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【エンタがビタミン♪】泰葉、一連の告発に関する記者会見<詳細レポート>

TechinsightJapan 2017年6月3日 22時44分

『泰葉の音楽活動状況並びに一連の告発に関する記者会見』がブログでの予告通りに6月2日、都内・帝国ホテルの桜の間にて開催され、歌手の泰葉(56)が和服姿で登壇した。そこで泰葉は、元夫で落語家の春風亭小朝と歌手の和田アキ子を提訴する意向を表明した。一貫して落ち着いた口調で語った泰葉だが、家族の話では、言葉に詰まったり、涙ぐむ場面も何回か見受けられた。

泰葉が何を語るのか注目される中、テレビ局10社、スチール31社の報道陣が駆けつけた。ほぼ定刻通りに泰葉が登場、冒頭の挨拶は3分間の予定だったが、約12分間に及んだ。



■音楽活動についての報告(一部抜粋)
まずは私の音楽活動のご報告から申し上げます。今年2017年9月20日、クラウン徳間ミュージック販売株式会社様との連携により、私、弊社のレーベル「泰葉Records(注・表記未確認)」よりタイトルチューン「フライディ・チャイナタウン」が発売されます。この楽曲はデビュー曲です。36年経った今でも皆さまから愛され続けています。36年間印税が途絶えたことがありません。ドレスアップしてセルフカバーし、新たにゴージャスなドレスをまとい、この世にまた送り出したいと思います。英語、中国語、広東語に翻訳され、世界配信されることが決まりました。

■一連の告発に関して(一部抜粋)
次に一連の告発についてでございます。4月24日、私はアメブロで元夫である春風亭小朝様への告発を始めました。それはそれは苦しい苦しい闘いでした。自分にフタをしていたものすべて、自分の傷をさらけ出すということがどれほど苦しいことかよく分かりました。応援してくださったファンの皆様、スタッフのみんな、それから私の…(しばらく言葉が出ず涙ぐみ)家族、心から御礼申し上げます。
今回提訴するのはお二人です。春風亭小朝様、そして和田アキ子様です。和田アキ子様に関しては一言だけ申し上げたいことがございます。峰竜太、峰のお兄様はまったく関係ございません。峰のお兄様からそういう番組とか和田アキ子様のことは一切聞いてもらっておりません。そのことをここに断言させていただきます。
和田アキ子様に関しましては今に始まったことではございません。2006年、私が離婚してから度重なる名誉棄損、営業妨害、そしてまた楽屋でのひどい言葉、忘れられません。またこれは私個人のことではありますが、和田アキ子様の50年にわたる虐待の歴史、どれだけのスタッフが泣いているか、どれだけの芸能人の方が泣いているか、お会いするたびに本当に心打たれました。私の気持ちではありません。これは事実です。ですので、提訴に踏み切ります。

■自身の病について(一部抜粋)
今の私の気持ちです。たった一言、生きててよかった。よく生きてた。それだけです。そして私の診断が下りました。正式な医師からの診断です。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)です。診断内容を申し上げます。(診断書を読みながら)「平成28年10月31日当院初診。双極性障害での治療歴があるとのことだが、初診時の気分は安定しており、不眠(悪夢)および不安発作(驚愕発作)を認め、パニック症の診断で抗不安薬を処方し、月に一度定期的に通院していた。平成29年4月下旬、知人に元配偶者からの暴力行為について話したところ、それが犯罪行為だと言われたことをきっかけに、曖昧だった暴力の記憶が鮮明となり、それまでの感情麻痺および離人感が一気に消失した。上記の経過によりパニック症の診断を修正し、上記のごとく診断する。今後も定期的な通院および不安薬の服用が必要である」という診断をいただきました。(報道陣に診断書を見せながら)医学的に私の虐待が証明されました。



■これから成し遂げたいこと(一部抜粋)
私はこれから歌を歌います。そして裁判を起こします。真実を明らかにしていきます。その上でもうひとつどうしてもしていきたいことは、いじめ、虐待、根絶したいと思います。虐待は犯罪です。そして心の病を抱えている皆様がどれほどの差別を受けているか。私はそういった社会奉仕活動も生涯かけてやっていきたいと思います。




以下、報道陣からの質問に回答(一部抜粋)

―提訴して後悔することはないか
泰葉:おかげさまでございません。やはり自分にフタをして生きていて、どこかおかしい、体調がおかしい、自分ではない、そう思っていました。それで全部吐き出したうえで私は音楽活動もありますし、これはもう司法の手に委ねるしかないと自分の抱えている問題ではないと判断しました。というのも、ブログに寄せられた悲惨な虐待の現実を涙ながらに読んでいて、私ひとりでは解決できない。日本憲法に裁いていただきたい。また虐待している方がまったく反省の色がない。これは問題です。司法の手に委ねましたので、私としてはとてもスッキリしています。

―離婚会見ではDVだと言わなかったのは?
泰葉:まずDVという言葉すら知らなかったんです。自分がDVを行われていることすら認めたくない。これが本当に苦しいところですね。自分の歴史まで否定しなければならなくなるし、そういうことでフタをしていたという感じでしょうか。

―家族はどう言っているか
泰葉:昨年の9月21日の記者会見の前日に家族から激励会をしてもらいました。そのときから会っていません。特に私が告発をするとなると、同じ業界です。落語会、弟たちも林家一門もあります。それで私は一切の連絡を絶ちました。迷惑がかかるからです。(涙ながらに)家族もみんな会いたがっていると思います。私も会いたいです。この虐待については、家族には一切言っていませんでした。

―提訴は具体的にどういう形なのか
泰葉:弁護士先生は決まっております。先週第一回目のミーティングが終わりました。先生のご判断でいくと民事でいきたい。私もそれがいいと思っています。和田アキ子様に関しても民事です。それは当然です。

―今のタイミングで裁判に踏み切るのは、きっかけがあったのか
泰葉:この4、5年、本当に死にたい死にたい地獄で、毎日どこから飛び下りようか、この薬を何錠飲んだら死ねるのか、そんな毎日が続いて、死にたい地獄は本当に地獄です。この4月10日に記者会見をさせていただいて、そのあとなんですけど、メイクアップアーティストの女性がメイクをしている間に、私こんなことがあったんだと申し上げたところ、「泰葉さんそれは犯罪なんだよ」って真っ青な顔をして言われて、それからすべての扉がガーッと開いたように心の中に溜まっていた膿がブワーッと出てきました。出し切った今、とても幸せです。



―和田アキ子から具体的にどんなことをされたのか
泰葉:『サンデー・ジャポン』様に出演させていただいたときには、必ず『アッコにおまかせ!』の楽屋を通ることが義務付けられています。「おはようございます」私が申し上げると何の返事もなく「なんでアンタ、そんな肌出した洋服着てんの?」これなんです。みんなの前でさらし者にされるんです。これが一度や二度じゃないんです。私は少ないですけど、他の皆さん、相当本当に大変だと思います。こういう芸能界の悪しき習慣は本当にやめていただきたい。

―小朝との結婚していた期間はどのような日々だったか
泰葉:地獄の日々です。ただ落語に関していえば大変勉強しましたし、父の家業でもありますし、そこはまっとうできたという自分のプライドがありますし、自分の誇りですが、日常生活においては、もう地獄の地獄です。

―どういうところが許せなかったのか
泰葉:度重なる暴力ですね。一番きつかったのは、布団にぐるぐる巻きにされて、二階から突き落とされました。それからあるときは私はほとんど運転手代わりだったので、運転をしていると、後ろの席から席を足蹴にして命の危険を感じました。木刀の練習を始めたときに、私のこの辺をがんがん叩かれて、車を停めてから殴ってくれとお願いしたところ、ダメだの一言です。六本木の交差点でやられたときには混雑しているし本当に大変でした。高速道路でそれが始まったときには本当に命が危ないと思いました。逆さづりにして、そんなにお腹が空いているならこれを食べろと言われて、吊るされて食パンを喉に詰められました。息が詰まりました。ちょっと気を失いました。熱い味噌汁をかけられたり、「俺を誰だと思っているんだ」と包丁を振り回されて、12針塗ったこともあります。現在、これは言おうと思わなかったんですけど、左耳の聴力がほとんど低下しています。これは殴られた後遺症です。枚挙にいとまがありませんね。目隠しをされて部屋の脇に立たされておもちゃのピストルで撃たれました。おもちゃと言っても当たると大変なケガをします。あとは性的なことなので、あまり公には…すみません。

―DVをお弟子さんの中でも見ていた方はいるか
泰葉:弟子たちも被害者です。相当にやられています。同じ業界だから言えないだけです。またここで初めて言いますが、プロのSMの方を呼んで、3人でそういう性行為をやったということも何回かあります。ですが、その方たちは証言しないかもしれませんが、そういうことも経験にありますので、それも証言にとっては有利だと思います。

―証言してくれるような協力者はいるか
泰葉:なかなか芸能界ではしがらみがあるので難しいと思いますが、(和田アキ子に関して)報道の皆さまが残してくださっている(記事に)、虐待が笑い話になっていて、酔っぱらってボコボコにされたというようなすべて証言に代わっていくんです。証拠として膨大な量で残るので、かなりの確率で勝訴を見込んでおります。ですので、提訴に踏み切ります。

―音楽活動の宣伝と見る向きもあるが?
泰葉:そう思われたくないので裁判します。司法は宣伝として利用できません。そんな甘いものではありません。私も裁判を何回か経験して、一回は勝訴、一回は和解です。利用できるなんて生易しいものではありません。ですから司法に委ねたのです。

―家族にはどなたにも相談していないということだが、おかみさんは心を痛めているのではないか。
泰葉:母は高齢ですけど強い人です。だから私はちゃんと真実を書けば、待っていてくれていると思います。母を信じています。弟たちもです。とっても残念で心待ちにしているのは、三平の息子の柊乃助にまだ会っていないんです。ほ~んとうに会いたい。(提訴が確実になったら会いに行こうと思っているとのこと)

―ヤスハ・エイド・シェルターを立ち上げる目的は?
泰葉:実際にエイド・シェルターを作った女性弁護士先生をご紹介していただくことになっています。今でも虐待を受けて命の危険にさらされている人がいらっしゃいます。何しろ逃げたい、隠れ場所を建設して、虐待にあった者にしか虐待の痛みは分からないので、そうしたら分かり合えて次の人生を歩いて行けるシェルターを建設したいと切に願っています。私はお料理がとても好きなので、こういうときは温かいスープが心に沁みるので、スープを出して皆さんと語り合ったり歌ったり泣いたりしたい。来年いっぱいまでには頑張って建設したい。



すべての質問に回答してから、ピアノの弾き語りでチャップリンの『スマイル』を堂々歌い上げた。1時間以上の会見を終えて、頭を深く下げて降壇した。
(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)

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