答えてくれていました。」
「そんな娘が『インタビューは父にとって特別なもの』と気づいたのは、中学1年生(7年生)だったと思います。そう認識するようになって初めて、あのインタビューは娘にとっても非常に大切で、特別なものになったのだと信じています。」
なお学校初日の動画の撮影時には、必ずエリザベスさんが自分の名前のスペルを伝え、レイさんが「将来何になりたい?」と質問していた。最初の年、エリザベスさんは「医師」と答え、その後は「先生」「先生か医師かマジシャン」「もの凄くいっぱいあるわ」「ウエイトレス」などと変化した。また、中学生になると「心臓外科医」に、高校生になると「理学療法士」になり、最後は「理学療法士か看護師」で終わっている。
レイさんは動画の最後にはいつも、「ママとダディは君のことを愛しているよ」と伝え、今年8月の最後の撮影時には、エリザベスさんに「泣いているの?」と聞かれ、「ノー」と返答した。
ところがレイさんは、コメント欄で「本当は泣いてしまったんだ」と綴り、「娘の成長を誇りに思いつつも、娘が親離れしていくことに寂しさを感じている」と明かし、こう付け加えた。
「実は動画のほとんどは夜遅く編集したんだ。周りに人がいないからね。なぜかというと、編集中はずっと大声で泣いていたから。」
そして、愛がいっぱい詰まったこの動画には、次のようなコメントが寄せられた。
「エリザベスさん。私たちはみんな、この動画を見て泣いているわよ。」
「これは素晴らしいアイデア!」
「私もこんな親になりたいな。」
「我が子は来週から幼稚園。私も動画を撮ってみるわ。」
「私もこんなふうに関わってくれる温かい父が欲しかった。」
「『マミーとダディは君のことを愛しているよ』と言っていたのが、いつからか『君のママと私は…』に変わっていたわね。」
「なんて美しい動画なのでしょう。」
「こんな素敵な動画を作ってくれた父には感謝しないとね。」
ちなみに過去には、1980年から2019年までの約40年間、同じ場所で写真を撮り続けた中国の父娘の写真が「感動的」と話題になった。
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画像は『Ray Petelin Instagram「I have been interviewing my daughter on the first day of school since #kindergarten.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)