今月22日、イギリスのウェスト・ヨークシャー州にあるマンション9階の窓から妊婦が転落した。妊婦は現場で死亡が確認されたものの、お腹の中の赤ちゃんは病院で誕生し、医師のケアのもとで懸命に生き続けている。「奇跡の子」の話題を英ニュースメディア『Metro.co.uk』などが報じた。
22日午前10時25分頃、リーズ、バーマントフツ地区の17階建てマンション「シェイクスピア・タワー」の9階の窓から、エマ・アトキンソンさん(Emma Atkinson)が転落した。
妊娠後期だったエマさんは、約27メートル(90フィート)の高さから転落して命を落としたが、お腹の中の赤ちゃんは一命を取り留め、病院で出産予定日よりも5週早く誕生した。
また、5人の子を持つ母親だったエマさんの娘デミさん(Demi)が、保育器の中でチューブに繋がれて必死に生きる妹の写真をFacebookに公開し、多くの注目を集めた。
写真には、デミさんが赤ちゃんの胸に右手をのせ、左手を自分の胸に当てて妹を優しく見つめる姿が写っており、こんな言葉が添えられていた。
「ママ、あなたが本当に必要なの。どうか家に帰ってきて。私はただ、ママにキスをしたいの。そしてママの声を聞きたいだけなの。私はあなたを心から愛しているわ。」
実はエマさんは亡くなる1か月前に、大きなお腹で鏡の前に立っている自分の写真をFacebookに投稿し、「赤ちゃんは女の子。これ以上幸せなことはないわ」と綴っていた。また赤ちゃんの名前をポージー(Posie)に決めていたことも分かっており、Facebookにはエマさんを追悼するメッセージが多数届いている。
なお、シェイクスピア・タワーはリーズ市議会が所有しており、1960年代に建てられて最近改修されたばかりだった。この建物では数年前にも転落事故が発生しており、当局はすでに「エマさんの死には不審な点がない」と公表しているが、どのような状況で窓から転落したのかなどの詳細については明らかにされていない。
ただ事故後のインタビューで、同マンション14階の住人は「ドスンという音と、悲鳴を聞いた」と証言しており、近隣住民であるマンディ・シャイアーズさん(Mandy Shires、45)は次のように語った。
「彼女が転落後、現場はちょっとした騒ぎになったわ。それに彼女が落ちた窓は、一日中全開のままだった。あの高さから落ちたら、まず助からないでしょうね。ただ、赤ちゃんが生きていたのは奇跡としか言いようがない。私たちみんなが、小さな女児が生き抜くことを祈っているの。」
さらに、エマさんの隣に住んでいる医師のナナ・ラルビさん(Nana Larbi、33)はその日、自宅にいて事故を知り、エマさんの父親と一緒にエレベーターに乗って現場に駆けつけ、心肺蘇生を施したという。残念ながらエマさんを救うことができなかったが、ナナさんはこの事故がかなりのトラウマになってしまったそうだ。
そして妊婦が転落して亡くなったという悲劇の一方、お腹の赤ちゃんが生きていたというこのニュースには、以下のようなコメントが寄せられた。
「私も5児の母。残された子供たちのことを思うと心が張り裂けそう。きょうだいがお互いに助け合ってこの危機を乗り越えて欲しい。赤ちゃんが助かって本当に良かった。」
「なんて悲劇なのだろう。母親を知らず、これから生きなければならないポージーのことを思うとつらくなる。でもポージー、負けずに闘って!」
「写真のデミさんの悲痛な表情を見ていたら、私まで感情的になってしまった。この家族に多くの人々の支援が届きますように。」
「なぜ建物の窓が開いていたのか? なぜこういった事故がなくならないのか、本当に残念でならない。」
「まさに奇跡。愛と強さで、この苦難を乗り切って欲しい。」
「この子が素晴らしい人生を歩んでいけますように。」
ちなみに2022年には中国で、マンション6階の窓から2歳女児が転落したが、たまたま近くにいた男性が受け止めて助かっていた。さらに2020年にも中国で、アパート5階から回転しながら落ちた2歳児を隣人がキャッチし、命を救っていた。
画像は『The Sun 「FALL TRAGEDY Hero off-duty doctor rushed to help pregnant mum who fell to her death from 9th floor window as newborn fights for life」』『Metro.co.uk 「Off-duty doctor helped pregnant mum who fell 90ft to her death from tower block」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
22日午前10時25分頃、リーズ、バーマントフツ地区の17階建てマンション「シェイクスピア・タワー」の9階の窓から、エマ・アトキンソンさん(Emma Atkinson)が転落した。
妊娠後期だったエマさんは、約27メートル(90フィート)の高さから転落して命を落としたが、お腹の中の赤ちゃんは一命を取り留め、病院で出産予定日よりも5週早く誕生した。
また、5人の子を持つ母親だったエマさんの娘デミさん(Demi)が、保育器の中でチューブに繋がれて必死に生きる妹の写真をFacebookに公開し、多くの注目を集めた。
写真には、デミさんが赤ちゃんの胸に右手をのせ、左手を自分の胸に当てて妹を優しく見つめる姿が写っており、こんな言葉が添えられていた。
「ママ、あなたが本当に必要なの。どうか家に帰ってきて。私はただ、ママにキスをしたいの。そしてママの声を聞きたいだけなの。私はあなたを心から愛しているわ。」
実はエマさんは亡くなる1か月前に、大きなお腹で鏡の前に立っている自分の写真をFacebookに投稿し、「赤ちゃんは女の子。これ以上幸せなことはないわ」と綴っていた。また赤ちゃんの名前をポージー(Posie)に決めていたことも分かっており、Facebookにはエマさんを追悼するメッセージが多数届いている。
なお、シェイクスピア・タワーはリーズ市議会が所有しており、1960年代に建てられて最近改修されたばかりだった。この建物では数年前にも転落事故が発生しており、当局はすでに「エマさんの死には不審な点がない」と公表しているが、どのような状況で窓から転落したのかなどの詳細については明らかにされていない。
ただ事故後のインタビューで、同マンション14階の住人は「ドスンという音と、悲鳴を聞いた」と証言しており、近隣住民であるマンディ・シャイアーズさん(Mandy Shires、45)は次のように語った。
「彼女が転落後、現場はちょっとした騒ぎになったわ。それに彼女が落ちた窓は、一日中全開のままだった。あの高さから落ちたら、まず助からないでしょうね。ただ、赤ちゃんが生きていたのは奇跡としか言いようがない。私たちみんなが、小さな女児が生き抜くことを祈っているの。」
さらに、エマさんの隣に住んでいる医師のナナ・ラルビさん(Nana Larbi、33)はその日、自宅にいて事故を知り、エマさんの父親と一緒にエレベーターに乗って現場に駆けつけ、心肺蘇生を施したという。残念ながらエマさんを救うことができなかったが、ナナさんはこの事故がかなりのトラウマになってしまったそうだ。
そして妊婦が転落して亡くなったという悲劇の一方、お腹の赤ちゃんが生きていたというこのニュースには、以下のようなコメントが寄せられた。
「私も5児の母。残された子供たちのことを思うと心が張り裂けそう。きょうだいがお互いに助け合ってこの危機を乗り越えて欲しい。赤ちゃんが助かって本当に良かった。」
「なんて悲劇なのだろう。母親を知らず、これから生きなければならないポージーのことを思うとつらくなる。でもポージー、負けずに闘って!」
「写真のデミさんの悲痛な表情を見ていたら、私まで感情的になってしまった。この家族に多くの人々の支援が届きますように。」
「なぜ建物の窓が開いていたのか? なぜこういった事故がなくならないのか、本当に残念でならない。」
「まさに奇跡。愛と強さで、この苦難を乗り切って欲しい。」
「この子が素晴らしい人生を歩んでいけますように。」
ちなみに2022年には中国で、マンション6階の窓から2歳女児が転落したが、たまたま近くにいた男性が受け止めて助かっていた。さらに2020年にも中国で、アパート5階から回転しながら落ちた2歳児を隣人がキャッチし、命を救っていた。
画像は『The Sun 「FALL TRAGEDY Hero off-duty doctor rushed to help pregnant mum who fell to her death from 9th floor window as newborn fights for life」』『Metro.co.uk 「Off-duty doctor helped pregnant mum who fell 90ft to her death from tower block」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)