工場などでは時に危険と隣り合わせの作業になることもある。このほどロシアの製菓工場で、カラメルが入った大型ミキサータンクの中で女性が死亡する事故が発生した。『Mirror』『The Independent』などが伝えている。
ロシア西部に位置するベルゴロド州スタールイ・オスコルにあるスラビヤンカ製菓工場で働いていたナターリア・ネメッツさん(Natalia Nemets、36)が、先月20日に死亡した。彼女の変わり果てた姿を発見した従業員はショックを隠し切れないという。
事故当時、ナターリアさんはカラメルの入った巨大なミキサータンクに上半身は埋もれたまま、両脚が突き出た状態だった。このタンクは煮えたぎったカラメルが注ぎ込まれた後にミキサーが作動するものだったが、現場を見た女性従業員はこのように語っている。
「彼女はミキサーをきれいに掃除していましたが、私が気付いた時にはタンクにカラメルソースが注ぎ込まれ、彼女の脚がそこから突き出ていたのです。カラメルはかなり高温ですから、もうあのようになってしまった以上、何もできませんでした。彼女の体はカラメルが取り除かれた後に、引き上げられました。」
しかし同僚の女性は、ナターリアさんの悲鳴や物音などがなかったことに触れ、こうも明かす。
「彼女の叫び声なども聞こえず、こんな状況になったことを誰も説明することができません。救出するチャンスも全くありませんでした。」
地元紙によると、ナターリアさんは工場内の高温で気を失いタンク内に倒れたか、もしくはつまずいたかのではないかと報じている。
なお現地の報道では、スラビヤンカ製菓工場の経営陣は当初、事故の隠蔽を図っていたという。しかも事故の詳細を他言する従業員は解雇すると脅していたのだ。労働委員会ではこの件を調査し始めており、その報告が待たれるところである。
この工場での死亡事故は今年に入って3件目という情報もあるが、詳細は分かっていない。
ちなみにロシアでは昨年も、モスクワのチョコレート工場で24歳女性従業員が大型ミキサータンクに転落死する事故が起きていた。
画像は『Mirror 2017年10月24日付「Mum ‘boiled alive’ after molten caramel gushes into huge tank she was cleaning at confectionery factory」(Image: Vkontakte / east2west news)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
ロシア西部に位置するベルゴロド州スタールイ・オスコルにあるスラビヤンカ製菓工場で働いていたナターリア・ネメッツさん(Natalia Nemets、36)が、先月20日に死亡した。彼女の変わり果てた姿を発見した従業員はショックを隠し切れないという。
事故当時、ナターリアさんはカラメルの入った巨大なミキサータンクに上半身は埋もれたまま、両脚が突き出た状態だった。このタンクは煮えたぎったカラメルが注ぎ込まれた後にミキサーが作動するものだったが、現場を見た女性従業員はこのように語っている。
「彼女はミキサーをきれいに掃除していましたが、私が気付いた時にはタンクにカラメルソースが注ぎ込まれ、彼女の脚がそこから突き出ていたのです。カラメルはかなり高温ですから、もうあのようになってしまった以上、何もできませんでした。彼女の体はカラメルが取り除かれた後に、引き上げられました。」
しかし同僚の女性は、ナターリアさんの悲鳴や物音などがなかったことに触れ、こうも明かす。
「彼女の叫び声なども聞こえず、こんな状況になったことを誰も説明することができません。救出するチャンスも全くありませんでした。」
地元紙によると、ナターリアさんは工場内の高温で気を失いタンク内に倒れたか、もしくはつまずいたかのではないかと報じている。
なお現地の報道では、スラビヤンカ製菓工場の経営陣は当初、事故の隠蔽を図っていたという。しかも事故の詳細を他言する従業員は解雇すると脅していたのだ。労働委員会ではこの件を調査し始めており、その報告が待たれるところである。
この工場での死亡事故は今年に入って3件目という情報もあるが、詳細は分かっていない。
ちなみにロシアでは昨年も、モスクワのチョコレート工場で24歳女性従業員が大型ミキサータンクに転落死する事故が起きていた。
画像は『Mirror 2017年10月24日付「Mum ‘boiled alive’ after molten caramel gushes into huge tank she was cleaning at confectionery factory」(Image: Vkontakte / east2west news)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)