産後の体型に不満を持っていたイギリス人女性が2022年、トルコで脂肪吸引手術を受けたが、重度の感染症を患い深刻な事態に陥った。女性の腹部は手術から2年経った現在も変形したままで、このたび英ニュースメディア『The Mirror』などを通じて「安易にトルコで手術をしないで!」と訴えた。
英バークシャー、スラウ出身の2児の母キャリーさん(Carrie、36)は2022年、トルコのイスタンブールで腹部の脂肪吸引手術を受けた。産後の体型に不満があったため、祖母の遺産を使って手術代約86万5000円(4500ポンド)と飛行機代約15万4000円(800ポンド)を支払い、手術に臨んだ。
ところが3時間の予定だった手術は6時間を要し、術後に目覚めたキャリーさんは全身に強い痛みを感じ、「何かがおかしい」と直感した。キャリーさんは当時のことをこのように振り返った。
「あの時は腹部がとても硬くなり、『このまま真っ二つに千切れてしまうのではないか』と思ったほどでした。なんとか痛みを取り除きたかったのですが、そのうち腹部が黒く変色し、医師に感染症の一種である壊死性筋膜炎を発症していると言われたのです。」
「そして私は再び、手術室に運ばれ、腹部を切開されました。手術中、目の前をスクリーンで遮られ、目を覚ました状態で45分間の手術が続きました。まるで地獄のような経験でした。」
そして2度目の手術が終わると、キャリーさんは医師に「全ては上手くいった」と言われ、イギリスに帰国した。しかしその4日後、苦痛で呻きながら倒れ、搬送先の病院で敗血症と臓器不全と診断された。
キャリーさんは「実は帰国後、すぐに体調が悪化し始めた」と明かし、次のように語った。
「イギリスに戻った翌日のこと。傷口を覆うドレッシング材を交換していた時、お腹に大きな穴が開いていることに気づいたのです。それで病院に行くと、開いた創傷部位を毎日、包帯材で埋めるよう指示されました。その日は熱があり、身体が震えていました。」
「患部に痛みがあり、まるで火傷をしたかのように感じました。それに穴は私の腹部の右から左まで大きく広がり、縫い目の中が見えるほどでした。そして、トイレに行こうと立ち上がった際に痛みで倒れてしまい、病院に行くと『敗血症を起こしているので緊急手術が必要』と言われたのです。」
こうして医師は、感染症で壊死し黒く変色したキャリーさんの腹部の半分以上を切り取り、右脚の皮膚を腹部に移植する手術が行われた。命を救うため12日間で5度の手術が行われたそうで、キャリーさんは「集中治療室での1週間は苦しさのあまり叫び、放心状態が続きました。そして3か月間を一般病棟で過ごした後、1年間は休職を余儀なくされました」と明かした。
実はキャリーさんは産後の腹部のたるみと皮膚のストレッチマークがずっと気になり、「祖母から受け継いだお金を自分が幸せになることに使いたい」とリサーチを重ね、評判が良いトルコの外科医と2年もの間やり取りを続けていた。
そのため、「この医師なら大丈夫だ」と信頼してトルコに飛んだはずだったが、到着してみるとまず、想像していた病院とは違ったという。それでも「自分の選択は正しい」と言い聞かせるようにして手術に臨んだが、「今は100万%後悔しています。もし時間を戻せるなら、絶対にトルコで手術などしなかったでしょうね」と胸のうちを吐露し、こうアドバイスした。
「もし腹部を変えたかったら、ジムに行ってダイエットすることです。あの手術は今でも私のメンタルヘルスに悪影響を与えていますし、術後にお腹が変形してしまったので、それが分からないように服を調整しなければなりません。ただあの時の私はトルコでの手術を望んでいたし、過去を変えることはできないのです。」
「それでも手術のことをずっと気にしていたら精神的に参ってしまうので、『今もこうやって生きていること、そして子供たちの成長を見ることができることは幸運なこと』と、前向きに考えるようにしています。」
なおキャリーさんは、変色し、壊死した皮膚を切り取った部位に段差ができて変形した腹部を公開しており、このニュースには次のようなコメントが寄せられている。
「こういう人たちはいつになったら学ぶのだろう。」
「お金をしっかり払って、安全な手術をしたほうがいい。」
「イギリスの税金がトルコで手術に失敗した患者のために使われている。これをどうにかして欲しい。」
「私の友人は今年の初め、トルコで胃のスリーブ手術を受けてから4週間後に亡くなった。これだけトルコでの酷い手術例が報告されているのにどうしてって思う。」
「トルコでのホラー話はきりがない。」
「アフターの写真が怖いくらい。でもイギリスでなんとかなって良かったよ。」
「生きていたことに感謝しなくちゃね。」
ちなみに今年3月にも、トルコで安価な乳房縮小術を受けた33歳のイギリス人女性が悪夢を語り、「私と同じ間違いをしないで!」と訴えた。女性の身体には一生消えない傷痕が残り、「病院はまるで屠殺場のようで、死を覚悟するほどの恐怖を感じました」と明かしていた。
画像は『The Mirror 「‘I flew to Turkey for post-baby tummy tuck - surgery ‘split me in two’ and I nearly died」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
英バークシャー、スラウ出身の2児の母キャリーさん(Carrie、36)は2022年、トルコのイスタンブールで腹部の脂肪吸引手術を受けた。産後の体型に不満があったため、祖母の遺産を使って手術代約86万5000円(4500ポンド)と飛行機代約15万4000円(800ポンド)を支払い、手術に臨んだ。
ところが3時間の予定だった手術は6時間を要し、術後に目覚めたキャリーさんは全身に強い痛みを感じ、「何かがおかしい」と直感した。キャリーさんは当時のことをこのように振り返った。
「あの時は腹部がとても硬くなり、『このまま真っ二つに千切れてしまうのではないか』と思ったほどでした。なんとか痛みを取り除きたかったのですが、そのうち腹部が黒く変色し、医師に感染症の一種である壊死性筋膜炎を発症していると言われたのです。」
「そして私は再び、手術室に運ばれ、腹部を切開されました。手術中、目の前をスクリーンで遮られ、目を覚ました状態で45分間の手術が続きました。まるで地獄のような経験でした。」
そして2度目の手術が終わると、キャリーさんは医師に「全ては上手くいった」と言われ、イギリスに帰国した。しかしその4日後、苦痛で呻きながら倒れ、搬送先の病院で敗血症と臓器不全と診断された。
キャリーさんは「実は帰国後、すぐに体調が悪化し始めた」と明かし、次のように語った。
「イギリスに戻った翌日のこと。傷口を覆うドレッシング材を交換していた時、お腹に大きな穴が開いていることに気づいたのです。それで病院に行くと、開いた創傷部位を毎日、包帯材で埋めるよう指示されました。その日は熱があり、身体が震えていました。」
「患部に痛みがあり、まるで火傷をしたかのように感じました。それに穴は私の腹部の右から左まで大きく広がり、縫い目の中が見えるほどでした。そして、トイレに行こうと立ち上がった際に痛みで倒れてしまい、病院に行くと『敗血症を起こしているので緊急手術が必要』と言われたのです。」
こうして医師は、感染症で壊死し黒く変色したキャリーさんの腹部の半分以上を切り取り、右脚の皮膚を腹部に移植する手術が行われた。命を救うため12日間で5度の手術が行われたそうで、キャリーさんは「集中治療室での1週間は苦しさのあまり叫び、放心状態が続きました。そして3か月間を一般病棟で過ごした後、1年間は休職を余儀なくされました」と明かした。
実はキャリーさんは産後の腹部のたるみと皮膚のストレッチマークがずっと気になり、「祖母から受け継いだお金を自分が幸せになることに使いたい」とリサーチを重ね、評判が良いトルコの外科医と2年もの間やり取りを続けていた。
そのため、「この医師なら大丈夫だ」と信頼してトルコに飛んだはずだったが、到着してみるとまず、想像していた病院とは違ったという。それでも「自分の選択は正しい」と言い聞かせるようにして手術に臨んだが、「今は100万%後悔しています。もし時間を戻せるなら、絶対にトルコで手術などしなかったでしょうね」と胸のうちを吐露し、こうアドバイスした。
「もし腹部を変えたかったら、ジムに行ってダイエットすることです。あの手術は今でも私のメンタルヘルスに悪影響を与えていますし、術後にお腹が変形してしまったので、それが分からないように服を調整しなければなりません。ただあの時の私はトルコでの手術を望んでいたし、過去を変えることはできないのです。」
「それでも手術のことをずっと気にしていたら精神的に参ってしまうので、『今もこうやって生きていること、そして子供たちの成長を見ることができることは幸運なこと』と、前向きに考えるようにしています。」
なおキャリーさんは、変色し、壊死した皮膚を切り取った部位に段差ができて変形した腹部を公開しており、このニュースには次のようなコメントが寄せられている。
「こういう人たちはいつになったら学ぶのだろう。」
「お金をしっかり払って、安全な手術をしたほうがいい。」
「イギリスの税金がトルコで手術に失敗した患者のために使われている。これをどうにかして欲しい。」
「私の友人は今年の初め、トルコで胃のスリーブ手術を受けてから4週間後に亡くなった。これだけトルコでの酷い手術例が報告されているのにどうしてって思う。」
「トルコでのホラー話はきりがない。」
「アフターの写真が怖いくらい。でもイギリスでなんとかなって良かったよ。」
「生きていたことに感謝しなくちゃね。」
ちなみに今年3月にも、トルコで安価な乳房縮小術を受けた33歳のイギリス人女性が悪夢を語り、「私と同じ間違いをしないで!」と訴えた。女性の身体には一生消えない傷痕が残り、「病院はまるで屠殺場のようで、死を覚悟するほどの恐怖を感じました」と明かしていた。
画像は『The Mirror 「‘I flew to Turkey for post-baby tummy tuck - surgery ‘split me in two’ and I nearly died」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)