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【エンタがビタミン♪】<ふなっしー単独インタビュー>「梨の実冥利に尽きるなっし」

TechinsightJapan 2016年10月31日 21時36分

2011年、「彼」に視線を送る者はまだ誰もいなかった。手作りの衣装を着て、文字通り手弁当で地元船橋市のPR活動を始めた、たった「ひと梨」の妖精。当時「ゆるキャラ」「ご当地キャラクター」は地方自治体の起爆剤として浸透し、各地で新しいキャラクターが次々と誕生していた。すでにこの時にはご当地キャラクターの世界は飽和状態にあったかもしれない。各地方自治体の公認、目的は地域振興、どちらかというと受身、そしてしゃべることがない。誰もが「またか…」と食傷気味に感じ始めたころ、現れたのがご存じ、梨の妖精「ふなっしー」だ。

地元船橋市のPRのためと言っても市公認という後ろ盾もない。何より人々を驚かせたのは、それまでのゆるキャラの概念をひっくり返す俊敏すぎる動きと、ユーモアたっぷりに「自分の考え」から発するふなっしーのトークだった。この前代未聞の「梨の妖精」が生まれてからはや5年。当初は誰もそして「本人(梨)」すら想像していなかったであろうその人気は、地元船橋市から日本全国へ、そしていまや世界中に広がっている。

おそらく今世界で一番忙しい「梨」となったふなっしー。意外にもインターネットニュースのインタビューに登場する機会がなかったふなっしーに、満を持してテックインサイトがじっくり話を聞いた。

■8月23日に行われた、ご当地キャラとして史上初となる日本武道館単独公演について
―先日の武道館公演を、“母なる梨の木”さんはご覧になりましたか?
ふなっしー:“母なる梨の木”は、(観客席で?)根を張ってた(観て)なっし。

―公演の感想は何とおっしゃっていましたか?
ふなっしー:あのねぇ、メールみたいのがきて…(しばし沈黙)。あれ? 何だっけな。(まさか忘れた?)あぁ、思い出した、「あなたの頑張りには驚きました」「感動しました、お疲れ様です」みたいなことが書いてあったなしな。

―母親を感動させる息子って、素晴らしいですね。
ふなっしー:(“息子”という単語に)何言ってるなっし? “母なる梨の木”を安心させる梨なっし!

―母にとっては“孝行梨”ということですね。
ふなっしー:よかった、よかった。そう言っていただけるとね、梨の実冥利に尽きるなっしな。

―当日武道館に行けなかったファンのために、見どころを教えていただけますか?
ふなっしー:ふなっしーのライブの特徴として、あいだあいだに素敵なゲストさんをお呼びしてトークをしたなしな。他のアーティストさんには無い部分だと思うので、そういうところを楽しんでほしいなっしなぁ。



■武道館の次の夢について
―武道館公演という夢が実現しましたが、次に梨友さんたちと叶えたい夢は何かありますか?
ふなっしー:あー、そうなっしなー、箱はそんなに大きくなくていいから、今度はこっちから全国ツアーみたいのをやってみたいなっしなー! 北海道から、できれば仙台、東京、名古屋に行って、大阪行って、広島はとばして…。

―どうして広島はとばすんですか?
ふなっしー:ふなっしー、意外にも広島だけはイベントやったことがないなっしよ。日本全国津々浦々やってるのに、なんでか知らないけど、広島の仕事が決まるたびにはじかれるという。どうもね、広島に結界が張ってあるとしか思えない。

―武道館ではギターをインストールして演奏されましたけど、またそれもされますか?
ふなっしー:あー、でも希望があれば一曲ぐらいやりたいなっしなー。みんな何を歌ってほしいのかな? みんなが歌ってほしい曲があればもちろん(その曲を)やるなっしよ!

■マツコ・デラックスと初共演した『月曜から夜ふかし』について
―梨の試食コーナーがありましたが、「“共食い”になるから」と今まで梨を食べることは避けてましたよね?
ふなっしー:マツコさんに勧められて断れる雰囲気じゃなかったので。梨に一旦吸収させてもらいましたなっし。あれは食べていないなっし、後で戻しておいたなっし。(“共食い”はしていない)



今回の独占インタビューに際し、テックインサイトでは長年にわたりふなっしーと関わってきた人々の話も聞くことができた。すべての人々が異口同音に唱えるのが「ふなっしーは(活動当初の)5年前と何も変わらない」というものだ。たった「ひと梨」で地元船橋で活動をスタートしてから、日本のみならず、アジア、欧米にも熱狂的なファンを持つにまで至ったふなっしー。我々の手が届かないほど多くの世界を知り、世界からも知られたふなっしーだが、彼と我々との間に「距離」は全くない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)

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