米オレゴン州ポートランドにある一軒家の監視カメラが今月12日、4歳の女児を追い回すコヨーテの姿を捉えた。女児は裏庭に逃げ込んだが、その後、的確な行動をとって難を逃れた。女児がとった行動について、YouTubeチャンネル『Inside Edition』などが伝えた。
12日、チャーリー・シュミットさん(Charlie Schmidt)が裏庭で作業をしていると、息子クルーズ君(7)と一緒に外で遊んでいた娘ライリーちゃん(Riley)が突然現れ、走りながらこう叫んだ。
「ダッド(父さん)、コヨーテがいるの!」
当時の様子は監視カメラが捉えており、裏庭を必死に駆け抜けるライリーちゃんの後を、ずんぐりとしたコヨーテが追っているのが分かる。
ライリーちゃんに背を向けて立っていたチャーリーさんは当初、娘の言葉に「ノー(いないだろう)」と答え、ゆっくりと振り向いたが、コヨーテを確認すると態度を急変させた。
一方、ライリーちゃんは「いるわよ」と答えながら、近くにあったピクニックテーブルの上に飛び乗り、慌てたチャーリーさんは「オウ! ホーリー(なんてこった!)」と声を上げ、娘に駆け寄って抱き上げた。
そしてコヨーテは、テーブルの上に立ったライリーちゃんを見て一瞬、立ち止まったように見えたが、クルーズ君たちを追いかけた後、姿を消した。
敷地内の別の監視カメラは、クルーズ君が友人に「コヨーテがいるよ。家の中に入って。中に入ってよ!」と興奮しながら叫ぶ姿も捉えており、チャーリーさんは今回の件について「とてもショックだった」と明かし、次のように述べた。
「近所にコヨーテがいるのは分かっていたし、時々見かけていた。でも、攻撃的なコヨーテは見たことがなくて。あの個体が攻撃的だったというわけではないけれど、コヨーテはいつも人を避け、人に向かってきたことはなかった。」
「それでもライリーは動揺せず、何事もなくて本当に良かった。ただ、コヨーテが子供たちを追いかけてくるなんてちょっと怖かったよね。コヨーテの行動としては異常なのではないかな。」
なお、ポートランド都市圏でコヨーテの目撃情報の収集と追跡を行う「ポートランド・アーバン・コヨーテ・プロジェクト」を率いるズリエル・ヴァン・ベル氏(Zuriel van Belle)によると、コヨーテはポートランド近辺に少なくとも50年間生息しており、秋から冬にかけて目撃情報が多く寄せられるという。市内をうろついているのは若い個体で、「成体のコヨーテのように見えるけど、彼らは1匹で行動しています。でも、コヨーテが襲うことは本当に珍しくて、むしろ人間が犬に襲われることのほうがずっと多いのです」と明かした。
さらにベル氏は、ライリーちゃんがコヨーテに追われた時の行動を高く評価し、次のように語った。
「あの小さな女の子はまず大人を呼び、何が起きているのかを知らせていた。そして高い場所に上り、自分を大きく見せるという素晴らしい決断をした。これはまさに理想的なことです。」
そして、動画の視聴者は「あの女の子の声がとても冷静。素晴らしいわ」「ちゃんと高いところに避難しているのも立派」「コヨーテと犬の区別がしっかりついて、危険だということが分かっているのがすごいよ」「たくましくて頭がいい子だ」「父親の反応に大笑い」「コヨーテの生息地が減少しているのだろう。誰も怪我がなくて良かったよ」といった感想を寄せていた。
ちなみに昨年10月には、カナダ、ブリティッシュコロンビア州南西部の閑静な住宅街で、7歳男児がアメリカクロクマ(アメリカグマ)に遭遇した。当時の様子は監視カメラが捉えており、男児や近隣住民の冷静な対応が注目を集めた。
画像は『Inside Edition YouTube「Coyote Chases 4-Year-Old Girl Through Her Backyard」』『FOX 9 Minneapolis-St. Paul 「Terrifying video shows coyote chasing little girl through backyard」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
12日、チャーリー・シュミットさん(Charlie Schmidt)が裏庭で作業をしていると、息子クルーズ君(7)と一緒に外で遊んでいた娘ライリーちゃん(Riley)が突然現れ、走りながらこう叫んだ。
「ダッド(父さん)、コヨーテがいるの!」
当時の様子は監視カメラが捉えており、裏庭を必死に駆け抜けるライリーちゃんの後を、ずんぐりとしたコヨーテが追っているのが分かる。
ライリーちゃんに背を向けて立っていたチャーリーさんは当初、娘の言葉に「ノー(いないだろう)」と答え、ゆっくりと振り向いたが、コヨーテを確認すると態度を急変させた。
一方、ライリーちゃんは「いるわよ」と答えながら、近くにあったピクニックテーブルの上に飛び乗り、慌てたチャーリーさんは「オウ! ホーリー(なんてこった!)」と声を上げ、娘に駆け寄って抱き上げた。
そしてコヨーテは、テーブルの上に立ったライリーちゃんを見て一瞬、立ち止まったように見えたが、クルーズ君たちを追いかけた後、姿を消した。
敷地内の別の監視カメラは、クルーズ君が友人に「コヨーテがいるよ。家の中に入って。中に入ってよ!」と興奮しながら叫ぶ姿も捉えており、チャーリーさんは今回の件について「とてもショックだった」と明かし、次のように述べた。
「近所にコヨーテがいるのは分かっていたし、時々見かけていた。でも、攻撃的なコヨーテは見たことがなくて。あの個体が攻撃的だったというわけではないけれど、コヨーテはいつも人を避け、人に向かってきたことはなかった。」
「それでもライリーは動揺せず、何事もなくて本当に良かった。ただ、コヨーテが子供たちを追いかけてくるなんてちょっと怖かったよね。コヨーテの行動としては異常なのではないかな。」
なお、ポートランド都市圏でコヨーテの目撃情報の収集と追跡を行う「ポートランド・アーバン・コヨーテ・プロジェクト」を率いるズリエル・ヴァン・ベル氏(Zuriel van Belle)によると、コヨーテはポートランド近辺に少なくとも50年間生息しており、秋から冬にかけて目撃情報が多く寄せられるという。市内をうろついているのは若い個体で、「成体のコヨーテのように見えるけど、彼らは1匹で行動しています。でも、コヨーテが襲うことは本当に珍しくて、むしろ人間が犬に襲われることのほうがずっと多いのです」と明かした。
さらにベル氏は、ライリーちゃんがコヨーテに追われた時の行動を高く評価し、次のように語った。
「あの小さな女の子はまず大人を呼び、何が起きているのかを知らせていた。そして高い場所に上り、自分を大きく見せるという素晴らしい決断をした。これはまさに理想的なことです。」
そして、動画の視聴者は「あの女の子の声がとても冷静。素晴らしいわ」「ちゃんと高いところに避難しているのも立派」「コヨーテと犬の区別がしっかりついて、危険だということが分かっているのがすごいよ」「たくましくて頭がいい子だ」「父親の反応に大笑い」「コヨーテの生息地が減少しているのだろう。誰も怪我がなくて良かったよ」といった感想を寄せていた。
ちなみに昨年10月には、カナダ、ブリティッシュコロンビア州南西部の閑静な住宅街で、7歳男児がアメリカクロクマ(アメリカグマ)に遭遇した。当時の様子は監視カメラが捉えており、男児や近隣住民の冷静な対応が注目を集めた。
画像は『Inside Edition YouTube「Coyote Chases 4-Year-Old Girl Through Her Backyard」』『FOX 9 Minneapolis-St. Paul 「Terrifying video shows coyote chasing little girl through backyard」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)