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【海外発!Breaking News】ダクトテープ製のボートでアラスカの海峡を漂流 沿岸警備隊が男性と犬を保護

TechinsightJapan 2017年6月14日 15時46分

DIYでボートも手作りできる!? ホームセンターで簡単に手に入るモノから、“ダクトテープ・ボート”なるものを作ってしまう人がいることをご存じであろうか。このほどアラスカ州で、そんなボートに愛犬を乗せて漂流している男性が沿岸警備隊に保護された。『Coast Guard News』が伝え、真似をする人々にも警鐘を鳴らしている。

DIYが大好きなアメリカ人ならインターネットほかで一度はその作り方を見たことがあるかもしれない、素人でも作れるという“ダクトテープ・ボート”。ボートらしい骨組みを作り、ショック緩和のため発泡ウレタンなどを縁につけたら大量のダクトテープをグルグルと巻き付けるだけだが、完全なる防水効果を得るため厚みが半インチ(1.27cm)ほどになるまで重ね巻きするという。

アラスカの短い夏をそんな手作りボートで楽しもうと州南東部の美しい街ジュノーからガスティノー海峡に繰り出したのは32歳の男性で、愛犬も一緒であった。しかし米沿岸警備隊ジュノー本部の巡視船がその異様な“乗り物”に近づいたところ、男性はライフジャケットを着用しておらず、波は穏やかであったものの内部は水びたしでボートは沈みかかっていた。本部に危険な小ボートの存在を報告すると、隊員は彼と犬を自分たちのボートに乗せてダグラス港に戻ったという。ボートは南東のポイントビショップに向かっていたといい、何もトラブルが発生しなければさらに先のタク入江に進んでいた可能性もあったようだ。

どんなものでも心を込めて手作りで、というDIYの精神。思い出すのは、Xboxのスキャナーと最先端の技術を持つ3Dプリンターを使用して、生後10日で左腕を切断せざるを得なかった息子のために義手を作ってしまった英ウェールズの男性教師の話である。「いつまでも悲観的に泣いてばかりではダメだ。できることに目を向けよう」と一念発起したその父親。彼はその後、教師の職を捨てて義手作りに専念するようになり、現在はその道で生計を立てているという。

画像は『Coast Guard News 2017年6月8日付「Coast Guard boatcrew rescues man, dog from sinking homemade watercraft in Juneau」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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