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【海外発!Breaking News】息子を亡くした父が世間の親に訴える「子供との時間をどうか大切にして」(英)

TechinsightJapan 2017年8月28日 5時30分

病を患うも「出血が起こるのは5%の可能性」とされ、医師からは今後の成長にはまず問題はないだろうと言われていた男児。しかしその5%の悲劇が突然起こってしまった。3歳になったばかりの息子を失った父親が、1年経ってこのたびFacebookに綴った投稿が反響を呼んでいる。『Mirror』『The Sun』など複数メディアが伝えた。

英イースト・サセックス州ヘイスティングスに暮らすリチャード・プリングルさん(40歳)は、昨年の8月18日に最愛の息子ヒューイ君(3歳)の死を迎えた。

2013年5月7日に生まれたヒューイ君は海綿状血管腫という脳の血管の奇形を抱えていたが、そのほとんどは無症状で良性の病気であることから医師には「出血の可能性は5%」と言われており、今後の成長にも問題はないだろうとされていた。ところが2016年の8月18日、これまで順調に育ってきたヒューイ君は突然、脳出血を起こしてそのまま息を引き取ってしまった。

愛する息子の死から1年後、リチャードさんは「ヒューイは優しいいい子でした。退屈なことでも楽しいと思わせてくれるような子でした。普段の何気ない姿を収めた息子の写真が今では形見となってしまいましたが、この3年という短い間に、息子は私たちにかけがえのない思い出をたくさん残してくれました。私の仕事はそれを一生忘れないことです」と語り、自身のFacebookに「息子の悲劇から学んだことを世の中の親にも伝えたい」と10のメッセージを投稿した。心打たれるその内容は以下の通りである。

1.子供にいっぱいキスをして愛してあげてください。決して十分すぎるということはないのです。

2.子供のための時間を作ってください。今していることを止めて、ほんの数分でも子供と遊んであげてください。子供に「遊んで」と言われた時、つい「ちょっと待って」と言ってしまうという人も多いでしょう。私たちは子供と遊ぶことよりも他に重要なことがあると思いがちですが、子供とかけがえのない時間を過ごすこと以上に重要なことなど何もありません。

3.ビデオや写真など、できるだけ子供の成長記録を残しておいてください。もしかしたらそれが唯一の形見となってしまうこともあり得るのです。

4.子供にお金を費やすのではなく、時間を一緒に費やしてください。どんなことをするか、その内容は何だって構いません。散歩をしたり一緒に水たまりをジャンプしたり、海で泳いだりキャンプをしたり、とにかく一緒に楽しんであげてください。それが、子供たちがいつも望んでいることなのです。私は息子に買った物をあまり覚えていません。覚えているのは息子と一緒に何をしたかということです。

5.一緒に歌を歌ってあげてください。私の一番幸せな思い出は、息子を肩車している時や車で息子が隣に座った時に、一緒に好きな歌を歌ったことです。

6.ささやかな時間を大切にしてください。寝る前や本を読んであげている時、一緒にご飯を食べている時、のんびり過ごしている日曜日など、私はそうした息子とのささやかな時間が一番恋しいです。

7.バイバイする時に、子供に必ずキスしてあげてください。忘れたら戻ってしてあげてほしい。そのキスはもしかしたら最後になる可能性だってあるのです。

8.つまらないことを楽しみに変えましょう。買い物に行く時も車に乗る時もお店まで一緒に歩く時も、子供とジョークを言い合ったりして笑って過ごしましょう。人生は短いものです。子供と一緒に楽しまないなんてもったいないことです。

9.どんな小さなことでも、子供の成長記録をつけてあげてください。子供が発した面白い言葉や可愛らしい仕草などどんなことでもいい。私たちは息子が亡くなってから息子の全てを覚えていたくて記録をつけ始めました。あなたが年老いてその記録を見た時に、あなたにとって子供と一緒に過ごした時間がかけがえのないものだったと知ることができるでしょう。

10.子供と一緒に暮らしている親御さんへ。どうか子供が寝る前におやすみのキスをしてあげてください。一緒に朝ご飯を食べて学校まで一緒に行ってあげてください。子供が大学に行く時や結婚する時もどうか温かく見守ってやってください。それができるということはとても恵まれているということなのです。そしてあなたはその一瞬、一瞬を決して忘れることはないでしょう。

リチャードさんは妻のジェンさん(38歳)との間に2人の子供がいる。ヒューイ君の死後に生まれたヘニーちゃんは、兄に会うことは叶わないが愛溢れる両親のもとで元気に育っているようだ。リチャードさんはヘニーちゃんの成長記録もしっかり残すことをFacebookでも綴っている。

リチャードさんのアカウントには「愛する子供を失った辛さは想像を絶する痛みだと思う。でもこの投稿はとても美しくてインスパイアされた」「すごく感動した。伝えてくれてどうもありがとう」「あなたの言うことは真実だね。あなたはヒューイ君にとってきっととても素晴らしい父親だったと思う」「確かに子供には『ちょっと待って』って言ってしまうけど、子供との時間を大切に過ごさなきゃだめだね」「とてもパワフルで美しいメッセージ。ヒューイ君のご冥福を祈ります」といった声が相次いでいる。

画像は『Richard Pringle 2017年8月23日付Facebook「The 10 Most Important Things I've Learnt Since Losing My Son」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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