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【海外発!Breaking News】亡き娘に最後の別れをするためホスピスを訪問した母 留守宅が空き巣被害に(英)

TechinsightJapan 2017年11月28日 13時54分

愛する娘を失って悲しみのどん底にいた女性に更なる悲劇が襲った。娘と最後の別れをするためにホスピスを訪れていたが、その間自宅に空き巣が入り、娘が大切にしていたラップトップPCなどが盗まれてしまったのだ。女性は「何としてでも取り返したい」とソーシャルメディアで訴えている。英メディア『Mirror』『Metro』などが伝えた。

英ドーセット州ボーンマスに住むナタリー・エルブローさん(47歳)の娘デイジーさん(15歳)は、腎細胞がんを患い7か月間闘病生活をしていたが、11月19日に帰らぬ人となった。デイジーさんは14日に15歳の誕生日を迎えたばかりだった。

デイジーさんの腎臓には大きな腫瘍があったが、腎がんと診断された時にはすでにステージ4でがんは脊髄や肺、肝臓、リンパ節などにも転移していたという。化学療法を行い、これまでの日々のほとんどを病院で過ごしてきたデイジーさんにとって、ラップトップPCは自分の世界そのものだった。

病院の抽選会で集まった寄付金によってプレゼントされたアップル社のマックブックエアーにはデイジーさんの多くの写真や思い出が残されており、母のナタリーさんにとっても大切なものであった。ところがその大切なラップトップPCが何者かに盗まれるという悲劇が起こった。

葬儀が行われる前の11月23日、ナタリーさんはデイジーさんとの最後のお別れをするためにホスピス「Julia's House(ジュリアの家)」に出向いた。その午前10時45分頃~午後1時の間に、何者かが自宅に侵入し、デイジーさんのラップトップPCやデイジーさんが身につけていたデイジー(雛菊)のデザインが施されたPandora(パンドラ)のイヤリング、さらにXboxや現金など大切なものをごっそり盗んで行ったのだ。

ナタリーさんはFacebookのアカウント「The Daisy Fund」で「犯人が早く捕まるようにみなさん協力してください。情報を得た方、すぐに警察に連絡してください」と呼び掛けている。最愛の娘を亡くしたばかりで、娘の形見まで奪われた母の悲しみはいかばかりであろうか。ナタリーさんは心情をこのように吐露した。

「娘は病が発覚してからほとんどの日々を病院で過ごして来ました。そんな娘にとって、ラップトップPCは外の世界を知ることができる唯一のものだったのです。そこには娘の写真がたくさん保存されており、娘の全てが詰まっています。娘にとってとても大切なものだったから、何としてでも取り返したい。」

子供には珍しいとされるがんに立ち向かうため積極的な治療を続けてきたデイジーさんだが、闘病生活の最後の頃はほとんどベッドで寝たきりになっていたという。しかしナタリーさんは「娘は最後まで病と闘い続けました。とても勇気があり、真のファイターです」と語っている。悲劇に追い打ちをかけるような空き巣被害に、現在捜査にあたっている警察官も「犯人は、ナタリーさんが最後の別れを娘に告げている間に家に侵入したのです。この犯罪には誰もが激怒していることでしょう。目撃者、もしくはデイジーさんのPCのありかを知っている者は、どうか正しい行いをし直ちに警察に連絡して頂きたい」と情報提供を呼び掛けた。

このニュースを知った人たちからは「なんて酷いの。きっとナタリーさんがこの日家にはいないって知っていた奴よ。こんなことがあるともう誰も信用できなくなるわよね」「なんと言葉をかけていいのか…本当に気の毒すぎる」「よくもこんな酷いことをする奴がいるもんだ」「怒りと悲しみでいっぱいだ」「犯人は悪魔のような奴だ。いつか酷い目に遭えばいい」「どうかパソコンが戻ってきますように」「防犯カメラで犯人の足取りがわかるといいね」といった声があがっている。

画像は『Metro 2017年11月25日付「Thieves burgled grieving mum’s home while she said final goodbye to daughter」(Picture: Wessex News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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