2016年は黒人に対する差別から多くの悲劇が生まれた年であったが、今年に入ってまたもそうした差別がニュースで伝えられた。英『BBC』ら複数のメディアによると、米バージニア州のレストランで働く黒人女性が、差別的な言葉が書かれたレシートを客に残されたという。
バージニア州アッシュバーンにあるメキシカンレストラン「Anita's New Mexico Style Cafe(アニータズ ニューメキシコスタイルカフェ)」で7日の夜、ケリー・カーターさんは20代後半と思われるカップルのサービスにあたった。
彼らは接客しているケリーさんに普通に注文し、女性は提供された料理を褒めるなどケリーさんと会話を交わすことさえあったという。ところが、そのカップルが店を出た時に残されていたレシートを見てケリーさんは驚いた。彼らが支払ったのは食事代の30.52ドル(約3,500円)のみであり、チップはなかった。そしてその理由がこのように書かれていたのである。
「素晴らしいサービスでした。でも黒人にはチップは渡しません。」
アメリカはチップの国であり、レストランやカフェ、ホテルなどサービスに従事する者に対してチップが発生する。しかしながらこの客は、ケリーさんの接客を褒めておきながらも“黒人だから”という理由で「チップは渡さない」と決めたのだ。
レストランオーナーのトミー・テレックスさんは、ケリーさんが受けた差別にショックを受け「こんなメッセージを残すなんて最低な行為ですよ。彼女はとてもいい従業員で、私たちは彼女を雇っていることをとても誇らしく思っています」と『ABC News』のインタビューで語っている。
また、この事態を知ったラウドン郡の『NAACP(全米黒人地位向上協会)』がFacebookにこの件を投稿ところ、多くの反響が寄せられたという。現在、募金サイト「A YouCaring」でもケリーさんに対して3,400ドル(約40万円)を超える励ましの寄付金が集まっているようだ。
レストランの常連客の中にもケリーさんを擁護しサポートする人は多いようで、この出来事を知って以来、ケリーさんを強くハグし慰める客もいる。それはきっとケリーさんの心根の良さがサービスされた客に十分伝わっているからだろう。「黒人だからといって、私を嫌いな人がいても気にしません。カップルがしたことは、私を傷つけるに至りません。むしろさらに私は強くなります。もし彼らがまた来店したら、喜んでサービスしますよ」と話している。
出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
バージニア州アッシュバーンにあるメキシカンレストラン「Anita's New Mexico Style Cafe(アニータズ ニューメキシコスタイルカフェ)」で7日の夜、ケリー・カーターさんは20代後半と思われるカップルのサービスにあたった。
彼らは接客しているケリーさんに普通に注文し、女性は提供された料理を褒めるなどケリーさんと会話を交わすことさえあったという。ところが、そのカップルが店を出た時に残されていたレシートを見てケリーさんは驚いた。彼らが支払ったのは食事代の30.52ドル(約3,500円)のみであり、チップはなかった。そしてその理由がこのように書かれていたのである。
「素晴らしいサービスでした。でも黒人にはチップは渡しません。」
アメリカはチップの国であり、レストランやカフェ、ホテルなどサービスに従事する者に対してチップが発生する。しかしながらこの客は、ケリーさんの接客を褒めておきながらも“黒人だから”という理由で「チップは渡さない」と決めたのだ。
レストランオーナーのトミー・テレックスさんは、ケリーさんが受けた差別にショックを受け「こんなメッセージを残すなんて最低な行為ですよ。彼女はとてもいい従業員で、私たちは彼女を雇っていることをとても誇らしく思っています」と『ABC News』のインタビューで語っている。
また、この事態を知ったラウドン郡の『NAACP(全米黒人地位向上協会)』がFacebookにこの件を投稿ところ、多くの反響が寄せられたという。現在、募金サイト「A YouCaring」でもケリーさんに対して3,400ドル(約40万円)を超える励ましの寄付金が集まっているようだ。
レストランの常連客の中にもケリーさんを擁護しサポートする人は多いようで、この出来事を知って以来、ケリーさんを強くハグし慰める客もいる。それはきっとケリーさんの心根の良さがサービスされた客に十分伝わっているからだろう。「黒人だからといって、私を嫌いな人がいても気にしません。カップルがしたことは、私を傷つけるに至りません。むしろさらに私は強くなります。もし彼らがまた来店したら、喜んでサービスしますよ」と話している。
出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)