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【海外発!Breaking News】メキシコ旅行中の女性教師、笑った拍子にバルコニーから転落し死亡

TechinsightJapan 2017年8月26日 17時7分

新学期を前にして海外で楽しい休暇を過ごす予定だった中学校の女性教師が、家族の目の前で宿泊先のバルコニーから転落し命を落とした。悲劇としか言いようのないこの事故に、家族はもとより学校の教え子らはショックを受け、追悼のメッセージが数多く寄せられた。『Inside Edition』『Fox News』『WSMV Channel 4』など複数メディアが伝えている。

米ペンシルベニア州西部ローワー・バレルの「Charles A. Huston Middle School(チャールズA.ヒューストン中学校)」で28年にわたり教師をしていたシャロン・リゴーリ=シファーノさん(50歳)は、娘(15歳)を連れて友人家族とともにメキシコを訪れていた。

8月4日、シャロンさんは宿泊先のルーフトップ・バルコニーの背もたれがないデッキに腰かけており、激しく笑った後に頭から後ろに倒れてバランスを崩した。そしておよそ6メートル下のコンクリート地面に落下し、体を激しく打ち付けた。

すぐに国境・緊急対応サービスへと連絡され、シャロンさんはカリフォルニア大学サンディエゴ・メディカルセンターへと搬送された。しかし重傷のシャロンさんに回復の見込みがないことを知らされた家族は、生命維持装置を外すという苦渋の決断を強いられなければならず14日、シャロンさんは家族が見守る中で息を引き取った。

兄のデイヴィッド・リゴーリさんは妹の事故後、サイト『Caring Bridge』に状況を更新し続けてきた。デイヴィッドさんは「転落した原因は飲酒ではない」と強調し、「メキシコの建築基準はアメリカよりも甘いのです。不幸にもデッキには背もたれが無く、シャロンは重傷を負ってしまいました。メキシコ当局が事故後、すぐに対応してくれてアメリカの病院へ妹を迅速に搬送してくれたことには感謝しています。シャロンは2人の子の母親として、妻、娘、妹、そしておばとしても素晴らしい人でした」と話し、Facebookのアカウントには「妹は穏やかに旅立っていきました」と投稿している。

シャロンさんは生前から臓器ドナーになることを望んでおり、死後に臓器を提供して5人の命を救ったそうだ。

また、子供たちが新学期に向けて登校を始める時期にこの悲劇を耳にした学校長のブライアン・フェラさんは「彼女がいないと学校にぽっかりと穴が開いたようになるでしょう。どんな生徒のことでもいつも気にかける非常にいい教師でした」と語った。そして多くの生徒が『Caring Bridge』に追悼メッセージを寄せており、シャロンさんの死を悼んだ。

なおメキシコで発生した旅行中の悲劇と言えば、昨年11月には新婚旅行でカンクンを訪れていた英ウェスト・ミッドランズの女性(54歳)が、食べた魚料理で「シガテラ中毒」を起こし死亡するというニュースが伝えられた。

Rest In Peace my amazing beautiful little sister, Sharon Regoli Ciferno.画像は『David A. Regoli 2017年8月15日付Facebook「Rest In Peace my amazing beautiful little sister, Sharon Regoli Ciferno.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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