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【海外発!Breaking News】42年間手紙を交わしたペンフレンド、初めての対面(米)

TechinsightJapan 2017年5月1日 16時10分

手軽にメッセージのやり取りができるネット社会では、手紙を書き切手を貼って投函することを面倒だと感じる人も多いであろう。今から42年前、お互いが10代の頃に手紙のやり取りを始めたアメリカ在住の男女2人は事あるごとにペンを執り、進学、結婚、子供の誕生、身内の死など人生の節目を手紙の中で共有してきた。そして4月11日、2人は42年目にして初めて顔を合わせたのだ。『abcnews.go.com』など複数のメディアが伝えている。

ニューヨーク州イースト・アイスリップに住むジョージ・ゴーン(56)さんとカリフォルニア州サンディエゴに暮らすローリ・ガーツさん(54)が手紙のやり取りをはじめたのは、今から42年前だった。

ジョージさんはその頃のことをこう振り返っている。

「私が15歳の時、チェーンメールが流行っていたのです。私は5人に手紙を書きました。予定では数千の返信があるはずだったんですが、返ってきたのは4通だけ。その中の1通がローリからのものでした。彼女はその時、まだ12歳でした。」

「初めは取り留めのないことをずらずらと書いていたような気がします。学校のこと、家族のこと、そしてこれからどんなことをしたいか…。若かったからいい加減なことも書いていましたよ。でも時が経つにつれ、手紙の内容は少しシリアスなものに変わっていきました。自分たちが成長したのでしょうね。」

ジョージさんはここ数年、立て続けに身内を亡くしており「ローリさんは妹のようだ」と述べている。

一方で結婚し2児の母でもあるローリさんは、“ジョージさんからの手紙の中でも特に印象に残っている1通”をこのように明かした。

「2006年、ジョージが母を亡くした時のことです。彼が葬儀に向かう飛行機の中で書いたという手紙に心が揺さぶられました。」

それは紙ナプキンに綴られたもので、ローリさんは「こんな大変な時に、私がこんな手紙をもらってしまっていいのかしら」と思ったそうだが、「ジョージはとても誠実な人。私のことを本当に大切に思ってくれていることに改めて気づかされたのです」と語っている。

2人ともこれまでの手紙は捨てることなく、大切に保管しているそうだ。

「ジョージはなくてはならない特別な存在です。私の家族はみんな彼のことを知っています。こんなに長くペンフレンドでいられるなんて素敵ですよね。」

そう話すローリさんは“ジョージさんに会ってみたい”と常々思っていたものの、ジョージさんはずっと尻込みしてきた。しかし18歳の息子とニューヨーク州ヘムステッドにあるホフストラ大学を訪問する予定ができたローリさんは、それほど離れていない場所に住むジョージさんに連絡を取った。

話はとんとん拍子で進み4月11日、ウェストベリーのレッド・ルーフ・インというホテルのロビーで、2人は42年目にして初めて顔を合わせることになった。

その様子はホテルのカメラに収められているが、ハグをする2人には42年の想いがあふれている。

ローリさんは後に「ジョージは泣いていました。私はその場は嬉しさでいっぱいでしたが、数時間経ってから涙がとめどなくあふれてきました」と語っている。

2人はこれからもずっと手紙を書き続けるということだ。

「手紙なら素直に心を打ち明けることができる」という人も多いであろう。中国ではこれから出稼ぎに出る息子にしたためた母の手紙がネチズンたちの涙を誘った。また、イギリスでは末期がんの男性が「自分にはあまり時間が残されていないから」と息子に18年分の手紙を綴っていた。

出典:https://www.facebook.com/GoodMorningAmerica
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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