チェコ共和国で先月、分娩後にへその緒を切らずに放置された女性が亡くなった。女性はカルト集団のメンバーで、同集団のリーダーは「悪魔の仕業」と語っている。英ニュースメディア『The Mirror』などが報じた。
チェコ共和国プルゼニ州の小さな町プラシで9月8日、リンダさん(Linda)が産気づき、我が子を出産した。リンダさんはカルト集団「ライフ・イン・ザ・ハート(Life in the Heart)」のメンバーで、出産の様子は信者向けにYouTubeでライブ配信されていた。
ところが出産後、リンダさんはへその緒を切らずに放置され、感染症のリスクにさらされて容体が悪化した。へその緒を切らずに母親と新生児を繋げておくことは、同集団のスピリチュアルな信念に基づくものだという。
しかしリンダさんは翌日、危険な状態に陥り、搬送先の病院で脳死と判定され、死亡宣告された。また新生児は、そのまま入院した。
リンダさんが出産した家はカルト集団の本部で、自称リーダーのルーカス・エス(Lukas S.、46)がカメラを回していた。ルーカスは、リンダさんの死について「白髪の悪魔の仕業」と主張し、次のような奇妙な説明をした。
「分娩時、“醜い白髪の老女”がリンダを抱きしめてこう言った。『子供が産まれたら、溺死させてやる』とね。白髪の老女というのは、全ての女性の中に存在する悪魔だ。我々に悪影響を及ぼし、生活に入り込んで愛情を持って生きられないようにする、そういう存在だ。」
「私は当時、メンバーらと共にリンダを蘇生させようとしたが失敗した。彼女を目覚めさせようと目を見つめたが反応はなく、顔を平手打ちしても意識が戻る兆しはなかった。」
「彼女はまるで20日間水中にいたかのような状態で、パートナーであり新生児の父親であるマリアン(Marian)が緊急通報し、我々はその指示に従った。そして彼女を廊下に寝かせて胸骨圧迫を始めたが、目覚める兆候は全くなかった。」
救急隊とともに駆けつけた警察は現在、リンダさんの死因などについて捜査を進めており、スポークスマンは「過失傷害罪の疑いで刑事訴訟手続きを開始した」と述べている。
また、この事件を受け、地元の人々は次のように話している。
「ルーカスは約1年前にあの家に引っ越してきた。ただ私たちはカルト集団についてあまり知らないし、メンバーとの接触を避けている。」
「彼らはクレイジー。時々裸足で店にいるのを見かけるよ。」
「あの家は子どもの父親が所有している。彼は地元に住んでいて住宅ローンを組んで家を買った。とても頭が良く、ITの専門家だけど、正気を失ってしまった。」
「あの家は普段、とても静かなの。ただ時々パーティを開いて、地域の平穏をかき乱すのよ。私たちは彼らに関わりたくないから、ほとんどの場合、無視しているわ。」
このニュースには、「これは悲劇」「カルト集団のリーダーが再び同じ事件を起こさないよう、捜査が進むことを祈っている」「こんな集団にはまってしまう人がいることが怖い」「安らかに」といったコメントが寄せられている。
ちなみに、分娩中の事故は過去にも報告されており、昨年ブラジルでは、産科医が自然分娩中に新生児の頭を強く引っ張ったことが原因で、幼い命が奪われていた。
画像は『Daily Express US 「Mom and cult follower die after ritual birth went wrong during horror livestream」(Image: Newsflash)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
チェコ共和国プルゼニ州の小さな町プラシで9月8日、リンダさん(Linda)が産気づき、我が子を出産した。リンダさんはカルト集団「ライフ・イン・ザ・ハート(Life in the Heart)」のメンバーで、出産の様子は信者向けにYouTubeでライブ配信されていた。
ところが出産後、リンダさんはへその緒を切らずに放置され、感染症のリスクにさらされて容体が悪化した。へその緒を切らずに母親と新生児を繋げておくことは、同集団のスピリチュアルな信念に基づくものだという。
しかしリンダさんは翌日、危険な状態に陥り、搬送先の病院で脳死と判定され、死亡宣告された。また新生児は、そのまま入院した。
リンダさんが出産した家はカルト集団の本部で、自称リーダーのルーカス・エス(Lukas S.、46)がカメラを回していた。ルーカスは、リンダさんの死について「白髪の悪魔の仕業」と主張し、次のような奇妙な説明をした。
「分娩時、“醜い白髪の老女”がリンダを抱きしめてこう言った。『子供が産まれたら、溺死させてやる』とね。白髪の老女というのは、全ての女性の中に存在する悪魔だ。我々に悪影響を及ぼし、生活に入り込んで愛情を持って生きられないようにする、そういう存在だ。」
「私は当時、メンバーらと共にリンダを蘇生させようとしたが失敗した。彼女を目覚めさせようと目を見つめたが反応はなく、顔を平手打ちしても意識が戻る兆しはなかった。」
「彼女はまるで20日間水中にいたかのような状態で、パートナーであり新生児の父親であるマリアン(Marian)が緊急通報し、我々はその指示に従った。そして彼女を廊下に寝かせて胸骨圧迫を始めたが、目覚める兆候は全くなかった。」
救急隊とともに駆けつけた警察は現在、リンダさんの死因などについて捜査を進めており、スポークスマンは「過失傷害罪の疑いで刑事訴訟手続きを開始した」と述べている。
また、この事件を受け、地元の人々は次のように話している。
「ルーカスは約1年前にあの家に引っ越してきた。ただ私たちはカルト集団についてあまり知らないし、メンバーとの接触を避けている。」
「彼らはクレイジー。時々裸足で店にいるのを見かけるよ。」
「あの家は子どもの父親が所有している。彼は地元に住んでいて住宅ローンを組んで家を買った。とても頭が良く、ITの専門家だけど、正気を失ってしまった。」
「あの家は普段、とても静かなの。ただ時々パーティを開いて、地域の平穏をかき乱すのよ。私たちは彼らに関わりたくないから、ほとんどの場合、無視しているわ。」
このニュースには、「これは悲劇」「カルト集団のリーダーが再び同じ事件を起こさないよう、捜査が進むことを祈っている」「こんな集団にはまってしまう人がいることが怖い」「安らかに」といったコメントが寄せられている。
ちなみに、分娩中の事故は過去にも報告されており、昨年ブラジルでは、産科医が自然分娩中に新生児の頭を強く引っ張ったことが原因で、幼い命が奪われていた。
画像は『Daily Express US 「Mom and cult follower die after ritual birth went wrong during horror livestream」(Image: Newsflash)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)