インド系アメリカ人の男性が9月中旬、TikTokでインドのフラッグ・キャリア「エア・インディア」のファーストクラスでの“最悪の経験”をシェアし、話題となっている。利用したフライトはインドの首都ニューデリーから米イリノイ州シカゴまで約15時間の直行便で、男性は片道だけで89万円超(6300ドル)を支払っていた。英ニュースメディア『The Independent』などが伝えた。
日本時間18日、起業家アニップ・パテルさん(Anip Patel)がTikTokに「人生史上最悪の航空会社」と言葉を添え、エア・インディアのファーストクラスの様子を捉えた動画を投稿した。
アニップさんは片道約15時間のファーストクラスに約89万5500円を支払っており、「これがいかに酷いか見てやってくれ」と言いながら、カメラでプライベートな空間の隅々を映し出した。
ところがファーストクラスにもかかわらず、機内や備品に清潔感は全くなく、いたるところに埃が溜まり、髪の毛やゴミが落ちているのが見て取れる。またカビが生えていたり、備品が破損していたり、ガムテープが貼られて補強されているところもある。
そんな機内に、アニップさんは「全てが壊れている。日常的な使用で劣化や破損が起こるのは理解できる。でも、これはその上を行くレベルだよ」と憤慨した。
さらに温かいおしぼりが冷たかったことを指摘する一方で、イタリアのファッションブランド「フェラガモ」とコラボしたアメニティと、柔らかいパジャマには合格点を付けていた。ただヘッドフォンに関しては「コードがすでにほどけており、カビが生えていた」とクレームをつけた。
次にカメラが映し出したのは、“期待できそうな”食事のメニューだったが、アニップさんは次のように語った。
「ファーストクラスの乗客は4人しかいなかったのに、メニューの30%は注文不可だった。また、用意されていた食事は1人分ずつしかなく、注文した順に選択肢が限られていった。そのうえ客室乗務員はテーブルクロスを持ってくるのを忘れ、後からテーブルの上に敷いていたんだ。」
食事については「サモサ(インドのおやつ)は普通だった。ただスープは美味しく、フライトの中では唯一良かったね」と評価し、エンターテイメントについては「機内にはWi-Fiがなく、エンターテイメントシステムは客室乗務員が4、5回試行錯誤したものの、15時間機能しないままだった」と明かし、「これは悪夢だよ」と締めくくった。
アニップさんによると、同区間の直行便はエア・インディアのみが運航しており、この動画がSNSで拡散した結果、同社から連絡があり、フライト代全額が返金されたという。
そしてこの動画には、次のようなコメントが寄せられた。
「89万円? 1万700円(6300ルピー)の間違いでは?」
「これでファーストクラスだったら、エコノミーには乗れないな。」
「一度利用したけど、二度と乗らない。」
「これはゾッとする。」
「たとえ2万8000円ほど(200ドル)であったとしても、利用しないわ。」
「機内がこんな状態だったら、航空機の機器にも問題もあるのでは?」
「ニューデリーからニューヨークの15時間のフライトに乗ったことがあるけど、4分の3まで来たところで、4つのトイレのうち3つが使えなくなった。それに好きな食事も選べなかった。」
なお、アニップさんが動画を投稿した日、エア・インディアは保有する67機の航空機について約570億円(4億ドル)をかけて段階的に改修を行うことを発表しており、40機のボーイング社製航空機を手始めに、27機のエアバスA320neoの座席、カーペット、カーテン、装飾品などが一新されるという。
ちなみに、航空機内でのトラブルは過去にも報告されている。昨年には、メキシコ航空会社の客室乗務員の男が、女性のスカート内を携帯電話で盗撮し、その姿がSNSに投稿され非難を浴びた。また2019年には、ジェットスター機内で、9オーストラリアドル(当時のレートで約700円)で販売されたサンドイッチの中身が、レタス1枚だったことで注目を集めた。
画像は『Mondayswithmohan TikTok「Air India worst airplane ever.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
日本時間18日、起業家アニップ・パテルさん(Anip Patel)がTikTokに「人生史上最悪の航空会社」と言葉を添え、エア・インディアのファーストクラスの様子を捉えた動画を投稿した。
アニップさんは片道約15時間のファーストクラスに約89万5500円を支払っており、「これがいかに酷いか見てやってくれ」と言いながら、カメラでプライベートな空間の隅々を映し出した。
ところがファーストクラスにもかかわらず、機内や備品に清潔感は全くなく、いたるところに埃が溜まり、髪の毛やゴミが落ちているのが見て取れる。またカビが生えていたり、備品が破損していたり、ガムテープが貼られて補強されているところもある。
そんな機内に、アニップさんは「全てが壊れている。日常的な使用で劣化や破損が起こるのは理解できる。でも、これはその上を行くレベルだよ」と憤慨した。
さらに温かいおしぼりが冷たかったことを指摘する一方で、イタリアのファッションブランド「フェラガモ」とコラボしたアメニティと、柔らかいパジャマには合格点を付けていた。ただヘッドフォンに関しては「コードがすでにほどけており、カビが生えていた」とクレームをつけた。
次にカメラが映し出したのは、“期待できそうな”食事のメニューだったが、アニップさんは次のように語った。
「ファーストクラスの乗客は4人しかいなかったのに、メニューの30%は注文不可だった。また、用意されていた食事は1人分ずつしかなく、注文した順に選択肢が限られていった。そのうえ客室乗務員はテーブルクロスを持ってくるのを忘れ、後からテーブルの上に敷いていたんだ。」
食事については「サモサ(インドのおやつ)は普通だった。ただスープは美味しく、フライトの中では唯一良かったね」と評価し、エンターテイメントについては「機内にはWi-Fiがなく、エンターテイメントシステムは客室乗務員が4、5回試行錯誤したものの、15時間機能しないままだった」と明かし、「これは悪夢だよ」と締めくくった。
アニップさんによると、同区間の直行便はエア・インディアのみが運航しており、この動画がSNSで拡散した結果、同社から連絡があり、フライト代全額が返金されたという。
そしてこの動画には、次のようなコメントが寄せられた。
「89万円? 1万700円(6300ルピー)の間違いでは?」
「これでファーストクラスだったら、エコノミーには乗れないな。」
「一度利用したけど、二度と乗らない。」
「これはゾッとする。」
「たとえ2万8000円ほど(200ドル)であったとしても、利用しないわ。」
「機内がこんな状態だったら、航空機の機器にも問題もあるのでは?」
「ニューデリーからニューヨークの15時間のフライトに乗ったことがあるけど、4分の3まで来たところで、4つのトイレのうち3つが使えなくなった。それに好きな食事も選べなかった。」
なお、アニップさんが動画を投稿した日、エア・インディアは保有する67機の航空機について約570億円(4億ドル)をかけて段階的に改修を行うことを発表しており、40機のボーイング社製航空機を手始めに、27機のエアバスA320neoの座席、カーペット、カーテン、装飾品などが一新されるという。
ちなみに、航空機内でのトラブルは過去にも報告されている。昨年には、メキシコ航空会社の客室乗務員の男が、女性のスカート内を携帯電話で盗撮し、その姿がSNSに投稿され非難を浴びた。また2019年には、ジェットスター機内で、9オーストラリアドル(当時のレートで約700円)で販売されたサンドイッチの中身が、レタス1枚だったことで注目を集めた。
画像は『Mondayswithmohan TikTok「Air India worst airplane ever.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)