Infoseek 楽天

【エンタがビタミン♪】長谷川きよし『愛の讃歌』圧巻パフォーマンス 平和を願い熱唱「愛の力しかない」

TechinsightJapan 2017年8月21日 9時50分

シンガーソングライターでギタリストの長谷川きよしが8月6日、福岡県八女市で『長谷川きよしコンサート ~心震える時~』を開催した。胸の奥まで響く歌声とそれに一体化したようなギター演奏で聴くものを引き込む。また、アコーディオンを弾きながら歌うフランス出身のパトリック・ヌジェとのデュエットも息がぴったりでヨーロッパの雰囲気が漂う贅沢な時間となった。

1945年8月6日午前8時15分、広島に原子爆弾が投下された。当時、広島の部隊にいた八女市星野村出身の山本達雄氏は原爆の悲惨さを目の当たりにする。8月15日に終戦を迎えてから広島で書店を営んでいた叔父の行方を探すが見つけられず、9月16日に焼け跡にくすぶり続ける火を叔父の遺骨代わりに持っていたカイロに移した。その火が350km離れた星野村まで運ばれ今も「平和の火」として灯し続けられる。その「平和の火」にちなんで2012年から“やめ平和の祈りコンサート”が行われており、この夏は長谷川きよしが招かれた。

ワールド・ミュージックの先駆者として知られる長谷川はシャンソンやサンバ、ラテン、ジャズ、ロックなど幅広いジャンルを取り入れ独自のスタイルを確立した。この日は彼が高校3年の時にシャンソン・コンクールで入賞した際に歌ったジルベール・ベコーの『そして今は』や1969年に発表したデビュー曲『別れのサンバ』から映画『大砂塵』のテーマ曲『Johnny Guitar』(邦題:ジャニーギター)、ベット・ミドラーの『ローズ』など様々なナンバーを訳詞や原語で披露した。どれも圧巻のパフォーマンスであるのはもちろん、どのようなことを歌っているのか伝えようとするこだわりが印象的だった。

『そして今は』やフランスの国民的歌手、エディット・ピアフが作詞をしたシャンソンとして世界中で親しまれている『愛の讃歌』については、原曲の世界観をできるだけ壊さぬよう訳しているという。そのため日本語で他の歌手が歌う歌詞とは異なる部分がある。また、伝説のロック歌手ジャニス・ジョプリンをモデルにした映画『ローズ』の主題歌については、英語の原語で歌う前に自ら探してきた訳詞を読み上げた。パフォーマンスでのテンションとはまた違う、落ち着いたトークで説明してくれるので分かりやすく楽曲の世界観をイメージできるのが良い。

彼は8月6日“平和の祈りコンサート”ということから今も世界各地で戦争が続いていることに触れ、『愛の讃歌』をはじめとする“愛”の歌を「平和な世の中にするのは愛の力しかない」との想いを込めて熱唱した。

そんな長谷川きよしはBSフジの音楽バラエティ『堺でございます』でゲストのリクエストをギターで弾き語っており、『ローズ』もそこで歌ったのをきっかけに自身のレパートリーになったのだという。ワールドワイドに活動する長谷川。地上波にも出演して多くの人に知ってもらいたいアーティストである。



画像は『EMI Records Japan 2012年8月14日公開 YouTube「長谷川きよし - 愛の讃歌」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

この記事の関連ニュース