インドネシア、スマトラ島リアウ州ロカン・ヒリル県の村で今月19日、朝から川で釣りをしていた68歳の男性が巨大なワニ(クロコダイル)に襲われて死亡した。その日、帰宅しなかった男性を心配して家族や村人らが捜索を開始したところ、翌朝、遺体の一部をくわえたワニが見つかった。英ニュースメディア『Metro.co.uk』などが報じた。
19日午後7時、リアウ州ロカン・ヒリル県トゥルック・ニラップ村(Teluk Nilap village)に住む女性が、朝から釣りに出かけたまま帰宅しない夫ヤスミンさん(Yasmin、68)の安否を心配し、村人らに「一緒に捜してくれないか」と協力を求めた。
こうして急遽、捜索隊が結成され、ヤスミンさんがよく釣りに出かける場所を手分けして捜し始めた。息子スナルディさん(Sunardi)は川岸の近くでバイクや衣服、釣竿を発見した。
捜索は一晩中続けられ、翌20日の朝6時頃、村人たちはヤスミンさんの所持品が見つかった場所から約200メートル離れた場所で、大きな水しぶきの音が上がるのを聞いて駆けつけた。
現場は幅約3メートル、深さ約2メートルの川とつながった水路で、茶色く濁った水中には巨大なワニがいた。さらにそのワニは被害者の遺体の一部をくわえており、村人たちは発電機を使ってワニを感電死させた。
そして被害者の遺体が回収されたものの、頭部は切断されていたそうで、ロカン・ヒリル警察署長のイサ・イマーム・シャローニ氏(Isa Imam Syahroni)は「被害者の体には傷が数か所ありました。またワニの腹部を切り裂くと、胃の中から被害者の頭部が見つかりました」と衝撃の事実を明かした。
なお、ワニの胃の中からはヤスミンさんの腕と思われる部位も見つかったが、当局と地元の保健センターはその後、「被害者の死因は、ワニに首を噛まれたことで、頭部と体が切り離されたことによるもの」と結論づけた。
一方、死因が暴力や犯罪によるものではないことから、ヤスミンさんの家族は検死解剖を拒否し、遺体はすぐに葬儀場に運ばれたという。
このニュースには、「人間を食べたからといってワニを殺すのはいかがなものか」「ワニがいる危険な場所で釣りをしていたのは被害者。ワニの殺し方が残酷過ぎる」「ワニを殺しても、被害者は戻ってこない」といった声のほか、「地元政府には早急な対応を望む」「このようなことが二度と起きないように願っている」というコメントが寄せられた。
ちなみに、インドネシアではワニやヘビによる被害が多数報告されている。2021年には、父親と一緒に川で釣りをしていた8歳の少年がワニに襲われて死亡した。また2024年2月には、父親と一緒に川で船釣りをしていた10歳の少年がワニに襲われ、同じく命を落とした。
画像は『Metro.co.uk 「Search party finds missing fisherman’s head in crocodile’s stomach」(Picture: ViralPress)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
19日午後7時、リアウ州ロカン・ヒリル県トゥルック・ニラップ村(Teluk Nilap village)に住む女性が、朝から釣りに出かけたまま帰宅しない夫ヤスミンさん(Yasmin、68)の安否を心配し、村人らに「一緒に捜してくれないか」と協力を求めた。
こうして急遽、捜索隊が結成され、ヤスミンさんがよく釣りに出かける場所を手分けして捜し始めた。息子スナルディさん(Sunardi)は川岸の近くでバイクや衣服、釣竿を発見した。
捜索は一晩中続けられ、翌20日の朝6時頃、村人たちはヤスミンさんの所持品が見つかった場所から約200メートル離れた場所で、大きな水しぶきの音が上がるのを聞いて駆けつけた。
現場は幅約3メートル、深さ約2メートルの川とつながった水路で、茶色く濁った水中には巨大なワニがいた。さらにそのワニは被害者の遺体の一部をくわえており、村人たちは発電機を使ってワニを感電死させた。
そして被害者の遺体が回収されたものの、頭部は切断されていたそうで、ロカン・ヒリル警察署長のイサ・イマーム・シャローニ氏(Isa Imam Syahroni)は「被害者の体には傷が数か所ありました。またワニの腹部を切り裂くと、胃の中から被害者の頭部が見つかりました」と衝撃の事実を明かした。
なお、ワニの胃の中からはヤスミンさんの腕と思われる部位も見つかったが、当局と地元の保健センターはその後、「被害者の死因は、ワニに首を噛まれたことで、頭部と体が切り離されたことによるもの」と結論づけた。
一方、死因が暴力や犯罪によるものではないことから、ヤスミンさんの家族は検死解剖を拒否し、遺体はすぐに葬儀場に運ばれたという。
このニュースには、「人間を食べたからといってワニを殺すのはいかがなものか」「ワニがいる危険な場所で釣りをしていたのは被害者。ワニの殺し方が残酷過ぎる」「ワニを殺しても、被害者は戻ってこない」といった声のほか、「地元政府には早急な対応を望む」「このようなことが二度と起きないように願っている」というコメントが寄せられた。
ちなみに、インドネシアではワニやヘビによる被害が多数報告されている。2021年には、父親と一緒に川で釣りをしていた8歳の少年がワニに襲われて死亡した。また2024年2月には、父親と一緒に川で船釣りをしていた10歳の少年がワニに襲われ、同じく命を落とした。
画像は『Metro.co.uk 「Search party finds missing fisherman’s head in crocodile’s stomach」(Picture: ViralPress)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)