食物アレルギーの人は、食事の際に常に細心の注意を払わなければならないが、このほどイギリスのある女性がマクドナルドのハンバーガーを口にして重度のアレルギー反応を起こし、危うく命を落としかけたと主張している。女性は3年前からピーナッツにアレルギーの症状が出るようになったが、今回は思ってもいなかった食品からピーナッツアレルギーが出てしまったそうだ。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
英デヴォン州エクセターにあるマクドナルドで購入したハンバーガーを食べて、命を落としかけたと主張するベス・マッキントッシュさん(Beth Mcintosh)の体験談が関心を集めている。ベスさんは現地時間9月25日にマクドナルドに立ち寄り、チーズバーガーを購入した。
ところが食べ始めてから数分後、ベスさんの顔は赤くなって目が腫れ、アナフィラキシーショックを起こした。彼女は3年前にピーナッツアレルギーの症状があると診断されたが、今回購入したチーズバーガーにピーナッツ製品は入っていなかった。
ベスさんは救急車を呼んだものの、だんだん気道が狭まり始めて呼吸が困難になった。幸いにも持っていたエピペンで少し症状が改善できたが、到着した救急隊からは「もう少し遅れていたら今頃どうなっていたかわからない」と言われたという。彼女は地元のニュースメディア『Devon Live』に次のように当時のことを語った。
「かなりひどい状態でした。もう自分は終わったと思いましたよ。数分で私の顔は真っ赤になり目は完全に腫れ上がりました。」
ベスさんがアナフィラキシーショックを起こしたのは今回が初めてで、病院に入院することになったが、エピペンを打った後にもかかわらず入院中にアレルゲンへの接触なしに再度アナフィラキシー症状を呈する「二相性アナフィラキシー反応」が起きて、かゆみや灼熱感、呼吸困難に陥って4時間ほど苦しむこととなった。しかしながらベスさんが食べたチーズバーガーは、ビーフパティ、チェダーチーズ、ケチャップ、ピクルス、玉ねぎ、マスタードなどで作られており、ピーナッツは一切使われてはいなかった。
ところが数日前に、英食品基準庁(FSA)が市場に出回っているマスタード製品の一部にピーナッツが混入している可能性があると発表し、ピーナッツアレルギーの人たちに緊急警告を発していた。しかしマクドナルドでは「当社が使用するマスタードにはピーナッツの混入はない」として次のように声明を発表している。
「FSAの最近のマスタードについての警告は弊社も認識しております。しかしながらマクドナルドで使用されているマスタードはこの問題の影響を全く受けておりません。お客様には安心してご利用いただきたいと思いますが、当店のどの商品も完全にアレルゲンフリーであるという保証はできません。また、当店のメニューにはピーナッツなどのナッツ類の原材料(食材)は含まれていませんが、全く含まれていないという確証はありません。」
ピーナッツが混入しているマスタードはインドの製造業者からのものということまでFSAは追跡しているが、どの製品に混入しているのかは、現在調査中とのことだ。ちなみに現時点ではマクドナルドの商品はFSAのリストには載っていないという。FSAの食品政策担当ディレクターのレベッカ・サドウォース氏(Rebecca Sudworth)は、ピーナッツアレルギーを持つ人たちに向けて次のように警告した。
「ピーナッツアレルギーのある人は、購入する食品のラベルを注意深く確認し、テイクアウトやレストランやカフェで食事する際にマスタードが含まれている可能性のある食品についてきちんと尋ねるべきです。この件については詳しい情報が入り次第、皆様にお知らせいたします。またアレルギーをお持ちの方はアレルギーアラートに登録し今後のリコール商品について通知が受けられるようにしてください。」
一方でベスさんは、今回の経験をもとにマクドナルドのメニューは食物アレルギーのある人にとって安全ではない可能性があると主張している。彼女は「とても怖い経験でした。私はマスタードについては何も考えていなかったのです。こんなことになるとは思ってもみなかったので、本当に命を失うかと思いました」と語っている。
画像は『The Sun「WATCH OUT McDonald’s warning as woman ‘nearly dies’ after eating a cheeseburger – as allergy sufferers urged to avoid mustard」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
英デヴォン州エクセターにあるマクドナルドで購入したハンバーガーを食べて、命を落としかけたと主張するベス・マッキントッシュさん(Beth Mcintosh)の体験談が関心を集めている。ベスさんは現地時間9月25日にマクドナルドに立ち寄り、チーズバーガーを購入した。
ところが食べ始めてから数分後、ベスさんの顔は赤くなって目が腫れ、アナフィラキシーショックを起こした。彼女は3年前にピーナッツアレルギーの症状があると診断されたが、今回購入したチーズバーガーにピーナッツ製品は入っていなかった。
ベスさんは救急車を呼んだものの、だんだん気道が狭まり始めて呼吸が困難になった。幸いにも持っていたエピペンで少し症状が改善できたが、到着した救急隊からは「もう少し遅れていたら今頃どうなっていたかわからない」と言われたという。彼女は地元のニュースメディア『Devon Live』に次のように当時のことを語った。
「かなりひどい状態でした。もう自分は終わったと思いましたよ。数分で私の顔は真っ赤になり目は完全に腫れ上がりました。」
ベスさんがアナフィラキシーショックを起こしたのは今回が初めてで、病院に入院することになったが、エピペンを打った後にもかかわらず入院中にアレルゲンへの接触なしに再度アナフィラキシー症状を呈する「二相性アナフィラキシー反応」が起きて、かゆみや灼熱感、呼吸困難に陥って4時間ほど苦しむこととなった。しかしながらベスさんが食べたチーズバーガーは、ビーフパティ、チェダーチーズ、ケチャップ、ピクルス、玉ねぎ、マスタードなどで作られており、ピーナッツは一切使われてはいなかった。
ところが数日前に、英食品基準庁(FSA)が市場に出回っているマスタード製品の一部にピーナッツが混入している可能性があると発表し、ピーナッツアレルギーの人たちに緊急警告を発していた。しかしマクドナルドでは「当社が使用するマスタードにはピーナッツの混入はない」として次のように声明を発表している。
「FSAの最近のマスタードについての警告は弊社も認識しております。しかしながらマクドナルドで使用されているマスタードはこの問題の影響を全く受けておりません。お客様には安心してご利用いただきたいと思いますが、当店のどの商品も完全にアレルゲンフリーであるという保証はできません。また、当店のメニューにはピーナッツなどのナッツ類の原材料(食材)は含まれていませんが、全く含まれていないという確証はありません。」
ピーナッツが混入しているマスタードはインドの製造業者からのものということまでFSAは追跡しているが、どの製品に混入しているのかは、現在調査中とのことだ。ちなみに現時点ではマクドナルドの商品はFSAのリストには載っていないという。FSAの食品政策担当ディレクターのレベッカ・サドウォース氏(Rebecca Sudworth)は、ピーナッツアレルギーを持つ人たちに向けて次のように警告した。
「ピーナッツアレルギーのある人は、購入する食品のラベルを注意深く確認し、テイクアウトやレストランやカフェで食事する際にマスタードが含まれている可能性のある食品についてきちんと尋ねるべきです。この件については詳しい情報が入り次第、皆様にお知らせいたします。またアレルギーをお持ちの方はアレルギーアラートに登録し今後のリコール商品について通知が受けられるようにしてください。」
一方でベスさんは、今回の経験をもとにマクドナルドのメニューは食物アレルギーのある人にとって安全ではない可能性があると主張している。彼女は「とても怖い経験でした。私はマスタードについては何も考えていなかったのです。こんなことになるとは思ってもみなかったので、本当に命を失うかと思いました」と語っている。
画像は『The Sun「WATCH OUT McDonald’s warning as woman ‘nearly dies’ after eating a cheeseburger – as allergy sufferers urged to avoid mustard」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)