今月18日、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の民家ガレージにて、住人が1頭のクマと鉢合わせしてしまった。当時の様子が防犯カメラに収められており、クマが男性に突進する恐ろしい瞬間が映っていた。しかし、男性は走って逃げ出さず、冷静にクマと距離を取り、ケガ無くこの状況を乗り切ることができた。この動画がInstagramでシェアされると、「この冷静さは尊敬するレベル」など、男性の行動に驚きの声が寄せられた。カナダのニュースメディア『CBC』などが伝えた。
今回野生のアメリカグマと予想外に鉢合わせてしまったのは、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州コキットラム在住のアレックス・ゴールドさん(Alex Gold)だ。自宅ガレージを開けて作業していたアレックスさんは、少しの間ガレージを離れて戻ってくると、ガレージの中にクマがいて鉢合わせしてしまったのだ。
ガレージに設置された防犯カメラに当時の様子が映っており、歩いてガレージに戻ってきたアレックスさんに向かって、ガレージの中にいたクマが突進する恐ろしい様子が確認できる。
クマはアレックスさんを襲わずに直前で止まっており、威嚇のために突進したと見られる。アレックスさんは突然のクマの姿に驚きながらも、冷静に「ノー!」と何度も声を出し、手を叩いて大きな音を立てながら、後ずさりする形でクマと距離を取った。それでもクマは、何度かアレックスさんに近づこうとしている。
アレックスさんは後退しながら、ガレージの目の前に停車させていた自身の車をクマとの間に挟むように位置を取ると、ポケットの中から車のキーを取り出した。ここでクマは再び突進する素振りを見せたが、アレックスさんは悲鳴を上げることなく冷静に距離を取り、車に乗り込むことができた。そして、アレックスさんがクラクションを鳴らすと、クマは驚いて走って逃げて行った。
クラクションを鳴らす直前、映像をよく見ると、画面右側に1頭の子グマの姿が確認でき、アレックスさんのそばには2頭のクマがいたことになる。この状況でケガも無くやり過ごせたのは、間違いなくアレックスさんの冷静な対処のおかげだ。
同州を拠点に、人とクマの共存をサポートする団体「North Shore Black Bear Society」の共同最高経営責任者であるホリー・ライズナーさん(Holly Reisner)は、クマと遭遇した場合の対処について、「難しいかもしれませんが、すぐには動かず、落ち着いていることが一番有効です」と話す。
「深呼吸をしたあと、落ち着きながらも毅然とした口調でクマに話しかけるのです。何を言っても、どんな言葉でも大丈夫です。クマは声の響きで、私たちを人間だと認識します」とホリーさんは話しており、クマに穏やかに話しかけることで、クマは脅威が無いことを理解するという。
また、この時期のクマについて、「クマは走ったり突進したりすることで、余計なエネルギーを消費したくないのです。特に秋は、冬眠に備えて食べることに集中しているため、人間の生活エリアに食べ物を探しにやって来る確率が高くなります」とホリーさんは説明する。
今回の映像を確認すると、アレックスさんの自宅ガレージの入り口や、車のバックドアが開いていた。クマはこうした場所に食べ物を探しに来ることが多いと言い、「ドアや窓など、地上にあるものはすべて閉めておくようにしてください」と、ホリーさんはアドバイスしている。
今回の恐ろしい映像を、アレックスさんが自身のInstagramアカウントにてシェアすると、「さすがカナダ人だ。やることを分かっている」「同じ状況になったら、こんなに冷静にいられる自信はないね」「背中を見せずに走らなかったのは素晴らしい」「この冷静さは尊敬するレベル」など、アレックスさんの冷静な対応に称賛のコメントが多数寄せられていた。
ちなみに昨年4月には米ノースカロライナ州の民家にて、庭で寛いでいた男性とクマがうっかり遭遇してしまった瞬間を、防犯カメラが捉えた。恐ろしい状況ながらも、互いにビックリして時が止まった瞬間を捉えた滑稽な映像に、多くの人から笑いの声が寄せられていた。
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画像は『People.com 「Man Calmly Handles 'Unforgettable' Close Encounter with Bear Stomping Out of His Garage」(PHOTO: Alex Gold via Storyful)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
今回野生のアメリカグマと予想外に鉢合わせてしまったのは、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州コキットラム在住のアレックス・ゴールドさん(Alex Gold)だ。自宅ガレージを開けて作業していたアレックスさんは、少しの間ガレージを離れて戻ってくると、ガレージの中にクマがいて鉢合わせしてしまったのだ。
ガレージに設置された防犯カメラに当時の様子が映っており、歩いてガレージに戻ってきたアレックスさんに向かって、ガレージの中にいたクマが突進する恐ろしい様子が確認できる。
クマはアレックスさんを襲わずに直前で止まっており、威嚇のために突進したと見られる。アレックスさんは突然のクマの姿に驚きながらも、冷静に「ノー!」と何度も声を出し、手を叩いて大きな音を立てながら、後ずさりする形でクマと距離を取った。それでもクマは、何度かアレックスさんに近づこうとしている。
アレックスさんは後退しながら、ガレージの目の前に停車させていた自身の車をクマとの間に挟むように位置を取ると、ポケットの中から車のキーを取り出した。ここでクマは再び突進する素振りを見せたが、アレックスさんは悲鳴を上げることなく冷静に距離を取り、車に乗り込むことができた。そして、アレックスさんがクラクションを鳴らすと、クマは驚いて走って逃げて行った。
クラクションを鳴らす直前、映像をよく見ると、画面右側に1頭の子グマの姿が確認でき、アレックスさんのそばには2頭のクマがいたことになる。この状況でケガも無くやり過ごせたのは、間違いなくアレックスさんの冷静な対処のおかげだ。
同州を拠点に、人とクマの共存をサポートする団体「North Shore Black Bear Society」の共同最高経営責任者であるホリー・ライズナーさん(Holly Reisner)は、クマと遭遇した場合の対処について、「難しいかもしれませんが、すぐには動かず、落ち着いていることが一番有効です」と話す。
「深呼吸をしたあと、落ち着きながらも毅然とした口調でクマに話しかけるのです。何を言っても、どんな言葉でも大丈夫です。クマは声の響きで、私たちを人間だと認識します」とホリーさんは話しており、クマに穏やかに話しかけることで、クマは脅威が無いことを理解するという。
また、この時期のクマについて、「クマは走ったり突進したりすることで、余計なエネルギーを消費したくないのです。特に秋は、冬眠に備えて食べることに集中しているため、人間の生活エリアに食べ物を探しにやって来る確率が高くなります」とホリーさんは説明する。
今回の映像を確認すると、アレックスさんの自宅ガレージの入り口や、車のバックドアが開いていた。クマはこうした場所に食べ物を探しに来ることが多いと言い、「ドアや窓など、地上にあるものはすべて閉めておくようにしてください」と、ホリーさんはアドバイスしている。
今回の恐ろしい映像を、アレックスさんが自身のInstagramアカウントにてシェアすると、「さすがカナダ人だ。やることを分かっている」「同じ状況になったら、こんなに冷静にいられる自信はないね」「背中を見せずに走らなかったのは素晴らしい」「この冷静さは尊敬するレベル」など、アレックスさんの冷静な対応に称賛のコメントが多数寄せられていた。
ちなみに昨年4月には米ノースカロライナ州の民家にて、庭で寛いでいた男性とクマがうっかり遭遇してしまった瞬間を、防犯カメラが捉えた。恐ろしい状況ながらも、互いにビックリして時が止まった瞬間を捉えた滑稽な映像に、多くの人から笑いの声が寄せられていた。
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画像は『People.com 「Man Calmly Handles 'Unforgettable' Close Encounter with Bear Stomping Out of His Garage」(PHOTO: Alex Gold via Storyful)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)