ルーマニアで先月、警告を無視し、車窓からクマに餌をあげてクマに襲われた観光客に怒りの声があがっている。当時の様子はカメラが捉えており、SNSに動画が投稿され、それが拡散した。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。
9月26日、「世界一絶景が望める道」と評されているルーマニアの国道トランスファガラシャン(Transfagarasan)で、観光客が車窓からヒグマに餌を与えたところ、襲われた。
トランスファガラシャンは1970年代、ソ連の軍事介入があった際に軍用道路として建設され、最も高い場所では標高2034メートルに達する。道は曲がりくねっているものの、7月から10月の期間は山脈を越えることができ、多くの観光客が訪れて美しい自然を楽しむ。また、ヒグマと遭遇する機会が多いことでも知られている。
今回拡散している動画では、車の助手席に座った観光客が、車窓から見えるすぐそばのヒグマにフライドポテトのような餌をあげようとしてトラブルに巻き込まれた。
観光客は助手席に座り、右手に携帯電話を持ちながら、左手を車窓から出してヒグマに餌を与えようとしたが、そのヒグマは餌を口にするやいなや、窓から出された腕を掴もうと襲いかかった。
興奮したヒグマはその後、車に寄りかかるようにして車窓から腕を入れており、慌てた運転手が車を前進させると、ヒグマは諦めた。そしてこの動画が拡散すると、特に地元の人々から次のような非難の声があがった。
「この観光客を捕まえて罰金を科すべき。」
「この人物がもし骨を折ったり怪我をしたりしたら、クマを責めるのだろう。」
「怖い目に遭っただろうが、自業自得。」
「ラッキーだったわよね。」
「こうやって観光客がやって来て、クマに『人間から餌をもらえる』と教えて立ち去っていく。私たちやクマには、悪い結果しかもたらさないのにね。」
「なんて愚かなことをするのだろう。」
なお世界の推定20万頭以上のヒグマのうち、約6千頭がトランスファガラシャン周辺の山脈に生息すると確認されており、当局は観光客に餌を与えたり近づいたりしないよう繰り返し警告している。
ちなみに昨年7月には米イエローストーン国立公園で、ハイキング中の47歳の女性がハイイログマ(グリズリー)に襲われて亡くなった。女性はクマに首や頭を攻撃され、3分以内に死亡したと可能性が高いと推測された。
画像は『Daily Star TikTok「Passenger narrowly avoids bear attack」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
9月26日、「世界一絶景が望める道」と評されているルーマニアの国道トランスファガラシャン(Transfagarasan)で、観光客が車窓からヒグマに餌を与えたところ、襲われた。
トランスファガラシャンは1970年代、ソ連の軍事介入があった際に軍用道路として建設され、最も高い場所では標高2034メートルに達する。道は曲がりくねっているものの、7月から10月の期間は山脈を越えることができ、多くの観光客が訪れて美しい自然を楽しむ。また、ヒグマと遭遇する機会が多いことでも知られている。
今回拡散している動画では、車の助手席に座った観光客が、車窓から見えるすぐそばのヒグマにフライドポテトのような餌をあげようとしてトラブルに巻き込まれた。
観光客は助手席に座り、右手に携帯電話を持ちながら、左手を車窓から出してヒグマに餌を与えようとしたが、そのヒグマは餌を口にするやいなや、窓から出された腕を掴もうと襲いかかった。
興奮したヒグマはその後、車に寄りかかるようにして車窓から腕を入れており、慌てた運転手が車を前進させると、ヒグマは諦めた。そしてこの動画が拡散すると、特に地元の人々から次のような非難の声があがった。
「この観光客を捕まえて罰金を科すべき。」
「この人物がもし骨を折ったり怪我をしたりしたら、クマを責めるのだろう。」
「怖い目に遭っただろうが、自業自得。」
「ラッキーだったわよね。」
「こうやって観光客がやって来て、クマに『人間から餌をもらえる』と教えて立ち去っていく。私たちやクマには、悪い結果しかもたらさないのにね。」
「なんて愚かなことをするのだろう。」
なお世界の推定20万頭以上のヒグマのうち、約6千頭がトランスファガラシャン周辺の山脈に生息すると確認されており、当局は観光客に餌を与えたり近づいたりしないよう繰り返し警告している。
ちなみに昨年7月には米イエローストーン国立公園で、ハイキング中の47歳の女性がハイイログマ(グリズリー)に襲われて亡くなった。女性はクマに首や頭を攻撃され、3分以内に死亡したと可能性が高いと推測された。
画像は『Daily Star TikTok「Passenger narrowly avoids bear attack」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)