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【海外発!Breaking News】更年期障害と診断された23歳、妹からの卵子提供で双子を妊娠(豪)

TechinsightJapan 2017年10月5日 22時0分

パートナーと一緒に家を購入しこれから家族を増やしていく準備を整えた矢先、若くして更年期障害と診断された23歳の女性。その後は卵巣にできた嚢胞を切除したり不妊治療を重ねたりと心身ともに辛い時期を過ごしてきたが、妹の温かい協力のおかげでこのほど双子の赤ちゃんを妊娠することができたという。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。

オーストラリアのメルボルンに暮らすアンバーさんは、2014年後半にパートナーのクリスさんとこれから増える家族のためにと家を購入し子作りに励んでいたが、なかなか妊娠できずにいた。

2015年、アンバーさんが23歳の時、体に極端な火照りを感じ医師に診てもらったところ、ホルモンレベルが更年期の状態であると診断された。その時は言われたことが冗談にしか思えなかったアンバーさんだが、20日経っても火照りが続いたためセカンドオピニオンを求めて別の医師の診察を受けた。すると同じ診断であったため、アンバーさんは激しいショックとともに「自分にまだ子供が産めるのだろうか」と心配し、当時は毎日泣いてばかりだったそうだ。

さらにその後、卵巣に7cmほどの嚢胞が見つかり手術をしなければならなかった。それから半年間、アンバーさんは不妊治療として排卵誘発剤を投与されたが、ひどい副作用を起こすだけで妊娠に至ることはなかった。何か月間も様々な薬やセラピー、針治療などを試みたが妊娠できなかったアンバーさんは、クリスさんとIVF(体外受精)治療を受ける決意をする。しかしこちらも2回失敗に終わり、しかも再び嚢胞が左の卵管にできたために嚢胞と卵管一つを切除する手術を受けた。

医師から、卵子を作り出す卵巣が2つとも機能していないことを告げられたアンバーさんは悲しみのどん底に落ちた。なんとしてでも子供を授かりたいと願うカップルの選択肢が尽きたと思われたが、アンバーさんの妹テイラーさんが自分の卵子を提供することを申し出てくれたのだ。

「驚きました。妹にはそんなことを頼んだこともありませんでした。どうしてそういう決断をしてくれたのかはわかりませんが、きっと私たち姉妹の絆がこのような方向に導いてくれたのかも知れません」とアンバーさんは明かす。

両カップルが一緒にカウンセリングを受けた後、アンバーさんは妹から卵子を提供してもらい、クリスさんの精子と体外受精させた受精卵がアンバーさんに移植されたが、残念ながら1度目は着床とならなかった。アンバーさん本人を含む周りの誰もが心身ともに傷つき耐え難い苦痛を味わっただけでなく、経済的にも大きな負担となったことでアンバーさんは「もう2度とできない」と思い詰めてしまったようだ。

しかしやはり妊娠を諦めることはできず、アンバーさんは3か月後に再び挑戦することにした。着床を待つ間は不安が取り巻き、9日目に出血があった時には「また無理だった…」と思ったが、クリスさんが「着床のサインだよ」と楽観的に考えるようアンバーさんを慰めた。そして治療から2週間後、不安な気持ちのままスティック型の妊娠検査をしてみると陽性のマークが出てアンバーさんとクリスさんは大喜びした。

多少のつわりはあったものの、妊娠できた喜びはなにものにも代えがたく、さらに赤ちゃんは男女の双子と判明しアンバーさんや周りの家族の喜びはひとしおだ。アンバーさんは自分のストーリーを通して「同じ苦しみを経験している人たちに希望を与えたい」と話している。

「妊娠できず悩んでいる人は、自分だけがこんな目に遭っているのではと思いがちですが、実際は多くの人が同じ痛みや辛さを抱えているのです。FacebookのIVFグループでは互いが乗り越えて来た苦しみを理解し合えるし、私はみんなととても仲良くなりました。妊娠するまでの道のりは決して容易ではありませんが、これまでのことは価値あるものと思っています。」

アンバーさんは現在、自身のインスタグラムアカウント「ambergraces2」で妊娠の喜びを日々綴っており、多くのユーザーらが祝福の声を寄せている。

画像は『ambergraces2 2017年7月17日付Instagram「To my beautiful sister the godmother of our little boy.. thankyou for everything you have done for us!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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