「もっと早く東京に来たかったわ」と興奮気味に話しながら部屋へやってきたエリザベス・オルセン。『フルハウス』のオルセン姉妹を姉に持つことでも有名な彼女が初来日した。究極のアクションエンターテイメント映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で、アベンジャーズに立ち向かう新たな役柄を演じたエリザベスをテックインサイト編集部が直撃した。
■初めての日本と日本人に好印象。
―初めての日本の印象はいかがでしょうか?
エリザベス:素晴らしいという印象です。ただ外から見てもすごいなと思うけれど、細かいものは何がなんだかよく分からない(笑)。接した日本の方はとても親切ですね。
■特殊能力には地に足をつけ落ち着いた演技にこだわった。
本作では新たな特殊能力を持つ双子の姉、スカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)役を演じ『アベンジャーズ』に新たな風を吹き込んだエリザベス。
―本作では人の思考に入り込み、恐怖心を煽る幻覚を見せる特殊能力を持つ役柄でした。「恐ろしく魅力的な能力を持つ女性を自然に流れるように」演じるにあたり、特にこだわった点、苦労した点は何でしょうか?
エリザベス:まず双子を演じた弟役のアーロン(・テイラー=ジョンソン)と、双子の力学について2人で話し合いました。彼が直観的衝動的に動くのに対して、私が演じたワンダは地に足がついている。その2人が相互作用することも考えました。他のメンバーとの戦い方も全然違いマインドコントロールできるという点で、地に足がつき落ち着いている部分が必要だと非常に意識しました。
また視覚的にも面白くダイナミックな戦い方を考えなくてはならず、それをどう表現するのか?というのも考えました。ただ念を飛ばすのではなく、皆さんに観て頂いた時に分かるように見せなくてはならなかったですね。他の人のファイトスタイルと違ったものを編み出すために、ダンサー兼振り付け師であるジェニー・ホワイト氏ともコラボしました。監督は元々アイデアを持っていたので、2人で作り上げていったのが今の形です。この作品の後、『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』という作品でも今回と同じ役で出演しているのでさらに練り上げられ、今では自然にできるようになりました。
■いびりあい、ふざけあうのは本当の姉弟のよう?
―今回双子の弟役を演じているアーロン・テイラー=ジョンソンさんとは2014年『GODZILLA ゴジラ』では夫婦役で共演されています。今回は姉弟役ですが、夫婦と姉弟ではどちらが演じやすかったでしょうか?
エリザベス:今回に比べて『GODZILLA ゴジラ』の時はすごく密に共演できたわけではなかったけれどお互いを知りあい、彼の家族のことも知っていました。そんな元々友人同士という関係の中で姉弟役となり、とても楽しかったです。元々姉弟のようにちょっといびりあったり、ふざけあう2人でもあるので、そういうところをうまく出しながら『アベンジャーズ』で姉弟を演じたことで、より仲良くなりました。
■私のヒーローは「両親」。オルセン姉妹もお手本。
―『アベンジャーズ』にはアイアンマンを筆頭に、キャプテンアメリカ、ソー、ホークアイとたくさんのヒーローが出てきます。エリザベスさんご自身にとってのヒーローは誰になりますか?
エリザベス:親かな。私にとって大切な2人は、自分のお手本でもあります。心が広く人に親切で忍耐強く、完全に自分よりも他人を優先してくれるのです。いつの日かあぁなりたいと思わせてくれる両親です。また双子の姉も“努力、情熱、頑張れば自分の夢は叶う”ということを見せてくれるお手本でもあります。
映画の中では、アイアンマンですね。マーベルの映画を見始めたきっかけがアイアンマンで、キャプテンアメリカやソーは見ずにアイアンマンだけを見てきました。父親と自分のお気に入りの役者がロバート・ダウニー・Jrで、彼の出演作はいつも劇場に足を運ぶくらい好きだったんです。みんな好きだけれど、1人だけ挙げるならアイアンマンです。
■ヒーリングで人々を癒したい。
―もし特殊な能力を持つことができたら、どんな能力を持ちたいですか? またその能力で何をしたいですか?
エリザベス:結構聞かれるの、これ(笑)。最初に取材で聞かれた時に言ったのは「癒す力を持ちたい」。脳の癌の専門医が以前、自分の仕事について「人や世界にもっと時間を与えたいからやっている」というのを聞いて、本当に素敵な言葉だなと感じました。誰かへの贈り物として時間を与えられるというのは素晴らしいことなので、ヒーリングの力を持って人を癒したいと思います。
■役者全員勢揃いしたシーンが楽しかった。
―ロバート・ダウニー・Jrら大勢の豪華キャストたちとの撮影で特に思い出に残ったシーン、また撮影秘話があったら教えて下さい。
エリザベス:撮影の最後の方なのですが、古い警察学校をソコヴィアに建て替え、全員が円陣を組んだ周りをカメラがぐるぐる回って撮影したシーンがありました。これは、実は役者が全員勢揃いしていたシーンなのです。スケジュールが合わない役者たちが皆揃うのは珍しいことなので、集まると本当に楽しかったです。
本作で彼女が演じた、特殊能力を持ち、内面に怒りや憎しみを秘めたスカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)とは全く違い、実際は笑顔がとてもキュートなエリザベス・オルセン。両親をヒーローだと語り、双子の姉であるオルセン姉妹をお手本にしているというエリザベスは、家族を心から愛していることがよく分かった。家族の愛をたくさん受けて育ち、本物の愛を知っている彼女だからこそ、心の奥にある深い愛を苦しいまでに表現できるのだろう。ハリウッドでこれから益々活躍の場を広げていく彼女の次回作にも期待が高まる。オルセン姉妹と揃っての来日が実現できる日を心待ちにしたい。
人類滅亡の危機を前に、アイアンマンこと“戦う実業家トニー・スターク”をはじめとする最強チーム「アベンジャーズ」が“愛”のために闘う姿を描いた、魂を揺さぶる感動のアクション巨編、誕生!
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日(土)全国ロードショー。
(c)Marvel 2015
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)
■初めての日本と日本人に好印象。
―初めての日本の印象はいかがでしょうか?
エリザベス:素晴らしいという印象です。ただ外から見てもすごいなと思うけれど、細かいものは何がなんだかよく分からない(笑)。接した日本の方はとても親切ですね。
■特殊能力には地に足をつけ落ち着いた演技にこだわった。
本作では新たな特殊能力を持つ双子の姉、スカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)役を演じ『アベンジャーズ』に新たな風を吹き込んだエリザベス。
―本作では人の思考に入り込み、恐怖心を煽る幻覚を見せる特殊能力を持つ役柄でした。「恐ろしく魅力的な能力を持つ女性を自然に流れるように」演じるにあたり、特にこだわった点、苦労した点は何でしょうか?
エリザベス:まず双子を演じた弟役のアーロン(・テイラー=ジョンソン)と、双子の力学について2人で話し合いました。彼が直観的衝動的に動くのに対して、私が演じたワンダは地に足がついている。その2人が相互作用することも考えました。他のメンバーとの戦い方も全然違いマインドコントロールできるという点で、地に足がつき落ち着いている部分が必要だと非常に意識しました。
また視覚的にも面白くダイナミックな戦い方を考えなくてはならず、それをどう表現するのか?というのも考えました。ただ念を飛ばすのではなく、皆さんに観て頂いた時に分かるように見せなくてはならなかったですね。他の人のファイトスタイルと違ったものを編み出すために、ダンサー兼振り付け師であるジェニー・ホワイト氏ともコラボしました。監督は元々アイデアを持っていたので、2人で作り上げていったのが今の形です。この作品の後、『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』という作品でも今回と同じ役で出演しているのでさらに練り上げられ、今では自然にできるようになりました。
■いびりあい、ふざけあうのは本当の姉弟のよう?
―今回双子の弟役を演じているアーロン・テイラー=ジョンソンさんとは2014年『GODZILLA ゴジラ』では夫婦役で共演されています。今回は姉弟役ですが、夫婦と姉弟ではどちらが演じやすかったでしょうか?
エリザベス:今回に比べて『GODZILLA ゴジラ』の時はすごく密に共演できたわけではなかったけれどお互いを知りあい、彼の家族のことも知っていました。そんな元々友人同士という関係の中で姉弟役となり、とても楽しかったです。元々姉弟のようにちょっといびりあったり、ふざけあう2人でもあるので、そういうところをうまく出しながら『アベンジャーズ』で姉弟を演じたことで、より仲良くなりました。
■私のヒーローは「両親」。オルセン姉妹もお手本。
―『アベンジャーズ』にはアイアンマンを筆頭に、キャプテンアメリカ、ソー、ホークアイとたくさんのヒーローが出てきます。エリザベスさんご自身にとってのヒーローは誰になりますか?
エリザベス:親かな。私にとって大切な2人は、自分のお手本でもあります。心が広く人に親切で忍耐強く、完全に自分よりも他人を優先してくれるのです。いつの日かあぁなりたいと思わせてくれる両親です。また双子の姉も“努力、情熱、頑張れば自分の夢は叶う”ということを見せてくれるお手本でもあります。
映画の中では、アイアンマンですね。マーベルの映画を見始めたきっかけがアイアンマンで、キャプテンアメリカやソーは見ずにアイアンマンだけを見てきました。父親と自分のお気に入りの役者がロバート・ダウニー・Jrで、彼の出演作はいつも劇場に足を運ぶくらい好きだったんです。みんな好きだけれど、1人だけ挙げるならアイアンマンです。
■ヒーリングで人々を癒したい。
―もし特殊な能力を持つことができたら、どんな能力を持ちたいですか? またその能力で何をしたいですか?
エリザベス:結構聞かれるの、これ(笑)。最初に取材で聞かれた時に言ったのは「癒す力を持ちたい」。脳の癌の専門医が以前、自分の仕事について「人や世界にもっと時間を与えたいからやっている」というのを聞いて、本当に素敵な言葉だなと感じました。誰かへの贈り物として時間を与えられるというのは素晴らしいことなので、ヒーリングの力を持って人を癒したいと思います。
■役者全員勢揃いしたシーンが楽しかった。
―ロバート・ダウニー・Jrら大勢の豪華キャストたちとの撮影で特に思い出に残ったシーン、また撮影秘話があったら教えて下さい。
エリザベス:撮影の最後の方なのですが、古い警察学校をソコヴィアに建て替え、全員が円陣を組んだ周りをカメラがぐるぐる回って撮影したシーンがありました。これは、実は役者が全員勢揃いしていたシーンなのです。スケジュールが合わない役者たちが皆揃うのは珍しいことなので、集まると本当に楽しかったです。
本作で彼女が演じた、特殊能力を持ち、内面に怒りや憎しみを秘めたスカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)とは全く違い、実際は笑顔がとてもキュートなエリザベス・オルセン。両親をヒーローだと語り、双子の姉であるオルセン姉妹をお手本にしているというエリザベスは、家族を心から愛していることがよく分かった。家族の愛をたくさん受けて育ち、本物の愛を知っている彼女だからこそ、心の奥にある深い愛を苦しいまでに表現できるのだろう。ハリウッドでこれから益々活躍の場を広げていく彼女の次回作にも期待が高まる。オルセン姉妹と揃っての来日が実現できる日を心待ちにしたい。
人類滅亡の危機を前に、アイアンマンこと“戦う実業家トニー・スターク”をはじめとする最強チーム「アベンジャーズ」が“愛”のために闘う姿を描いた、魂を揺さぶる感動のアクション巨編、誕生!
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日(土)全国ロードショー。
(c)Marvel 2015
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)