マレーシア、ボルネオ島北部サバ州コタキナバルで11日朝、公園を走っていた40歳の女性がカワウソの群れに襲われた。カワウソが人間を襲うことは珍しく、襲撃後の女性の姿がSNSで拡散されて衝撃が広がった。シンガポールのニュースメディア『The Straits Times』などが伝えた。
11日早朝、コタキナバル、タンジュンアルのペルダナ公園をジョギングしていたマリアセラ・ハルンさん(Mariasella Harun、40)がカワウソの群れに襲われた。
マリアセラさんは「排水管から何かが出てくるのを見て、猫だと思ったのです。でもそれは私に飛び掛かってきて噛みつきました。そして突然、周りにカワウソがたくさんいることに気づいたのです。襲われた時、私は立ち上がることさえできませんでした」と当時のことを振り返る。
マリアセラさんはジョギングをしていた人が助けにくるまでの5分間、カワウソを退けようと一人で必死に格闘したが、カワウソたちは助けに入った2人にも襲い掛かった。
この襲撃でマリアセラさんは腕と脚、頭に怪我をし、コタキナバルのクイーン・エリザベス病院に搬送されて抗生剤と狂犬病ワクチンの投与を受けた。医師には「経過観察のため、入院の必要がある。入院の期間は分からないが、噛まれたことで合併症を起こす可能性があるため、傷口をすぐには縫うことができない」と言われたという。
マリアセラさんは毎日公園をジョギングしており、「先週、公園付近でカワウソ数匹を見かけました。その時は動画を撮ったのですが、近づくことはしませんでした。カワウソに襲われた日はいつもと同じように、息子をリカスのチュンファ小学校に送った後、ペルダナ公園に向かったのです」と語り、こう続けた。
「公園に到着したのは午前6時10分頃で、簡単にウォームアップをした後で走り始めました。そして2キロを走り終えたところで襲われたのです。当時私は、カワウソに近づいたわけでも挑発したわけでもなく、なぜ襲われたのかは分かりません。」
なおサバ州野生動物局長ローランド・ニウン氏(Roland Niun)によると、同公園周辺でカワウソが人間を襲ったのは初めてのことで非常に珍しいという。それでも追い詰められて危険を感じたり挑発されると攻撃的になるとのことで、今回の事故についてはすでに調査を進めているそうだ。
同公園周辺では、湖の魚を狙って成体6匹と子供2匹のカワウソの家族が朝と晩によく見られるそうで、ニウン氏は「カワウソは鋭い犬歯を持っています」と明かすと、こう述べた。
「今回のケースでは、カワウソの家族が被害者を子供への脅威と感じ、防衛的に攻撃した可能性があります。それにカワウソは縄張り意識が強いのです。」
同氏はさらに、カワウソが壊れたフェンスから同公園内に侵入したことを指摘し、次のように注意喚起した。
「壊れたフェンスはすでに修復済みです。ただそれでもカワウソが公園内に侵入してきた場合、捕獲して移動させる必要があるので、今後カワウソを見かけた場合は連絡をお願いします。また予防措置として、カワウソに近づかず、餌を与えたり挑発したりしないことをお勧めします。」
なおカワウソの群れが排水路沿いなどを走る様子や、マリアセラさんが血だらけで道路脇に座っている姿はSNSで拡散しており、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。
「これは怖い。カワウソが人間を襲うなんて知らなかった。」
「野生動物の行動は予測不可能だよ。」
「カワウソからは常に距離を保つべき。」
「カワウソは可愛く見えるけど、攻撃的だ。また猫とは違って噛み傷も深い。可愛さに騙されてはいけないよ。」
「早い回復を祈っている。」
ちなみに2021年にはシンガポールで、公園を散歩中の男性が20頭ほどの野生のカワウソに襲われて大ケガをしていた。男性は10秒ほどの間に26か所も噛まれたという。
画像は『The Sun「OTTER MADNESS Jogger is attacked by group of rampaging OTTERS as horror pics show her body covered in bleeding bite marks」(ViralPress)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
11日早朝、コタキナバル、タンジュンアルのペルダナ公園をジョギングしていたマリアセラ・ハルンさん(Mariasella Harun、40)がカワウソの群れに襲われた。
マリアセラさんは「排水管から何かが出てくるのを見て、猫だと思ったのです。でもそれは私に飛び掛かってきて噛みつきました。そして突然、周りにカワウソがたくさんいることに気づいたのです。襲われた時、私は立ち上がることさえできませんでした」と当時のことを振り返る。
マリアセラさんはジョギングをしていた人が助けにくるまでの5分間、カワウソを退けようと一人で必死に格闘したが、カワウソたちは助けに入った2人にも襲い掛かった。
この襲撃でマリアセラさんは腕と脚、頭に怪我をし、コタキナバルのクイーン・エリザベス病院に搬送されて抗生剤と狂犬病ワクチンの投与を受けた。医師には「経過観察のため、入院の必要がある。入院の期間は分からないが、噛まれたことで合併症を起こす可能性があるため、傷口をすぐには縫うことができない」と言われたという。
マリアセラさんは毎日公園をジョギングしており、「先週、公園付近でカワウソ数匹を見かけました。その時は動画を撮ったのですが、近づくことはしませんでした。カワウソに襲われた日はいつもと同じように、息子をリカスのチュンファ小学校に送った後、ペルダナ公園に向かったのです」と語り、こう続けた。
「公園に到着したのは午前6時10分頃で、簡単にウォームアップをした後で走り始めました。そして2キロを走り終えたところで襲われたのです。当時私は、カワウソに近づいたわけでも挑発したわけでもなく、なぜ襲われたのかは分かりません。」
なおサバ州野生動物局長ローランド・ニウン氏(Roland Niun)によると、同公園周辺でカワウソが人間を襲ったのは初めてのことで非常に珍しいという。それでも追い詰められて危険を感じたり挑発されると攻撃的になるとのことで、今回の事故についてはすでに調査を進めているそうだ。
同公園周辺では、湖の魚を狙って成体6匹と子供2匹のカワウソの家族が朝と晩によく見られるそうで、ニウン氏は「カワウソは鋭い犬歯を持っています」と明かすと、こう述べた。
「今回のケースでは、カワウソの家族が被害者を子供への脅威と感じ、防衛的に攻撃した可能性があります。それにカワウソは縄張り意識が強いのです。」
同氏はさらに、カワウソが壊れたフェンスから同公園内に侵入したことを指摘し、次のように注意喚起した。
「壊れたフェンスはすでに修復済みです。ただそれでもカワウソが公園内に侵入してきた場合、捕獲して移動させる必要があるので、今後カワウソを見かけた場合は連絡をお願いします。また予防措置として、カワウソに近づかず、餌を与えたり挑発したりしないことをお勧めします。」
なおカワウソの群れが排水路沿いなどを走る様子や、マリアセラさんが血だらけで道路脇に座っている姿はSNSで拡散しており、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。
「これは怖い。カワウソが人間を襲うなんて知らなかった。」
「野生動物の行動は予測不可能だよ。」
「カワウソからは常に距離を保つべき。」
「カワウソは可愛く見えるけど、攻撃的だ。また猫とは違って噛み傷も深い。可愛さに騙されてはいけないよ。」
「早い回復を祈っている。」
ちなみに2021年にはシンガポールで、公園を散歩中の男性が20頭ほどの野生のカワウソに襲われて大ケガをしていた。男性は10秒ほどの間に26か所も噛まれたという。
画像は『The Sun「OTTER MADNESS Jogger is attacked by group of rampaging OTTERS as horror pics show her body covered in bleeding bite marks」(ViralPress)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)