チャールズ国王とカミラ王妃が、6日間のオーストラリアの公式訪問を開始した。夫妻が同国を訪れるのは、国王が2022年に即位して以来、初めてのことだ。この日、カミラ王妃はロイヤルブルーのドレスを纏い、故エリザベス女王が愛用したブローチを着けていた。これは女王がオーストラリアを初めて訪問した時に贈呈されたもので、その後女王は何度も身に着けるほどお気に入りのブローチだった。
チャールズ国王とカミラ王妃が現地時間18日、オーストラリアの都市シドニーに到着し、同国への公式訪問が始まった。
オーストラリアは英連邦王国であり、1954年にはエリザベス女王が在位中の君主として初めて同国を公式訪問した。その後、チャールズ皇太子(当時)は何度も同国を訪れており、17回目の今回は、2022年9月に国王に即位してから初めての訪問となる。
国王は、2月にがんの治療を受け始めたと公表しており、オーストラリア訪問中は治療を一時中断すると言われているが、予防措置のために医師2名が同行しているという。
国王夫妻の公式訪問を記念して、オーストラリアのアイコンとして知られるシドニー・オペラハウスの特徴的な屋根には、過去にオーストラリアを公式訪問した王室メンバーの肖像が映し出された。
当日はあいにくの雨に見舞われ、夫妻はオーストラリア空軍機で到着すると、カミラ王妃は傘をさしてタラップを降りた。
王妃は鮮やかなロイヤルブルーのドレスを着用し、胸元にはエリザベス女王が愛用した「オーストラリアのワトルブローチ(Australian Wattle Brooch)」が輝いていた。
このブローチは、エリザベス女王が1954年に初めてオーストラリアを訪問した際、首都キャンベラで開催された晩餐会でロバート・メンジーズ首相(当時)から贈呈されたものだ。
ブローチはオーストラリアの国花「ゴールデン・ワトル」をイメージしたもので、フラワーモチーフにはホワイトダイヤモンドとイエローダイヤモンドが配されている。
生前のエリザベス女王はこのブローチがお気に入りだったようで、オーストラリアを再訪問した際には、何度も同じブローチを着けていた。
英国でもこのブローチを愛用しており、聖木曜日を記念する伝統行事「王室洗足式(Royal Maundy Service)」や、サンドリンガムでのクリスマス礼拝、恒例のクリスマスでのTV演説などでも身に着けていた。
常にブローチによって思いを伝えていた女王は、遠く離れたオーストラリアへの変わらぬ愛情を表現していたと考えられている。
女王の崩御後、カミラ王妃が初めてこのブローチを着けたのは、今年7月にバッキンガム宮殿が公開したオーストラリアの公式ポートレートだった。
オーストラリア訪問初日、シドニーの空港に降り立ったチャールズ国王とカミラ王妃は、アンソニー・アルバニージー首相と婚約者ジョディー・ヘイドンさんから歓迎を受け、若者たちから花束を受け取った。
その後、夫妻は宿泊先であるアドミラルティ・ハウス(総督官邸)へ移動し、アルバニージー首相と非公式な会談を行った。
夫妻は長時間のフライトの疲れを癒すため一日休養することになり、20日から公務を開始する。
オーストラリア訪問後、サモアで開催される英連邦首脳会議では、チャールズ国王が英連邦首脳として初めて出席する予定だ。
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画像は『The Royal Family Instagram「It was a pleasure to meet Prime Minister Anthony Albanese」「Thank you for the special welcome, Australia!」』『Australian Government Instagram「Their Majesties King Charles III and Queen Camilla have arrived in Australia.」「More details have been announced about the Royal Visit of King Charles III and Queen Camilla to Australia in October.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
チャールズ国王とカミラ王妃が現地時間18日、オーストラリアの都市シドニーに到着し、同国への公式訪問が始まった。
オーストラリアは英連邦王国であり、1954年にはエリザベス女王が在位中の君主として初めて同国を公式訪問した。その後、チャールズ皇太子(当時)は何度も同国を訪れており、17回目の今回は、2022年9月に国王に即位してから初めての訪問となる。
国王は、2月にがんの治療を受け始めたと公表しており、オーストラリア訪問中は治療を一時中断すると言われているが、予防措置のために医師2名が同行しているという。
国王夫妻の公式訪問を記念して、オーストラリアのアイコンとして知られるシドニー・オペラハウスの特徴的な屋根には、過去にオーストラリアを公式訪問した王室メンバーの肖像が映し出された。
当日はあいにくの雨に見舞われ、夫妻はオーストラリア空軍機で到着すると、カミラ王妃は傘をさしてタラップを降りた。
王妃は鮮やかなロイヤルブルーのドレスを着用し、胸元にはエリザベス女王が愛用した「オーストラリアのワトルブローチ(Australian Wattle Brooch)」が輝いていた。
このブローチは、エリザベス女王が1954年に初めてオーストラリアを訪問した際、首都キャンベラで開催された晩餐会でロバート・メンジーズ首相(当時)から贈呈されたものだ。
ブローチはオーストラリアの国花「ゴールデン・ワトル」をイメージしたもので、フラワーモチーフにはホワイトダイヤモンドとイエローダイヤモンドが配されている。
生前のエリザベス女王はこのブローチがお気に入りだったようで、オーストラリアを再訪問した際には、何度も同じブローチを着けていた。
英国でもこのブローチを愛用しており、聖木曜日を記念する伝統行事「王室洗足式(Royal Maundy Service)」や、サンドリンガムでのクリスマス礼拝、恒例のクリスマスでのTV演説などでも身に着けていた。
常にブローチによって思いを伝えていた女王は、遠く離れたオーストラリアへの変わらぬ愛情を表現していたと考えられている。
女王の崩御後、カミラ王妃が初めてこのブローチを着けたのは、今年7月にバッキンガム宮殿が公開したオーストラリアの公式ポートレートだった。
オーストラリア訪問初日、シドニーの空港に降り立ったチャールズ国王とカミラ王妃は、アンソニー・アルバニージー首相と婚約者ジョディー・ヘイドンさんから歓迎を受け、若者たちから花束を受け取った。
その後、夫妻は宿泊先であるアドミラルティ・ハウス(総督官邸)へ移動し、アルバニージー首相と非公式な会談を行った。
夫妻は長時間のフライトの疲れを癒すため一日休養することになり、20日から公務を開始する。
オーストラリア訪問後、サモアで開催される英連邦首脳会議では、チャールズ国王が英連邦首脳として初めて出席する予定だ。
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画像は『The Royal Family Instagram「It was a pleasure to meet Prime Minister Anthony Albanese」「Thank you for the special welcome, Australia!」』『Australian Government Instagram「Their Majesties King Charles III and Queen Camilla have arrived in Australia.」「More details have been announced about the Royal Visit of King Charles III and Queen Camilla to Australia in October.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)