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【海外発!Breaking News】アメリカン航空トラブル 目撃者から新たな証言「先に女性客がCAを押し大げさに泣き始めた」(米)

TechinsightJapan 2017年4月24日 20時1分

このほど報じられている、アメリカン航空機内でのCAと女性客、そして他の男性客のトラブル。アメリカン航空側は謝罪し、問題のあった乗務員を業務から外すことを発表しているが、現在公開されている動画からは分かりえない事実が同乗していた搭乗客の証言から明らかになってきた。証言によるとバギーをめぐってCAと女性客がもみ合いになった際、「先にこの女性客がCAを押し、バギーを持っていたCAがバランスを崩したため、バギーが傾き女性の顔に当たってしまいました」という。テックインサイトでは事実関係をより明確にお伝えするため、引き続き関係者に取材を試みている。

4月21日の金曜の夜、米サンフランシスコ空港からダラス・フォートワース空港に向けて出発予定だったアメリカン航空591便の機内で、「折り畳み式バギー」の持ち込みについて女性乗客とCAが言い争いになった。

アルゼンチン出身のこの女性客は、2人の幼児を連れて折り畳み式のバギーを搭乗口で預けずに、そのまま機内に持ち込んだ。女性客によると、搭乗前に女性CAから「座席上の荷物棚に入れられるスペースがあるかどうか探してみてください」と言われたことで、搭乗後は荷物棚に空きがないかどうか探していたようだ。

ところが別の男性CAが「バギーは機内持ち込みはできない」と注意し、女性客からバギーを奪おうとした。すると女性客は「荷物棚の空きがあればそこに入れてもいいと言われた」と主張しバギーを放そうとしなかったため、男性CAとの間で口論になったという。

機内に搭乗していた複数の目撃者の一人で、ファーストクラスの最前列の座席に座っていたトム・ワトソンさんは「女性がCAからバギーの持ち込みを禁じられると女性は叫び出しました。バギーを暴力的に奪おうとするCAを拒否し続け、バギーを掴んで放さなかったので、CAはセキュリティスタッフを動員させました。すると事態がどんどんエスカレートしていきました。機内前方部で女性は泣き出し、CAと共に通路を陣取ってやり合っていました」と話している。

また、搭乗しようと8歳の娘と共にドアのところに立っていたオリビア・モーガンさんは「CAは女性から無理やりバギーを奪おうとしていました。女性は1人の子供を腕に抱えていて、もう1人の子供はカーシートに乗せられ母親の横にいました。CAが無理強いしメタル製のバギーを振り回すような形で取り上げたので、すんでのところでカーシートに乗っていた子供に当たるところだったのです」とその時の様子を語った。

CAが取り上げたバギーは、女性に当たり子供にまで当たる寸前だったことからその様子を見ていたオリビアさんは、その男性CAに「何をしてるの! もう少しで子供に当たるところじゃないの!」と言うと「口を挟むな!」と暴力的な口調で言われたという。

さらに、この光景を見かねたファーストクラスの座席に座っていた男性客が座席から立ち上がり、別のCAに「男性CAの名前はなんていうんだ」と尋ね文句を言うと、男性CAはまたも「口を挟むな!」と指さして発言したために、その男性客はCAの目の前に立ちはだかった。すると男性CAは「やれるもんなら殴ってみろ!」とジェスチャーを交えて挑発し「何も知らないくせに!」と男性客に捨て台詞を吐いた。

結局、「バギーを返して!」と泣き叫んでいた女性客と子供2人は機内から降ろされた。終始、この男性CAの口調は攻撃的で暴力的だったと目撃した乗客らは話している。オリビアさんは「結局CAによって違うことを言われたわけですよ。でも、女性はバギーを搭乗口で預けておく必要があったと思う」と言い、トム・ワトソンさんは「女性はバギーを持ち込むべきではなかったのに持ち込んで、CAから注意を受けても手放そうとせず叫んでいたので非は女性にもあるとは思うが、かといってあのCAもプロとしての意識に欠けていた」と両者を非難した。

Surain Adyanthayaさんという人物により撮影され、Facebookに投稿された映像が各メディアでも取り上げられたが、この映像だけでは実際に機内で何が起こったのかを知るには不十分だったようだ。4月22日、Surain Adyanthayaさんのアカウントにデルタ航空のCAマリー・ホリマンさんが、目撃者の一人であるブリジット・ヴィーという女性から連絡をもらったというメッセージを投稿した。テックインサイトではマリー・ホリマンさんに現在取材を試みているが、マリーさんがFacebookに投稿したブリジット・ヴィーさんのコメントは以下の通りだ。

591便の搭乗者だったブリジット・ヴィーさんは、女性客が座るはずだった座席の斜め方向の通路側に座っており、その時の状況をこのようにマリーさんに伝えている。
「女性は、カーシートタイプの小さなバギーに1人の子供を乗せ、もう1人を抱えて乗り込んで来ました。そして彼女はとても大きな折り畳み式のバギーを持ち込んで来ました。」
ヴィーさんの目撃によると、この母親は小さめの(既に子供が乗った)バギーと折り畳式の大きいバギーの2つを持ち込もうとしていたことになる。

「見た目からして、その大きいバギーは荷物棚や座席の下にはとても収まり切れないとわかるものでした。女性が収納場所を探していたところへCAが来て『そのバギーを置くスペースはない』と伝えました。するとその女性は30秒もたたないうちに大声で叫び始め、事態がエスカレートしたのです。そのため、CAはこの女性はフライトには適さないと判断し(私もそう思いました)、機内前方部へその女性と子供らを移動させました。女性は頑固に機内から降りることを拒否し続け、折り畳み式のバギーを女性から奪おうとしてCAともみ合いになりました。先に女性がCAを押したので、バギーを持っていたCAがバランスを崩しバギーが傾き女性の顔に当たってしまいました。すると女性はおおげさに大声で泣き始めたのです。その後からの様子は動画の通りです。」

また、ヴィーさんは「勇敢にもヒーローぶったファーストクラスの男性が、この女性を庇おうとしゃしゃり出ていますが、彼はCAが言ったように、機内後方部で起こった出来事を全く見ていません。そもそもファーストクラスの窓側の座席からは見えない距離に彼は座っていました」とも綴っている。

女性とCAのやりとりは40分ほど続いたようで、他の搭乗客らはその間忍耐強く離陸を待たねばならなかったようだ。結局機内から降ろされた女性と子供らは、別のフライトでファーストクラスにアップグレードされ無事に目的地へ向かったという。

アメリカン航空のサイトには「小さいバギーは搭乗口で預けることが可能である。機内の荷物棚にバギーを入れることは原則として認めていない」と記載されている。同航空会社は「この度は乗客の皆様に不快な思いをさせたことをお詫びします。現在、詳細を調査中であるため、このCAチームはフライト勤務から外れております」と声明文を発表している。

このニュースを知った人たちは「これに関しては女性が悪い。なぜ、自分だけ特別扱いされてバギーを荷物棚に入れられると思うのか。ダメだと言われたら素直に聞くべき」「バギーを荷物棚に入れたら他の乗客が荷物を入れるスペースがなくなるだろうが」「CAは最初から違うことを言わなきゃいいんだ」「双子がいるからバギーを持ち込んで、到着時に素早く出たかったんでしょう」「規則があるならバギーを最初に預からなかったCAらが悪い」「この女性、わざと大げさに反応している気がする」「それにしたってこのCAの態度はないでしょ」「小さい子連れで、すでにこのお母さん疲れていて大げさに反応してしまったのかも」「動画を見ただけでは確かに全ての内容はわからない。すぐにこうして批判することもよくないのでは」といった両者への賛否両論の声が寄せられている。

出典:https://www.facebook.com/surain.adyanthaya
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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