旅行でマレーシアを訪れていた中国人の父と娘が、予期せぬ災難で亡くなった。2人は駐車場に止めた車に乗った後、強風によって倒れた大木に車が押し潰された。不運な事故をシンガポールのニュースメディア『MustShareNews』などが報じた。
マレーシアのペナン州で現地時間18日、中国黒竜江省から旅行で訪れていたリウ・ズーさん(刘祖、69)と娘のリウ・シンシンさん(刘欣欣、36)が、ペナン島ジョージタウンにある博物館「ペナン・プラナカン・マンション」の駐車場で、倒れてきた大木に押し潰されて命を落とした。
ペナン島は当時、嵐に見舞われていて強風が吹き荒れていた。事故は午後1時半頃に発生し、監視カメラには父娘が駐車場で車に乗り込む様子が映っていた。そして2人が車に乗ってから約1分後、後方にある大木が強風によって根こそぎ倒れ、車を押し潰した。
大木は父娘が乗った車を含めて3台を押し潰し、駐車場全体が大木の枝葉で覆われた。シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』によると、シンシンさんは助手席、ズーさんは後部座席にいたという。
大木は父娘が乗っていた助手席と後部座席を直撃し、2人ともその重みで圧迫され、動けなかった。運転席には、ガイドをしていた父娘の友人であるシア・グイリンさん(夏桂玲、52)が乗っていたが、幸い軽傷で済んだものの車から出られなかった。
その後、グイリンさんが助けを求めて車のクラクションを鳴らし続けた結果、午後2時25分頃に救助隊が到着した。この時のシンシンさんは息をしており、グイリンさんはシンシンさんの手を握って励ました。
しかし、シンシンさんは車から救助された時はすでに意識がなく、無念ながら父娘は現場で息を引き取った。グイリンさんは、事故直後のことを次のように語っている。
「救助隊はすぐに木を切り崩して車のドアをこじ開け、私を助け出してくれました。でも、ズーさんとシンシンさんは車からなかなか救い出すことができませんでした。」
父娘は現地時間17日にペナン島に到着し、3日間滞在した後、クアラルンプールに向かう予定だったとグイリンさんが明かした。
なお、マレーシアの国営通信社『BERNAMA』では、事故が起こる2時間前に悪天候で倒木の危険がある54本の木を伐採する計画をペナン市議会が発表していたことを報じている。
画像は『中國報 「暴风雨夺命! 博物馆泊车场树倒砸车 中国游客父女 遭压毙」』『北马人| 中國報 「狂风暴雨 大树轰然倒下 压毙中国父女 司机被救」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
マレーシアのペナン州で現地時間18日、中国黒竜江省から旅行で訪れていたリウ・ズーさん(刘祖、69)と娘のリウ・シンシンさん(刘欣欣、36)が、ペナン島ジョージタウンにある博物館「ペナン・プラナカン・マンション」の駐車場で、倒れてきた大木に押し潰されて命を落とした。
ペナン島は当時、嵐に見舞われていて強風が吹き荒れていた。事故は午後1時半頃に発生し、監視カメラには父娘が駐車場で車に乗り込む様子が映っていた。そして2人が車に乗ってから約1分後、後方にある大木が強風によって根こそぎ倒れ、車を押し潰した。
大木は父娘が乗った車を含めて3台を押し潰し、駐車場全体が大木の枝葉で覆われた。シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』によると、シンシンさんは助手席、ズーさんは後部座席にいたという。
大木は父娘が乗っていた助手席と後部座席を直撃し、2人ともその重みで圧迫され、動けなかった。運転席には、ガイドをしていた父娘の友人であるシア・グイリンさん(夏桂玲、52)が乗っていたが、幸い軽傷で済んだものの車から出られなかった。
その後、グイリンさんが助けを求めて車のクラクションを鳴らし続けた結果、午後2時25分頃に救助隊が到着した。この時のシンシンさんは息をしており、グイリンさんはシンシンさんの手を握って励ました。
しかし、シンシンさんは車から救助された時はすでに意識がなく、無念ながら父娘は現場で息を引き取った。グイリンさんは、事故直後のことを次のように語っている。
「救助隊はすぐに木を切り崩して車のドアをこじ開け、私を助け出してくれました。でも、ズーさんとシンシンさんは車からなかなか救い出すことができませんでした。」
父娘は現地時間17日にペナン島に到着し、3日間滞在した後、クアラルンプールに向かう予定だったとグイリンさんが明かした。
なお、マレーシアの国営通信社『BERNAMA』では、事故が起こる2時間前に悪天候で倒木の危険がある54本の木を伐採する計画をペナン市議会が発表していたことを報じている。
画像は『中國報 「暴风雨夺命! 博物馆泊车场树倒砸车 中国游客父女 遭压毙」』『北马人| 中國報 「狂风暴雨 大树轰然倒下 压毙中国父女 司机被救」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)