Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】性的暴行で懲役158年の判決を受けた元心臓専門医 法廷で涙も、被害者からは拍手(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2024年10月29日 20時55分

米コロラド州デンバーの元心臓専門医(36)に今月下旬、懲役158年の有罪判決が下された。この元心臓専門医は、出会い系アプリで知り合った複数の女性の飲み物に薬物を混ぜ、相手の意識を朦朧とさせて抵抗できない状況にして性的暴行を加えていた。終身刑に値するこの判決に対し、被害者と家族からは拍手が起こった。米ニュースメディア『CBS News』などが報じた。

25日、コロラド州デンバーのデンバーの裁判所で、エリック・ジョンソン判事(Eric Johnson)は元心臓専門医スティーブン・マシューズ(Stephen Matthews、36)に対し、「2019年から2023年に出会い系アプリで知り合った女性10人に薬物を与え、そのうちの8人に性的暴行を加えた」として懲役158年を言い渡した。

心臓専門医だったスティーブンは当時、出会い系アプリ「ティンダー(Tinder)」や「ヒンジ(Hinge)」などで知り合った女性をタウンハウスに誘い、薬物を混ぜたドリンクを勧めたうえで性的暴行に及び、陪審員は今年8月に有罪の評決を下していた。

被害者の数人は「スティーブンとお酒を飲んだ後、何が起きたかについて記憶が曖昧だ」「意識を取り戻すと、彼と一緒にベッドで裸になっていた。すでに性的暴行を受けた後だった」などと証言しており、スティーブンは有罪が確定すると法廷で号泣した。



そうして迎えた25日、量刑が言い渡される前には、被害者や家族、支援者ら合わせて21人が「スティーブンの犯罪によって精神的、肉体的、社会的な影響を受けた」として自身の経験を感情を込めて証言し、ある女性はスティーブンに対し、こう述べた。

「私たちは今や、強力な生存者の集団である。それに対し、あなたは何者でもない。それどころかあなたは“ナルシストのモンスター”であり、“連続レイプ犯”よ!」

また、被害者の多くが「スティーブンは性的暴行後、『君は飲み過ぎたようだね』とか『酒に弱いんだな』などと話し、まるで女性側に落ち度があるように仕向けていた」とも語っており、それぞれが長期にわたる不安や鬱、被害妄想や精神的な問題を抱えていることを明かした。

さらに被害者の母親の一人は、怒りを込めて「あなたがやったことは卑劣で、恐ろしいほど残酷だ。あなたは女性やその家族に終身刑を科したのよ!」と述べた。

エリック判事は、スティーブンに対し「この事件には圧倒的な証拠が揃っている。君はこの世界をより暗黒なものにしたんだ」と語り、被害者に向けて「あなたたちを癒すことはできない。ただ元気に暮らし幸せになって欲しい。あなたたちに平和が訪れることを祈っている」と優しく言葉をかけた。

一方、スティーブンは法廷で4時間半の間、被害者と目を合わせたり、感情を表に出すことはなく、母親に「私は何が起きてもあなたを愛している」と言われた時だけ涙を流していた。また、父親は「息子はアルコール依存症だった」と告白し減刑を求めたが、弁護士は後にスティーブンが控訴を検討していることを明らかにした。

158年という異例の長さの懲役が下ったことに対し、ビクトリア・ケリー検察官(Victoria Kelley)は「私は彼には同情しない。というのも、彼の犠牲者が数十人以上いることを確信しているからだ」と強く主張した。

なお、スティーブンの犯行について1年以上にわたり取材を続けてきた米ニュースメディア『CBS News』は判決前、昨年1月に自宅に誘われたというアリーさん(Allie、34)の特集を組んでおり、その中でアリーさんは「スティーブンとはヒンジで知り合った。初デートは私の人生の中で最も恐ろしい日になった」と吐露し、次のように述べていた。

「医師で、アウトドア好きで、犬を飼っているという彼のプロフィールがとても気に入ったの。私はヘルスケア関連の仕事をしているし、犬を飼っていて、ハイキングが好きだから興奮したものよ。」

「それでその日はバーで彼と1杯飲み、『犬を外に出したいから』と言われてタウンハウスに行ったの。そしてドリンクを勧められてね。断るのは失礼だと思って4分の1ほど飲んだわ。すると急に気分が悪くなり、ろれつが回らなくなって体から力が抜けて動かなくなるのを感じたの。」

スティーブンはその後、アリーさんの写真を撮り始め、ヘッドロックをかけるなどして性的暴行を試みたものの、アリーさんは意識を完全に失う寸前にコートや財布、靴を置いたまま逃げ出した。そしてタクシーの中で吐き続けたそうで、友人に同じような経験をした女性たちが集まるFacebookグループを教えてもらい、警察に通報した。

ところがアリーさんは「自分の証言を信じてもらうことが非常に困難だった。この事件は今でもトラウマになっている。今回名乗り出た被害者は氷山の一角に過ぎないだろう」と明かしており、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。

「彼が涙を流したのは、被害者のためではなく、自分の運命のため。そうでなかったら今でも同じことを続けていると思う。」
「控訴? 正気じゃないよ。」
「医学部に通い、心臓専門医になり、収入も良かったはず。こんなことをするなんてクレイジー。」
「36歳には見えないな。」
「モンスターだね。」
「被害者の気持ちを考えるとつらい。証言した女性の勇気を称えるよ。」
「出会い系アプリは避けるべきだし、女性も警戒する必要があると思う。」
「私も性暴力の被害者。こういった犯罪は殺人と同じくらい重い刑罰を与えるべきだ。」



画像は『CBS News 「Cardiologist Stephen Matthews sentenced to 158 years for drugging, sexually assaulting Colorado women he met on dating apps」』『Daily Express 「Doctor weeps in court as he’s branded ‘most prolific’ rapist and jailed for 158 years」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

この記事の関連ニュース