インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州で、腹部が大きく膨らんだニシキヘビを男たちが上下に激しく揺さぶっている様子が撮影された。男たちはどうやら、ヘビが呑み込んだある動物を吐き出させようとしていたようだった。インドのニュースメディア『Indiatimes』などが報じた。
日本時間12日、インド森林職(IFS)のパルヴィーン・カスワンさん(Parveen Kaswan)がXに動画を投稿し、その内容が物議を醸している。
動画は、ヒマラヤ山麓に広がる農村地帯ヒマーチャル・プラデーシュ州ウナ地区で撮影されたもので、腹部が大きく膨らんだニシキヘビの尻尾を男が持ち、別の男2人が激しく揺すっているのが見て取れる。
男2人は、軽く3メートルはありそうなヘビの腹部に布を巻いて上下に揺らし、呑み込んだ動物を吐き出させようと試みている。多くの男たちが携帯で撮影している中、ヘビが苦しそうに喘ぐのが分かる。
しばらくすると、子ニルガイ(大型のレイヨウ)の足2本がヘビの口から飛び出し、それまでヘビを揺すっていた男2人が手を離し、その場を見守った。
するとヘビは、体をよじりながらニルガイを吐き出し始め、最後に映し出されたのは、すでに息絶えたニルガイの横で、腹部が小さくなりぐったりしたヘビの姿だった。
なお、パルヴィーンさんはこの動画で、Xユーザーにこう質問を投げかけていた。
「地元民たちがニシキヘビに呑み込まれた子ニルガイを助けようとしている。あなたはどう思う? 自然界に介入することは許されるのか? それとも彼らは正しい行動を取ったのだろうか?」
その後、この動画は大炎上し、次々とコメントが寄せられた。
「自然界に介入しないで! これは食物連鎖の一例。リスペクトすべき。」
「誰もが食事(餌)を確保する権利がある。我々は干渉すべきでない。」
「ヘビを虐待しているだけにしか見えない。」
「楽しんでやっているように見えるよ。怒りを感じる。」
「彼らがしたことでニルガイだけでなく、ヘビの命も危険に晒してしまった。」
「ニルガイはすでに窒息死していたはず。ヘビを叩きのめす必要なんてないよ。」
「ナンセンス。」
「すでに死んだニルガイをなぜ助けようとしたのだろうか? ヘビは忌み嫌われる存在だからか?」
「もしかしたら彼らは、死んだニルガイを食べたのかもしれない。肉は柔らかくて美味しいと聞いたよ。」
「ニルガイは保護されているからね。食べることはないだろう。」
「ヘビが呑み込んだのは人間だった可能性もあったはず。人々はヘビが呑み込んだのが家畜だったのか、人間の子供だったのか確認したかったのでは?」
ニルガイはアジアでは最大のレイヨウとして知られ、インドのほぼ全域に生息する固有種で、「青い牛」という意味を持つ。インドでは1972年に制定された野生生物保護法で狩猟を禁じられており、約10万頭が生息しているそうだ。また、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、絶滅の恐れもなく近い将来絶滅に瀕する見込みが低い「低危険種」に分類されている。
ちなみに今年4月頃にはアルゼンチンで、大蛇で縄跳びをする男たちの姿が捉えられ、SNSで拡散した。大蛇は口を大きく開けて喘いでいるように見え、「虐待」「悪魔だ」「彼らも縄跳びをされる側になったらいい」といった怒りの声が殺到していた。
In a recent viral video some locals try to save a Nilgai calf after it was swallowed by a python. What do you think; is it right to interfere like this in natural world. Or they did right thing. pic.twitter.com/Qgxk0MPUq0— Parveen Kaswan, IFS (@ParveenKaswan) October 12, 2024
画像は『Parveen Kaswan, IFS X「In a recent viral video some locals try to save a Nilgai calf after it was swallowed by a python.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
日本時間12日、インド森林職(IFS)のパルヴィーン・カスワンさん(Parveen Kaswan)がXに動画を投稿し、その内容が物議を醸している。
動画は、ヒマラヤ山麓に広がる農村地帯ヒマーチャル・プラデーシュ州ウナ地区で撮影されたもので、腹部が大きく膨らんだニシキヘビの尻尾を男が持ち、別の男2人が激しく揺すっているのが見て取れる。
男2人は、軽く3メートルはありそうなヘビの腹部に布を巻いて上下に揺らし、呑み込んだ動物を吐き出させようと試みている。多くの男たちが携帯で撮影している中、ヘビが苦しそうに喘ぐのが分かる。
しばらくすると、子ニルガイ(大型のレイヨウ)の足2本がヘビの口から飛び出し、それまでヘビを揺すっていた男2人が手を離し、その場を見守った。
するとヘビは、体をよじりながらニルガイを吐き出し始め、最後に映し出されたのは、すでに息絶えたニルガイの横で、腹部が小さくなりぐったりしたヘビの姿だった。
なお、パルヴィーンさんはこの動画で、Xユーザーにこう質問を投げかけていた。
「地元民たちがニシキヘビに呑み込まれた子ニルガイを助けようとしている。あなたはどう思う? 自然界に介入することは許されるのか? それとも彼らは正しい行動を取ったのだろうか?」
その後、この動画は大炎上し、次々とコメントが寄せられた。
「自然界に介入しないで! これは食物連鎖の一例。リスペクトすべき。」
「誰もが食事(餌)を確保する権利がある。我々は干渉すべきでない。」
「ヘビを虐待しているだけにしか見えない。」
「楽しんでやっているように見えるよ。怒りを感じる。」
「彼らがしたことでニルガイだけでなく、ヘビの命も危険に晒してしまった。」
「ニルガイはすでに窒息死していたはず。ヘビを叩きのめす必要なんてないよ。」
「ナンセンス。」
「すでに死んだニルガイをなぜ助けようとしたのだろうか? ヘビは忌み嫌われる存在だからか?」
「もしかしたら彼らは、死んだニルガイを食べたのかもしれない。肉は柔らかくて美味しいと聞いたよ。」
「ニルガイは保護されているからね。食べることはないだろう。」
「ヘビが呑み込んだのは人間だった可能性もあったはず。人々はヘビが呑み込んだのが家畜だったのか、人間の子供だったのか確認したかったのでは?」
ニルガイはアジアでは最大のレイヨウとして知られ、インドのほぼ全域に生息する固有種で、「青い牛」という意味を持つ。インドでは1972年に制定された野生生物保護法で狩猟を禁じられており、約10万頭が生息しているそうだ。また、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、絶滅の恐れもなく近い将来絶滅に瀕する見込みが低い「低危険種」に分類されている。
ちなみに今年4月頃にはアルゼンチンで、大蛇で縄跳びをする男たちの姿が捉えられ、SNSで拡散した。大蛇は口を大きく開けて喘いでいるように見え、「虐待」「悪魔だ」「彼らも縄跳びをされる側になったらいい」といった怒りの声が殺到していた。
In a recent viral video some locals try to save a Nilgai calf after it was swallowed by a python. What do you think; is it right to interfere like this in natural world. Or they did right thing. pic.twitter.com/Qgxk0MPUq0— Parveen Kaswan, IFS (@ParveenKaswan) October 12, 2024
画像は『Parveen Kaswan, IFS X「In a recent viral video some locals try to save a Nilgai calf after it was swallowed by a python.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)