フィンランドのゴルフ場に、ユニコーンのような1本角のシカが現れ、大きな話題を呼んでいる。発見者の女性はその珍しいシカに魅了されたが、専門家はこのシカの健康状態があまり良くないため、長くは生きられないと主張している。英ニュースメディア『What’s the Jam』が報じた。
フィンランドの首都ヘルシンキにあるゴルフ場「パロヘイナ・ゴルフ(Paloheinä Golf)」が先月30日、Facebookにシカの写真を投稿し、注目を集めた。このシカは頭に角が1本だけ生えており、その姿はまるでユニコーンのようだ。
写真を撮影したのは、同ゴルフ場のサービスマネージャーを務めるアンナ・ファーゲルホルムさん(Anna Fagerholm)だ。彼女は先月30日の朝にゴルフコースでこのシカに遭遇した。アンナさんによると、シカの足跡が時折バンカーに見られ、ゴルフ場にシカが出没することは特に珍しいことではないという。彼女は、このユニコーンのような姿をしたシカに魅了されたとして、このように振り返った。
「シカは美しく佇み、大きなつぶらな目で私を見つめていました。それにシカは本当に大人しくて逃げることもせず、しばらく見つめ合っていました。」
その後、シカはゴルフ場から去ったが、アンナさんは何とか写真に収めることができた。彼女は「シカの大きな目に気を取られて動画を撮るのを忘れてしまい、写真しか撮れませんでした」と明かした。
しかし、専門家によると、このシカはあまり長くは生きられないという。
フィンランド野生生物庁で、南西フィンランド地域の狩猟管理部門の責任者代理を務めるヨルゲン・ハーマンソンさん(Jörgen Hermansson)は、同地域のシカの個体数管理にも従事している。彼によれば、アンナさんが見たシカはオスで、角が1本しかないことに加え、体のやせ具合と大人しい様子などから考察して、あまり良い健康状態とは言えないという。
ヨルゲンさんは、シカが怪我をして片方の角が折れたのではないかと考えており、このように説明した。
「頭部への外傷、もしくは何らかの衝撃によって片方の角が折れてしまった可能性があり、それによって脳震とうなど脳への損傷を負った可能性も考えられます。もし、角が折れた原因が車の事故であれば、生き延びる可能性は非常に低いと言えます。おそらく春までしか生きられないでしょうね。」
ヨルゲンさんは、シカの角が事故や何らかの衝撃で折れたことが原因で健康を害し、あまり長くは生きられないと主張している。しかし、外傷などが見られないため、角が自然に落ちた可能性も否定できないとも語った。
いずれにしても、ヨルゲンさんは、このシカはもともと角が2本あったと考えている。しかし、アンナさんは、角が自然に落ちた場合に見られる血の滲んだ痕がなかったため、シカは最初から1本の角しか生えていなかったと信じている。
画像は『What’s the Jam 「Golf club worker spots tiny ‘unicorn’ watching her from across the green」(Jam Press/Paloheina golf and co)』『Paloheinä Golf Facebook「Paloheinän ragelle tupsahti tänä aamuna tämmöinen ilmestys.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
フィンランドの首都ヘルシンキにあるゴルフ場「パロヘイナ・ゴルフ(Paloheinä Golf)」が先月30日、Facebookにシカの写真を投稿し、注目を集めた。このシカは頭に角が1本だけ生えており、その姿はまるでユニコーンのようだ。
写真を撮影したのは、同ゴルフ場のサービスマネージャーを務めるアンナ・ファーゲルホルムさん(Anna Fagerholm)だ。彼女は先月30日の朝にゴルフコースでこのシカに遭遇した。アンナさんによると、シカの足跡が時折バンカーに見られ、ゴルフ場にシカが出没することは特に珍しいことではないという。彼女は、このユニコーンのような姿をしたシカに魅了されたとして、このように振り返った。
「シカは美しく佇み、大きなつぶらな目で私を見つめていました。それにシカは本当に大人しくて逃げることもせず、しばらく見つめ合っていました。」
その後、シカはゴルフ場から去ったが、アンナさんは何とか写真に収めることができた。彼女は「シカの大きな目に気を取られて動画を撮るのを忘れてしまい、写真しか撮れませんでした」と明かした。
しかし、専門家によると、このシカはあまり長くは生きられないという。
フィンランド野生生物庁で、南西フィンランド地域の狩猟管理部門の責任者代理を務めるヨルゲン・ハーマンソンさん(Jörgen Hermansson)は、同地域のシカの個体数管理にも従事している。彼によれば、アンナさんが見たシカはオスで、角が1本しかないことに加え、体のやせ具合と大人しい様子などから考察して、あまり良い健康状態とは言えないという。
ヨルゲンさんは、シカが怪我をして片方の角が折れたのではないかと考えており、このように説明した。
「頭部への外傷、もしくは何らかの衝撃によって片方の角が折れてしまった可能性があり、それによって脳震とうなど脳への損傷を負った可能性も考えられます。もし、角が折れた原因が車の事故であれば、生き延びる可能性は非常に低いと言えます。おそらく春までしか生きられないでしょうね。」
ヨルゲンさんは、シカの角が事故や何らかの衝撃で折れたことが原因で健康を害し、あまり長くは生きられないと主張している。しかし、外傷などが見られないため、角が自然に落ちた可能性も否定できないとも語った。
いずれにしても、ヨルゲンさんは、このシカはもともと角が2本あったと考えている。しかし、アンナさんは、角が自然に落ちた場合に見られる血の滲んだ痕がなかったため、シカは最初から1本の角しか生えていなかったと信じている。
画像は『What’s the Jam 「Golf club worker spots tiny ‘unicorn’ watching her from across the green」(Jam Press/Paloheina golf and co)』『Paloheinä Golf Facebook「Paloheinän ragelle tupsahti tänä aamuna tämmöinen ilmestys.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)