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【海外発!Breaking News】道路脇にいた瀕死のカエル、親切な人たちの手により自然の池に戻る(ポーランド)<動画あり>

TechinsightJapan 2024年9月9日 18時55分

ポーランド在住の獣医学生がある日、帰宅途中で、怪我をしているカエルを見つけた。そのカエルを専門的な治療ができる友人のもとへ送り、薬とギプスの治療を受けたことで足の骨折から見事に回復し、自然の池へ戻っていった。動物専門ネットサイト『The Dodo』などが、カエルの治療の様子について詳細を伝えた。

今年の春の出来事だ。ポーランドの獣医学生イザベラさん(Izabela)は、パブから歩いて帰る途中で道路脇に何かがあるのが目に留まった。よく見ると小さな野生のカエルで、苦しそうに跳ぼうとしたり、動こうとしたりしていた。カエルはひどい怪我をしていたようで、心配になったイザベラさんはカエルを放っておけず、家に連れて帰ることにした。

家に戻りカエルをよく見ると、足が骨折していることに気付いた。命にかかわるほどの大怪我のため、イザベラさんは友人で獣医技術者のアグニエシュカ・スクロバチさん(Agnieszka Skrobacz)に相談した。

イザベラさんは、治療によりカエルの足が切断されてしまえば、二度と自然にかえることができなくなってしまうのではと心配したが、カエルをスクロバチさんのいる専門クリニックで診てもらうことにした。しかし、自宅からクリニックまでは200マイル(約322キロ)以上離れており、イザベラさんが連れていける距離ではなかったため、カーシェアリングアプリを使って目的地に向かう人を探してカエルを運んでもらう手配をした。すぐに協力してくれるドライバーが見つかり、カエルは無事にクリニックへ到着した。

スクロバチさんは、そのカエルに“ザブソン(Żabson)”と名付けて診察を始めた。スクロバチさんによると、ザブソンの足は全体が赤く腫れており、傷を抗生物質と抗炎症薬で治療する必要があったという。

そして治療の甲斐あって回復の兆しが見え始めたため、ザブソンの足をギプスで固定した。ギプスが外れた後はザブソンを大きな水槽に移し、回復具合をチェックすると、治った足でうまく泳ぐことができた。

スクロバチさんは、治療からの奇跡的な回復の様子を次のように明かしている。

「ザブソンは、暴れたりすることなくギプスの治療を受けました。ギプスの中で骨折した足が適切に治るかは不明でしたが、きっとうまくいくと信じていました。その願い通りに、2か月かけて完全に回復しました。」



スクロバチさんは、ザブソンを自分の住んでいる近くの公園の池に放し、自然にかえすことに成功した。その知らせを受けたイザベラさんは、「それは素晴らしい気持ちでした。道路脇で救助したカエルが、健康で自由になったことはとても嬉しいです。スクロバチさんは、ザブソンの治療や状態をこまめに伝えてくれました。このような小さな偶然により、保護された在来の両生類が自然に戻ることができると知って、最高の気持ちでした」と喜びを語っている。

また、スクロバチさんも「カエルを回復させるために多くの時間とエネルギーを費やしたことは確かですが、その幸せな結果が自分への報酬です。カエルの世話をし、薬を与えている間も、ずっと足が治るかを心配していましたが、回復して水の中で泳ぐ姿を見ることができたのは、ただただ素晴らしいことでした」とザブソンの回復を心から喜んでいた。

スクロバチさんのXでは、ザブソンの治療の様子が投稿されており、「このカエルを見つけてくれてよかった」「あなたは本当に素晴らしい人。もっとこういう人が増えれば、世界はもっと良くなるのに!」「カエルにギプスを作るなんて、なんてクールな素晴らしい仕事!」といった称賛の声が寄せられている。

Żaba przeszła długą drogę i wróciła na wolność! Odpowiadając zbiorowo na pytania spod posta u @smutnylis- jak się robi rtg żaby? Na rtg stomatologicznym 😅 Dzięki temu dobrze widzieliśmy drobne struktury żabiego udka 🐸 pic.twitter.com/BjQGMRzQ52— Koturatura (@koturatura) August 26, 2024

画像は『Koturatura X「Żaba przeszła długą drogę i wróciła na wolność!」「Konto założone ponieważ żabka leczona w collabie z @smutnylis」』より
(TechinsightJapan編集部 MM)

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