アメリカの格安航空会社「スピリット航空(Spirit Airlines)」に搭乗したものの、客室乗務員から「服装が適切でない」と言われて降機させられた女性2人が日本時間7日、Instagramで当時の動画を公開して怒りをぶちまけた。2人が着ていたのは胸の下からウエストまでを露出するクロップトップだったが、視聴者の反応は「これは差別」「半裸状態でしょう」などと様々で、物議を醸している。米ニュースメディア『ABC7 Chicago』などが伝えた。
今月4日、スピリット航空を利用し、カリフォルニア州ロサンゼルスからルイジアナ州ニューオーリンズへの旅を計画していた女性2人が搭乗直後、男性客室乗務員に服装を注意され、降機させられた。
女性はカリフォルニア州に住むタラ・ケヒディさん(Tara Kehidi)とテレサ・アラウホさん(Teresa Araujo)で、搭乗当時はセーターとロングパンツを着用していたが、離陸前の機内はエアコンが機能しておらず、セーターを脱いでクロップトップ姿だった。
すると2人のもとに男性客室乗務員がやって来て、攻撃的に「何か着なさい」と言われた。タラさんがドレスコード(服装規定)について尋ねると、きちんと説明もしないままその場から立ち去ったという。
タラさんは当時のことをこのように振り返る。
「私たちはただ、クロップトップを着て、お腹の部分を少し見せていただけだった。それに他の乗客(男性以外のスタッフも含む)だって、『クロップトップがドレスコードに違反する』なんて思っていなかったわ。だから私たちは困惑し、差別されていると感じたの。その男性客室乗務員は、その後も私たちをぞんざいに扱い、結局、私たちは降機させられたのよ。」
実はこの日、2人のすぐ前の席で男性客室乗務員とのやり取りを聞いていたカーラ・ヘイガーさん(Carla Hager)も、2歳の娘と一緒に降機させられ、その時のことを「確かに機内は暑かったの。だからみんな、セーターなどを脱いでいたわ」と明かし、こう続けた。
「そこで私はこう言ったの。『もし彼女たちの服装が適切でないのなら、私も同じね』と。だって私もセーターの下にクロップトップを着ていたから。それでその場でセーターを脱ぎ、『彼女たちが降機させられるのなら、私と幼児の娘も降機させなくちゃならないわね』と伝えたの。」
そして次第に収拾がつかなくなり、スーパーバイザーの女性がやって来て「降機しないなら、警察を呼ぶ」と脅したため、4人は案内されて降機した。
カーラさんは「あなたの服は、ファミリーのための航空会社にふさわしくないと言われた」と明かしており、タラさんは「若いい人たちはほとんどクロップトップを着ているし、これは普通でしょう。クロップトップで降機させられるなんてあり得ない」と激怒する。
さらにスーパーバイザーは「別の飛行機を予約する」と機内で約束したものの、機外に出ると「空席がない」と言って返金を拒否したそうで、テレサさんはInstagramで「約14万8000円(1000ドル)を支払い、別の航空会社の飛行機を予約しなければならなかった」と説明した。そして「私たちはまるで犯罪者のように扱われた気がして、恥ずかしかった。機内のみんなが私たちのことを見ていたのよ」と語った。
その日はタラさんの30歳の誕生日を祝うために飛行機を予約していたが、2人は「客室乗務員にはあの時、『セーターを着るから』と何度か申し出たのに、『もう遅い』とだけ言われたの。そんなこともあって、その後の旅行はちっとも楽しめなかったわ」と憤る。またこの件の後、スピリット航空に連絡をしたものの返事はないと言い、Instagramでは「これは偏見や差別、そして女性蔑視の行為。私たちは法的措置をとることも考えているの」と綴った。
ちなみにスピリット航空の運送約款には、乗客が不適切な服装をしている場合や、みだらで節度に欠け、攻撃的な服装の場合には降機を求めることがあり、また降機を求められた場合には返金しないことなどが記載されているという。スピリット航空は現在、この件について調査中としているが、今回のニュースには次のような様々なコメントが寄せられた。
「男性客室乗務員の名前を明かすべき。クロップトップを着ている女性が嫌いなんでしょう。」
「私と妻はこのフライトに乗っていた。一部始終を見ていたけど、男性客室乗務員は失礼な奴だった。」
「2人とも、他の人を不快にさせるような服装をしていたとは思えない。それになぜ、子連れの女性まで降機させたの?」
「2024年だからといって、この服装はないのでは? 悪いけど、まるで半裸状態だよ。」
「あれはクロップトップではなくてスポーツブラだよ。降機させられたのは納得だよ。」
「クロップトップとスポーツブラの違いが分からないなんて!」
「セーターを肩にかけたり、膝の上に置いただけではダメ。ちゃんと着ないとね。」
「彼女たちが過剰反応しているだけ。」
「こんな動画を公開して、恥ずかしいと思わないのか?」
なおブラジルの女性インフルエンサーも昨年、ビキニ姿で飛行機に搭乗しようとしたところ、「服装が適切でない」と拒否されていた。その後、女性はSNSに当時の写真を投稿して不満をあらわにしていたが、露出度の高い服装にSNSは大炎上した。
画像は『Teresa Around The World Instagram「Hi friends!」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
今月4日、スピリット航空を利用し、カリフォルニア州ロサンゼルスからルイジアナ州ニューオーリンズへの旅を計画していた女性2人が搭乗直後、男性客室乗務員に服装を注意され、降機させられた。
女性はカリフォルニア州に住むタラ・ケヒディさん(Tara Kehidi)とテレサ・アラウホさん(Teresa Araujo)で、搭乗当時はセーターとロングパンツを着用していたが、離陸前の機内はエアコンが機能しておらず、セーターを脱いでクロップトップ姿だった。
すると2人のもとに男性客室乗務員がやって来て、攻撃的に「何か着なさい」と言われた。タラさんがドレスコード(服装規定)について尋ねると、きちんと説明もしないままその場から立ち去ったという。
タラさんは当時のことをこのように振り返る。
「私たちはただ、クロップトップを着て、お腹の部分を少し見せていただけだった。それに他の乗客(男性以外のスタッフも含む)だって、『クロップトップがドレスコードに違反する』なんて思っていなかったわ。だから私たちは困惑し、差別されていると感じたの。その男性客室乗務員は、その後も私たちをぞんざいに扱い、結局、私たちは降機させられたのよ。」
実はこの日、2人のすぐ前の席で男性客室乗務員とのやり取りを聞いていたカーラ・ヘイガーさん(Carla Hager)も、2歳の娘と一緒に降機させられ、その時のことを「確かに機内は暑かったの。だからみんな、セーターなどを脱いでいたわ」と明かし、こう続けた。
「そこで私はこう言ったの。『もし彼女たちの服装が適切でないのなら、私も同じね』と。だって私もセーターの下にクロップトップを着ていたから。それでその場でセーターを脱ぎ、『彼女たちが降機させられるのなら、私と幼児の娘も降機させなくちゃならないわね』と伝えたの。」
そして次第に収拾がつかなくなり、スーパーバイザーの女性がやって来て「降機しないなら、警察を呼ぶ」と脅したため、4人は案内されて降機した。
カーラさんは「あなたの服は、ファミリーのための航空会社にふさわしくないと言われた」と明かしており、タラさんは「若いい人たちはほとんどクロップトップを着ているし、これは普通でしょう。クロップトップで降機させられるなんてあり得ない」と激怒する。
さらにスーパーバイザーは「別の飛行機を予約する」と機内で約束したものの、機外に出ると「空席がない」と言って返金を拒否したそうで、テレサさんはInstagramで「約14万8000円(1000ドル)を支払い、別の航空会社の飛行機を予約しなければならなかった」と説明した。そして「私たちはまるで犯罪者のように扱われた気がして、恥ずかしかった。機内のみんなが私たちのことを見ていたのよ」と語った。
その日はタラさんの30歳の誕生日を祝うために飛行機を予約していたが、2人は「客室乗務員にはあの時、『セーターを着るから』と何度か申し出たのに、『もう遅い』とだけ言われたの。そんなこともあって、その後の旅行はちっとも楽しめなかったわ」と憤る。またこの件の後、スピリット航空に連絡をしたものの返事はないと言い、Instagramでは「これは偏見や差別、そして女性蔑視の行為。私たちは法的措置をとることも考えているの」と綴った。
ちなみにスピリット航空の運送約款には、乗客が不適切な服装をしている場合や、みだらで節度に欠け、攻撃的な服装の場合には降機を求めることがあり、また降機を求められた場合には返金しないことなどが記載されているという。スピリット航空は現在、この件について調査中としているが、今回のニュースには次のような様々なコメントが寄せられた。
「男性客室乗務員の名前を明かすべき。クロップトップを着ている女性が嫌いなんでしょう。」
「私と妻はこのフライトに乗っていた。一部始終を見ていたけど、男性客室乗務員は失礼な奴だった。」
「2人とも、他の人を不快にさせるような服装をしていたとは思えない。それになぜ、子連れの女性まで降機させたの?」
「2024年だからといって、この服装はないのでは? 悪いけど、まるで半裸状態だよ。」
「あれはクロップトップではなくてスポーツブラだよ。降機させられたのは納得だよ。」
「クロップトップとスポーツブラの違いが分からないなんて!」
「セーターを肩にかけたり、膝の上に置いただけではダメ。ちゃんと着ないとね。」
「彼女たちが過剰反応しているだけ。」
「こんな動画を公開して、恥ずかしいと思わないのか?」
なおブラジルの女性インフルエンサーも昨年、ビキニ姿で飛行機に搭乗しようとしたところ、「服装が適切でない」と拒否されていた。その後、女性はSNSに当時の写真を投稿して不満をあらわにしていたが、露出度の高い服装にSNSは大炎上した。
画像は『Teresa Around The World Instagram「Hi friends!」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)