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【海外発!Breaking News】「犬はOK、12歳未満は入店禁止」のカフェに一部住民が怒り ボイコットの呼びかけも(英)

TechinsightJapan 2017年8月30日 12時39分

子供にフレンドリーなカフェやレストランがある一方で、大人だけの空間を楽しみたいという人たちのために子供の入店を禁ずる飲食店も存在する。このほど英デヴォン州にあるカフェが「12歳未満の子供は入店禁止」にしたことで、不快に思う住民らからこのカフェをボイコットする声があがっている。英メディア『Devon Live』『Mirror』『Metro』が伝えた。

デヴォン州ブリックハムで今から1か月ほど前にカフェ「The Chart Room」がオープンしたが、オーナーであるボブ・ヒギンソンさん(61歳)は「犬はOKだが12歳未満の子供の入店はお断り」というルールを設けた。

「The Chart Room」は1920年代~1950年代の“遠洋定期船”をテーマに造られたもので、店内には高価な工芸品がガラスケースに収められることなく置かれている。ボブさんによると「来店して頂くお客様には、このカフェを博物館のように感じてもらいたいのです。子供たちが走り回ったりうるさくすることを気にすることなく、昔懐かしい気分に浸ったり過去を回想してお喋りに興じてもらいたいから」で、リラックスした大人が楽しめる店に仕上がっている。

過去にこれらの工芸品を子供らに壊された経験があるボブさんは、「このカフェは静けさを求める大人のお客様に利用して頂きたい。ガイド犬やペットなど犬はOKです。というのも、犬はジャンプして物を取ったり壊したりしませんからね。これまでそういう躾の悪い犬をここで見たことは一度もありません。ブリックハムには子供にフレンドリーないいカフェがたくさんあります。お客様に有意義に過ごして頂くための場所であり、普通のカフェを目指しているのではありません」と話す。

しかしこのボブさんのポリシーを一部の住民は不快に感じたようだ。ウエンディ・ムーアさんは「一体何様なの? それだったら障がい者や皮膚の色、宗教が異なる人や高齢者も入店禁止にするというの? そんなことしないでしょう? だったらなぜ12歳未満の子供だけ禁止にするのよ。それって露骨な差別じゃないの」と怒りを露わにし、このカフェをボイコットするように他の住民にも呼びかけているという。

また、別の住民リー・ナイトさんは「私なら暗くて静かな場所で紅茶をすするよりも、子供たちが大声を出しても幸せそうにしている場所へ行くわ。これはあくまでも私の意見だけど」と明かしている。

こうしたボブさんのポリシーを批判する人もいれば、反対にサポートする人たちも多い。シャロン・テイラーさんは「もし親が子供をきちんと躾けているのなら、必ずしも12歳未満は禁止ということはないでしょう。でもやっぱりこれは彼の店である以上、彼のルールに従うべきじゃないかしら」と意見を述べた。

1人の住民が苦情を言えば10人の住民がボブさんを援護するといった状態で、ボブさんはポリシーを覆す意思はないものの「12歳未満を入店禁止にしたことで、住民の不満を買ったことはお詫びいたします。不快にさせるつもりはなく、こんなにも物議を醸すことになるとは予想もしていませんでした」と話している。

ボブさん自身は21歳と24歳の子供がおり「子供は大好き」と言うが、やはりカフェの趣旨とは別のようだ。この件に関して、ブリックハムのトーベイ協議会スポークスマンは「カフェが子供の入店を禁止することに関しては法律上規制がなく、こちらから指示できることは何もない。子供の入店を許可するか否かは経営者の一存による」と述べている。

このニュースを知った人からは「子供が入れる場所だってたくさんあるんだから、こういうカフェがあってもいいんじゃない?」「彼が経営者なんだから彼のルールに従うべき」「いいアイデアだと思う。でも5歳未満とか、年齢をもう少し下げた方が良かったのかも」「子供が騒いでいない静かなカフェって最高だよ」「全ての子供が躾が悪かったりうるさいとは限らない。不快にさせるつもりがなかったと言うが、入店者の制限をするならこうした批判は当然のことだろう」「気に入らなければ行かなきゃいいだけのこと。わざわざメディアでボイコットだの言う必要もない」「親だって自分たちの時間を楽しみたい時があるし、子供のいない大人だっているわけだし、このアイデアはいいと思う。なんで怒るのかがわからない」と言った様々な声があがっている。

画像は『Metro 2017年8月27日付「People boycott cafe after it bans all children under the age of 12」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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